北野誠のズバリ

すべて実話の“百怪談”!松原タニシが新刊『恐い怪談』を語る

6月26日、“事故物件住みます芸人”こと松原タニシの7作目となる実話怪談集『恐い怪談』(二見書房刊)がに発売となりました。

これは、松原タニシのもとに不思議と集まってきた怪談を100話収録した1冊。

25日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、著者の松原がこの本の特徴と、5つのストーリーについて語りました。

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最初から読むと…

『恐い怪談』の特徴は、1話1話の怪談を短く贅沢に収録しているということ。

松原「自分の怪談として書くスタイルでどうなるんだろうと思ったら、長い前振りなしで『これはこんな話ですよ』っていうのを放り込んでやろうと思って」

松原が集めた怪談から、お気に入りの100話を収録。
短くてもインパクトのある話がたくさん入っているそうです。

100話のどのタイトルから読んでも楽しめるものの、「最初から読むといろいろなパターンの怪談話をしりとりのように繋げて読める」という仕掛けがあるとか。

事故物件、心霊スポット、妖怪、こども時代、因果応報、不思議な偶然など、1冊でいろいろな種類の「不思議」を体験できる本です。

切り株のセーラー服が…

「山奥の女子高生」は、「大阪の山奥の切り株にセーラー服やブレザーが着せ替え人形のように着せられている」という話。

実際に訪れてみると、案内をしてくれた廃墟マニアの人が「いや、おかしい!1週間前は夏服だったのに冬服になってる!」と言い出したという話です。

これが5か所ほどあり、写真もあるそうです。

「喜んでいただけましたか」は、稲川淳二さんがリアクション芸のあとによく使う言葉です。

おととし、松原が稲川さんの怪談イベントを見に行った帰りのJR関内駅で、「〇番線から大宮行きの列車が参ります。白線の内側までお下がりください」の後に「楽しんでいただけましたか?」と聞こえてきたという話。

その時ホームにいた全員が「えっ?」という顔をしたそうなので、この言葉が聞こえていたのは松原だけではないよう。

真田幸村に乗っ取られた…

「真田幸村」は、大阪の事故物件集中地帯で起こった話。

松原が霊能者を案内していると、その霊能者が「ダメ!この辺頭痛い!」と言い出したため、コメダ珈琲店で休憩することに。

「あそこには武士の怨念があるわ」と言っていた霊能者が、急に「入ってくる!入ってくる!」と言いながら失神。

続けて「わしは、真田幸村じゃ。異国の人間に騙されて、大阪城をとられたんじゃ」と言い出したというのです。

意識が戻った霊能者は、「危ないわ。真田幸村に乗っ取られるところだったわ」とトイレへ。

霊能者がトイレから戻ったのはそれから約10分後。

「トイレに行く途中に、外国人の観光客がいっぱいいたんだけど。また真田幸村が入ってきて、『皆殺しじゃ!』って言って外国人を叩っ切ろうとしたから、必死で止めてたの」と言われた、という話です。

自殺じゃなかった…

「あれ自殺じゃないよ」は、「手に引っ張られるらしい」という噂がある、人身事故が多い踏切で起こった話。

その場所で知り合いが亡くなってから10年ほど経った頃に、駅前の喫茶店に集まっていた地元のおばちゃんたちから「あれ自殺じゃなかったのよ。私、あの子が踏切をまたいでいたのを見たもの」という話が聞こえてきたという話です。

「遮断機がおりて踏切を渡ろうとしたら、急につまずいてうつぶせの状態でバタバタして向こう側に行こうと必死で立ち上がろうとしてたの。そこを電車が通っちゃったのよね、だからね、あの子はね自殺じゃないの。ただ向こう側に行きたかっただけなんだけど、何かに引っ張られたのよ」

悪魔に笑われてる…

「悪魔が笑う」は、中学生の時に「友達がケタケタケタケタ笑う」夢を見たあとで、ずっと金縛りがおさまらなかったという話。

数日後、怪談話の好きな英語の先生が「こんな夢を見たんだけど。夢の中で友達がケタケタ笑ってるんだよ。夢から覚めたと思ったら金縛りがずっと続いてるんだよね。あれね、悪魔なんだよ」と、全く同じ体験を話し出したというのです。

「人にその夢の話をしたら、悪魔に笑われてると言われたことがあるの。だからこういう夢を見たら、悪魔に笑われてると思って気を付けてね」

このような短い怪談が100話収録されている『恐い怪談』。注目の1冊です。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2024年06月25日15時23分~抜粋

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