仕事や恋愛、家庭問題など、人生に関するお悩みに対し、パーソナリティの北野誠がアドバイスしています。
8月1日の放送では、高校卒業後オランダの大学に4年間留学した後帰ってきたところ、日本の窮屈さに慣れず、今後のスタンスに悩んでいるという20代女性が、電話で相談しました。
帰国してすぐに窮屈
相談者のAさんは、生活していて日々窮屈さを感じているそうですが、日本に帰ってきてまず思ったのが、空港に着いてお手洗いに行った時のこと。
ドアの近くに「アンケートに答えるとQUOカードがもらえる」というポスターが貼ってあり、そこにQRコードが印刷されていました。
ただ、それを読み取るためにスマホのカメラを使う際、誤ってシャッターボタンを押してしまう場合を想定して、「カシャっと鳴るので、周りの人にご迷惑にならないようにしましょう」という注意書きがあり、それを見たAさんは「そこまで書く必要があるのか、ちょっとセンシティブ過ぎないか?」と感じたとのこと。
これに対して北野は「Aさんがオランダに行っている間に、日本はあらゆるクレームに対応するようになってきた」と語りました。
女性の立場は窮屈
Aさんがオランダへ留学した理由は、もともと建築や美術に興味があったことと、経営学を学んだり、日本で遅れている同性婚やSDGsに関する問題を学びたかったため。
海外での就職も考えていましたが、日本は災害が多く、家族のことを考えると、すぐ行ける距離にいた方が良いと考えたとのこと。
職場の環境が悪いわけではないのですが、外に出て仕事の付き合いで飲みに行った場合に、そこでの女性の立ち振る舞いは、オランダと比べると違うところがあるそうです。
北野「本来なら大学の4年間で飲み会の風習とか何となくわかっていくんやけど、そこをまったく飛ばしてるから、ビールをお酌するという環境自体がよくわからないでしょ?」
Aさん「そういうのが慣れない部分がありますね」
北野「例えば取引先の人と飲んでて、自分1人やったらNOと言えるけど、場の雰囲気を壊したくないと思って、不本意な感じになるわけですか?」
Aさん「そういうこともありますね」
北野「なんかこのオッサン、キャバクラと間違ってるんちゃうかって、若い女の子相手に言う(人もいる)」
日本は変わりつつある?
昔から酒の席での女性はセクハラまがいの言動を受けることはあると言われてきましたが、北野は「だんだん日本の風潮が変わってきている」と語ります。
北野「まだそういう人らは残ってますけど、日本のおじさん達も今パワハラ、セクハラが騒がれてるので、みなさん気を遣ってはりますしね。
今は僕らも『髪の毛切った?』すらも言わなくなってるので。ちょうど今、過渡期やと思いますよ」
オランダと日本のそれぞれに悪いところもあれば良いところもあり、北野は一例として、日本に来た観光客は「夜にコンビニでお酒を買って外で飲めるのが良い」という意見を挙げました。
それだけ日本は夜でも安全だと言えますし、そもそもオランダでは法律で禁止されているそうです。
自分のことを知ってもらう
ここで北野は、Aさんに対して今後の会社での立ち振る舞いについてアドバイスしました。
北野「Aさんはこれから社内でどういうキャラ立ちをするかですよね。
『こういうキャラです』っていうのがハッキリわかると、無理やり接待の場に連れて行かないような気もするんですよ。
自分でどうコントロールするかで、主張できるところは主張するというのが良いと思うんですよ。
(冒頭の空港の件について)トイレでカシャって音がした時、『盗撮じゃないの?』と思う人が絶対出てきて言うからなんですよ。クレーム対応にここまで考えてポスターを貼っておこうと。
日本って今、そういう国なんですよ。
僕は逆に窮屈になったと思うのは、『髪の毛切った』とか、ちょっとしたことでセクハラと言われると、『エッ?』と思うんですけど、もう言わなくなりましたから」
日本のおかしな点を指摘しすぎると反発をくらう可能性があり「キャラクターを固めておくと、何か言っても波風は立ちにくい」と北野はまとめました。
悪いところを指摘しすぎると…
また、日本にはもちろん外国と比べて悪いところがありますが、北野は一面的に物事を見ないほうが良いこともアドバイスしました。
番組の事前調査でAさんが語ったところによるとオランダのサウナは男女共同で、水着もなく裸で一緒に入るそう。日本では大問題となりますが「オランダは性のことを切り離していて、男性は日常的に女性のことをいやらしい目で見ないと思った」とのこと。
日本でも少なくとも江戸時代は混浴でしたが、欧米列強からの「混浴は野蛮でおかしい」との指摘に応え、その風習はほとんどなくなりました。
北野「例えばそういうのを主張すると、僕みたいに『ちょっと待って』って言う人が出てくるので、主張というよりも自分のキャラがこんなんですよっていう方が僕的には良いなと思うんですよ。
オランダで学んだことで日本はおかしいっていうと、僕らが昔、外国人と仲良くなった時に『日本のこれがおかしい』と言われた時に揉めたのと同じで、意味のない摩擦やと思うので」
なんでも日本のやり方に合わせる必要はありませんが、北野の「折り合いをつけていくことが大事」ということと、「自分のキャラクターを浸透させる」という意見に納得するAさんでした。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2024年08月01日14時13分~抜粋