桜餅を巻いている葉に秘密がある!?
桜からサクラ味のような甘い香りはしません。
山本「桜ってこんな味じゃない?ていう誰かの想像なんじゃないかとか、いろいろ思いを巡らせていました」
サクラ味は、桜の葉に秘密があります。
桜餅が巻かれている葉にはクマリンという成分が多く含まれており、このクマリンがサクラ味の正体なんです。
ただ桜の葉をそのまま食べたり嗅いだりしても甘い香りはしません。
葉を乾燥させたり塩漬けにすることで葉の細胞が壊れ、その壊れた細胞からクマリンの香りが出てくることで甘い香りが漂う仕組みとなっています。
「サクラ味」は、手間をかけて生み出されたものなんですね。
使われる桜は品種によって違う
サクラ味の正体であるクマリンですが、日本人に一番馴染みのあるソメイヨシノにはクマリンは多く含まれていません。
桜餅に巻かれている葉は白色の5枚の花びらをつけるオオシマザクラという品種のものです。
また、塩漬けや桜茶などに使われる桜は、八重桜というピンク色で花びらの枚数が多い品種の桜です。
一言に「桜」と言っても品種によって使うものは様々。
香りがいいからスイーツに、見た目が華やかだからお茶に。
桜の品種が持つ個性に合わせた使い方をしています。
山本「桜を見るだけではなく、いろんな方法で楽しみたい、長い間楽しみたいなど、日本人の桜を大切にしたいという心が表れているのかなと感じました」
サクラスイーツから、季節を愛でる人々の豊な心を感じ取った山本でした。
(ランチョンマット先輩)