『石塚元章 ニュースマン!!』、「石塚トレンドザ・ナンバー 今日の数字」のコーナーでは、今週起こったニュースにちなんだ数字をCBC論説室の特別解説委員・石塚元章が選んでいます。
1月18日の放送で石塚が選んだ数字は「1万9,959人」。
大変多い数に見えますが、実は例年に比べるとこれでもかなり減少しているのです。
「1万9,959人」は、一体何を表す人数なのでしょうか。
50年で6億7,000万台!
石塚の「今日の数字」の発表の前に、恒例となったリスナーの数字予想です。
ここで読まれるということは、予想が外れてしまっているということですが、「これもでもよかったな」と石塚も納得の数字です。
「今日の数字ですが6億7,000万ではないでしょうか?トミカが発売から50周年を迎えて、その販売台数の累計です」(Aさん)
「えー、すごい!6億7,000万」と驚嘆する渡辺美香アナ。
「そう考えると、国民1人6台ぐらいずつは持ってるんですね。持ってない人もいるか」と、石塚はついつい計算します。
こどもの頃、ミニカーが大好きだったという石塚。
しかし、石塚の時代はまだトミカのミニカーはなかったため、イギリスのマッチボックスなどの外国のミニカーで遊んでいたそうです。
石塚「でもおもしろかったもんね、みんな走らせて」
渡辺「声出しながらやってますよね」
石塚「ブッブーとか言いながらね。カッチャカッチャカッチャってウインカーの真似したりして遊んでた」
「6億7,000万」という数字から、幼少期に想いを馳せた石塚でした。
1978年の統計開始以来初
石塚がこの日「重い数字でございます」と選んだ数字は、「1万9,959人」。
この「1万9,959人」は、2019年の自殺者の人数です。
厚生労働省が、警察庁の統計の基づく2019年の自殺者数を発表しました。
年間の自殺者が2万人を下回るのは、1978年の統計開始以来初めてのこと。
バブル崩壊などの景気の悪化で自殺者が増加するといった時代的な背景もあり、1998年以降14年連続で3万人を超える自殺者が続き、2003年には最多となる3万4,427人を更新。
しかし2012年以降は3万人を下回っています。
性別で見ると男性が1万3,937人、女性は6,022人と、男性の自殺は女性の2倍を超える数字であることがわかります。
減少していてもまだ深刻な状況
とはいえ、この数字はあくまでも警察庁の「速報値」を基にしたもの。
後に死因が自殺と断定された人の数が、3月に公表される「確定値」に盛り込まれるため、最終的な自殺者数が2万人を超えてしまう可能性もまだ考えられます。
そしてこの3月の確定報告の段階で、自殺の動悸や自殺した方の年齢・職業などが細かく分析されるのです。
この「1万9,959人」という数字を、10万人当たりの自殺死亡率にすると15.8人。
自殺死亡率を出すことによって、他国との比較ができます。
アメリカやドイツの自殺死亡率が13人であることを考えると、日本はまだまだ自殺者が多い国であるといわざるを得ません。
「3万人を超えていた一時期と比べると減少してきたが、まだ深刻な状況だ」
厚生労働省はこのように述べ、国や自治体による(SNS)での相談や、自殺未遂者への支援事業などの対策に引き続き取り組むとしています。
(minto)
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年01月18日08時36分~抜粋