連日バブル後最高値更新のニュースが流れる中、最近「NISAを始めた方が良い」という声をよく聞きます。
果たしてNISAの仕組みを使って株を買うのは得なのでしょうか?
逆にリスクや注意すべき点などはないのでしょうか?
CBCラジオ『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、リスナーから届いた税金や節約、保険などお金に関する疑問や質問に対し小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナーが回答。
2月26日の放送では、伊藤勝啓さんが今話題のNISAについて解説しました。
株価連日更新で気になる、NISA初心者の心得
新制度NISAのメリットは?
NISAという制度は昔からありましたが、特に今年に入って話題になり出したのは、1月から制度が変わったため。
NISAで株を買う一番のメリットは、投資で得られた利益に税金がかからないことですが、1月から始まった新制度によって投資期間が無期限になったり、投資可能枠が広がっています。
昨年までは一般NISAとつみたてNISAのどちらかしか選べませんでした。
一般NISAは年間投資枠が120万円で期間は5年、つみたてNISAは年間投資枠が40万円で期間は20年と決められていました。
一方、新制度ではつみたて投資枠と成長投資枠の2つがあり、併用が可能となっています。
つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円までで、期間は決まっていませんが、一生涯の投資枠としては合計で1,800万円まで、うち成長投資枠は1,200万円までとなっています。
つまり、今までよりも投資額が増やせ、期間が長くできるというわけです。
NISAで株を買う一番のメリットは、投資で得られた利益に税金がかからないことですが、1月から始まった新制度によって投資期間が無期限になったり、投資可能枠が広がっています。
昨年までは一般NISAとつみたてNISAのどちらかしか選べませんでした。
一般NISAは年間投資枠が120万円で期間は5年、つみたてNISAは年間投資枠が40万円で期間は20年と決められていました。
一方、新制度ではつみたて投資枠と成長投資枠の2つがあり、併用が可能となっています。
つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円までで、期間は決まっていませんが、一生涯の投資枠としては合計で1,800万円まで、うち成長投資枠は1,200万円までとなっています。
つまり、今までよりも投資額が増やせ、期間が長くできるというわけです。
NISAのデメリット
やたらとNISAのメリットが強調されますが、投資である以上デメリットがあることも忘れてはいけません。
まず注意すべき点として伊藤さんが指摘したのは、18歳未満は利用できないこと、
ひとり1口座限りでひとつの金融機関しか利用できないこと、すでに持っている株の口座からは移せないということです。
さらに投資自体で注意すべき点が3つあります。
1つ目は売却益と売却損が相殺できないことで、仮に新NISAで売却損が出て、他のNISAではない課税口座で売却益が出たとしても、差し引きできないために、売却益にはまるまる税金がかかります。
よく「NISAは非課税だからお得」といいますが、それは利益が出た時の話です。
まず注意すべき点として伊藤さんが指摘したのは、18歳未満は利用できないこと、
ひとり1口座限りでひとつの金融機関しか利用できないこと、すでに持っている株の口座からは移せないということです。
さらに投資自体で注意すべき点が3つあります。
1つ目は売却益と売却損が相殺できないことで、仮に新NISAで売却損が出て、他のNISAではない課税口座で売却益が出たとしても、差し引きできないために、売却益にはまるまる税金がかかります。
よく「NISAは非課税だからお得」といいますが、それは利益が出た時の話です。
投資への危険な心理
2つ目は毎月分配型の商品には投資ができないこと。
定期的に利益がもらえるわけではなく、NISAはあくまでも長期にわたってコツコツ投資するのが目的です。
そして3つ目は、身の丈以上の投資をしてしまう危険性があること。
NISAは非課税、本来なら利益に対して20%かかる税金がかからないということは、株価が上がれば上がるほどお得感が増すということになります。
30数年ぶりの株価となった現在、「投資すればするほど儲かる、それなら非課税のNISAにどんどんお金を入れよう」と思っても無理はありません。
以前よりも投資枠が広がったので、どんどんお金を入れてしまう危険性があります。
そうすると、自分の資産や収入、株の知識に見合わないような投資の仕方をしてしまう一方で、NISA自体はこれまでの投資信託などと比べてリスクが少ないわけではなく、大きな損失を生んでしまう可能性があります。
毎月の投資額が大きくなって日々の生活を圧迫したり、資産の変動幅が大きくなって毎日株価に一喜一憂してしまうなど、メンタル面に悪影響があったりするかもしれません。
伊藤さんは「無理のない金額で、なくなったとしても心理的にも耐えられる金額で投資することが大事」と語ります。
そもそもそんなお金はないという方に対しては、「新NISAのために節約や収入アップを意識してみるという方法もありますね」とまとめました。
(岡本)
定期的に利益がもらえるわけではなく、NISAはあくまでも長期にわたってコツコツ投資するのが目的です。
そして3つ目は、身の丈以上の投資をしてしまう危険性があること。
NISAは非課税、本来なら利益に対して20%かかる税金がかからないということは、株価が上がれば上がるほどお得感が増すということになります。
30数年ぶりの株価となった現在、「投資すればするほど儲かる、それなら非課税のNISAにどんどんお金を入れよう」と思っても無理はありません。
以前よりも投資枠が広がったので、どんどんお金を入れてしまう危険性があります。
そうすると、自分の資産や収入、株の知識に見合わないような投資の仕方をしてしまう一方で、NISA自体はこれまでの投資信託などと比べてリスクが少ないわけではなく、大きな損失を生んでしまう可能性があります。
毎月の投資額が大きくなって日々の生活を圧迫したり、資産の変動幅が大きくなって毎日株価に一喜一憂してしまうなど、メンタル面に悪影響があったりするかもしれません。
伊藤さんは「無理のない金額で、なくなったとしても心理的にも耐えられる金額で投資することが大事」と語ります。
そもそもそんなお金はないという方に対しては、「新NISAのために節約や収入アップを意識してみるという方法もありますね」とまとめました。
(岡本)
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