『石塚元章 ニュースマン!!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、今週に起こったニュースをわかりやすく説明しています。
7月10日の放送では、「液体が原因で、外国でもめごとが起こっている」という視点から、2つのニュースを取り上げました。
巨大ダム建設が原因で紛争がぼっ発?
ダム建設で軍事衝突の可能性も
まず1つ目の液体は「水」。
最近では熱海や広島などで、水が大変な被害をもたらしていますが、飲み水や工業用水・農業用水など、命にとっては大事な物でもあります。
一方、アフリカのナイル川ではエジプトとエチオピアが、水を巡って一触即発の状況が続いているそうです。
ナイル川は世界で一番長い川で、南側から北の方へ流れていき、最後は地中海につながっています。
その地中海のほとりにあるのがエジプトで、上流にあるのがエチオピアという位置関係にあります。
そのエチオピアが現在、巨大なダムを建設中で、その貯水量は、日本最大級である徳山ダムのなんと100倍以上。
ダムを建設する理由は、経済が発展してきたことで大規模な水力発電を行いたいためですが、上流で貯められると、流域にある国は当然水不足で困ってしまいます。
最近では熱海や広島などで、水が大変な被害をもたらしていますが、飲み水や工業用水・農業用水など、命にとっては大事な物でもあります。
一方、アフリカのナイル川ではエジプトとエチオピアが、水を巡って一触即発の状況が続いているそうです。
ナイル川は世界で一番長い川で、南側から北の方へ流れていき、最後は地中海につながっています。
その地中海のほとりにあるのがエジプトで、上流にあるのがエチオピアという位置関係にあります。
そのエチオピアが現在、巨大なダムを建設中で、その貯水量は、日本最大級である徳山ダムのなんと100倍以上。
ダムを建設する理由は、経済が発展してきたことで大規模な水力発電を行いたいためですが、上流で貯められると、流域にある国は当然水不足で困ってしまいます。
エジプトが困る理由
エジプトは特に雨が少ないため、水の9割をナイル川に頼っている状況。
大昔、「エジプトはナイルの賜物」といわれ、エジプト文明が築かれたということを世界史で習った方もいらっしゃると思いますが、それだけ長年恩恵を受けてきただけに、ダムによる水不足は死活問題です。
そのため、エジプトはエチオピアに抗議し、軍事行動も辞さないとの構えです。
また、エチオピアはインフラ整備について、中国から多額の資金援助を受けている状況。
中国はヨーロッパとつなぐ一帯一路構想を提唱し、大規模な経済圏の創設を目指していますが、その計画のため、アフリカ各国をどんどん自身の影響下に置いています。
エチオピアの大規模なダム建設には、中国が絡んでいそうとのことです。
大昔、「エジプトはナイルの賜物」といわれ、エジプト文明が築かれたということを世界史で習った方もいらっしゃると思いますが、それだけ長年恩恵を受けてきただけに、ダムによる水不足は死活問題です。
そのため、エジプトはエチオピアに抗議し、軍事行動も辞さないとの構えです。
また、エチオピアはインフラ整備について、中国から多額の資金援助を受けている状況。
中国はヨーロッパとつなぐ一帯一路構想を提唱し、大規模な経済圏の創設を目指していますが、その計画のため、アフリカ各国をどんどん自身の影響下に置いています。
エチオピアの大規模なダム建設には、中国が絡んでいそうとのことです。
本場なのに名乗れない?
石塚がもう1つ取り上げたニュースのテーマは、「シャンパン」。
シャンパンと名乗って良いのは、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたぶどうだけを使い、決められた製法によって製造されたスパークリングワインだけですが、この定義をめぐり、最近フランスとロシアが揉めています。
というのも、7月2日、ロシアで「自国で生産したスパークリングワインだけが、シャンパンと名乗って良い」という法律が成立したため。
ロシア国内だけの話ですが、逆にフランス産のシャンパンはシャンパンと名乗れなくなる事態に。
意図は不明ですが、日本であれば、「外国に日本酒を輸出したが、輸出先では日本酒とは名乗れない」のと同じような感じでしょうか。
フランスの生産者からすれば、納得のいかないことでしょうが、ロシアはお得意様であるため、ロシアへ輸出する商品については、ラベルを「スパークリングワイン」に貼り替えて出荷する作業に追われているそうです。
2つのニュースに直接的な関連性はありませんが、両方とも一方の国の強引な動きが原因となっていて、今後どうなるのか、注目です。
(岡本)
シャンパンと名乗って良いのは、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたぶどうだけを使い、決められた製法によって製造されたスパークリングワインだけですが、この定義をめぐり、最近フランスとロシアが揉めています。
というのも、7月2日、ロシアで「自国で生産したスパークリングワインだけが、シャンパンと名乗って良い」という法律が成立したため。
ロシア国内だけの話ですが、逆にフランス産のシャンパンはシャンパンと名乗れなくなる事態に。
意図は不明ですが、日本であれば、「外国に日本酒を輸出したが、輸出先では日本酒とは名乗れない」のと同じような感じでしょうか。
フランスの生産者からすれば、納得のいかないことでしょうが、ロシアはお得意様であるため、ロシアへ輸出する商品については、ラベルを「スパークリングワイン」に貼り替えて出荷する作業に追われているそうです。
2つのニュースに直接的な関連性はありませんが、両方とも一方の国の強引な動きが原因となっていて、今後どうなるのか、注目です。
(岡本)
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