大リーグで活躍した名選手などが入る「アメリカ野球殿堂」。これは、全米野球記者協会に10年以上在籍する記者の投票で、75%以上の票を得た候補者が選出されるシステムです。
1月29日放送の『石塚元章 ニュースマン!!』「スポーツニュースマン」のコーナーでは、今回が殿堂入りのラストチャンスだったバリー・ボンズとロジャー・クレメンスの結果について、そして殿堂入りが期待されるあの日本人選手について語りました。
10年目のラストイヤー
アメリカの野球殿堂は、引退後5年~10年目までが候補の期間。ボンズとクレメンスは今年がちょうど選考対象10年目で、殿堂入りの最後のチャンスでした。
全米野球記者協会のベテラン記者たちの投票で、75%以上の票を獲得すれば晴れて殿堂入り。しかしこの2人は、かつて禁止薬物の筋肉増強剤を使っていた疑惑があり、これまで75%まで到達できずにいたのです。
ラストイヤーの今年、2人は結局落選。全394票のうち、ボンズが獲得した票は66%、クレメンスは65.2%でした。
票数でいくと、あと30票ほど足りない計算です。
例外規定で殿堂入りも?
メジャー最多762本のホームラン記録を持つボンズと、通算354勝を誇るピッチャーのクレメンス。
2人とも、通常であれば真っ先に殿堂入りするはずの素晴らしい経歴の持ち主ですが、やはり問題は薬物疑惑。75%の票を獲得できないまま、ついに10年の月日が経ってしまいました。
しかし、殿堂入りのチャンスはまだゼロではありません。
実は、殿堂入りしたOB選手、球界幹部、ベテラン記者の16人でつくる「ベテランズ委員会」で、12人が「OK」を出すと野球殿堂に入れるという、例外規定があるのです。
元タイガース投手のジャック・モリスが、資格喪失から4年後に選出されるなど、落選した選手が救済されるケースも実際にありました。
「イチロー選手です!」
大勢の日本人選手がメジャーリーグで活躍していますが、いまだアメリカの野球殿堂入りを果たした人はいません。
「入りそうな人がいます。引退して5年から候補になれるので、あと3年後に審査の対象になる日本人選手、さあ誰でしょう!」という石塚の問いに「イチロー選手です!」と元気に答える渡辺美香アナウンサー。
渡辺は大きな拍手で喜びを表します。
渡辺「なんかもう拍手!」
石塚「もう入れてもらったつもりでいるから」
「100%の投票で入る」
MLBの公式サイトでは「次の満票入りは?」との記事を掲載し、メジャー通算3,089安打を放ち、昨年3月に現役引退したイチローさんの名前を挙げています。
アメリカのスポーツ専門局ESPNの専門家も、「イチローは3年後に審査の対象になったら、100%の投票で入る」としています。
渡辺「うわー!(拍手)」
石塚「3年後、この番組があったらこのコーナでまたお伝えします」
渡辺「楽しみ!」
2025年、この番組のこのコーナーで「イチローさん殿堂入り!」のニュースを聞けそうです。
(minto)
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年01月29日07時31分~抜粋