2月26日放送『石塚元章 ニュースマン!!』のゲストコーナーに登場したのは、セントラル愛知交響楽団の音楽主幹、マーシー山本教授。
セントラル愛知交響楽団は1983年(昭和58年)にナゴヤシティ管弦楽団として発足。
2009年(平成21年)に一般社団法人となり、2021年4月には愛知県から認定を受け、公益社団法人となりました。
番組では「びっくりクラシック」のコーナーで、クラシック音楽をユーモアたっぷりに解説するマーシー山本教授、今回はオーケストラ演奏の知られざる舞台裏について語りました。
オーケストラの公演は大変!
まず、山本教授の肩書、音楽主幹とはどんなお仕事なのでしょうか。
山本教授「肩書きは堅いんですけど、具体的に言うと自分たちが主催する公演のプログラムを決めたり。
オーケストラのメンバーが曲や指揮者を決めると思われてる方が多いんですけど、演奏者の方は『この曲やります』と発表されたら、それに従って演奏していただくという」
指揮者やソリストなどそれぞれ誰にするのか、曲目は何にするのか、定期演奏会であればテーマを音楽監督と相談しながら決めるといった仕事です。
山本教授「いいものをやろうとすると、予算や経費を詰めながらいろんなことをやりますね」
クラシック演奏というと、どうしても高尚なイメージがついてしまいますが、お金の面など現実的なことを決めていくお仕事です。
山本教授「ワーグナーはバイエルン国が傾いちゃうぐらいお金を使って、オペラを上演するという。あれぐらい使わせてくれたら、うれしいんですけどね」
計画にあたっては2年先の公演を考えるそう。
例えばある作曲家の生誕何周年といったことから外しても、偶然他の楽団とテーマがかぶることもあるそうで、曲を選ぶのも一苦労のようです。
使い回しの楽譜に謎の文字が
オーケストラは舞台上で演奏するだけではなく、例えば舞台上ではバレエやオペラの講演を行いつつ、ピットと呼ばれるステージ下の部分で演奏をすることもあります。
バレエで有名な曲といえば「白鳥の湖」ですが、その曲に関する面白いエピソードがあるそうで…。
山本教授「バレエ団って全国を周る時、自分のところの楽譜を持ってるんですよ。
それをオーケストラに渡してやってもらって、引き上げてまた次のオーケストラに楽譜を渡していくんですけど、私の楽譜に『上を見ろ』って書いてあるんですよ。
見てみたら、ちょうどバレリーナが足を上げて、『エッ』っていう(笑)
私もそこに『ありがとう』って書いて、また次の人に」
オペラの曲中に「寅さん」?
また別のオペラの曲では、楽譜に「寅さん」と書かれていたそうで、これはその曲の部分が映画『男はつらいよ』のオープニングテーマにそっくりだったため。
自分で発見したことを楽譜に書くということがあるそうです。
山本教授「その申し送りって、金管のパートが多いんですね。
弦の人たちは弾くので一生懸命なので、書いてる暇がないんですけど、金管はお休みのところが結構あるので、その時にいろいろ書いたりしてるみたいですね」
演奏中にそのようなことをされていると思うと、オーケストラの演奏をされている方をちょっと身近に感じそうですね。
(岡本)
石塚元章 ニュースマン!!
この記事をで聴く
2022年02月26日08時15分~抜粋