年間7,000億円を超える規模といわれる日本の外食焼肉業界。
特に2022年は売り上げが前年度より平均26%アップと、外食産業の中でも飛び抜けています。
YAHOO!ニュースエキスパートの記事などによれば、経済産業省が行っている家計調査では、世帯別で外食の焼肉に支出する金額の都道府県別トップは、1万3千590円の愛知県。最低金額だった長崎県の2千220円のなんと6倍以上。
なぜ、愛知県民は外で焼肉を食べるのが好きなのでしょうか?
10月5日放送『北野誠のズバリ』では、この記事を元にパーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーが、放送エリアの愛知県でなぜ焼肉が人気なのか、掘り下げました。
焼肉で月に1万円使う都道府県
ここでいう「外食での焼肉」とは「原則、焼肉(自ら網で焼くもの)店での焼肉を伴った食事」を指すので、鉄板焼き、ハンバーグ専門店などは該当しません。
ちなみに月に1万円を超えているのは、愛知県以外では千葉県と高知県だけ。
鶴橋など焼肉屋さんの多い大阪府は5千366円と、近隣の京都府や兵庫県と比べても意外と少ない金額となっています。
北野が名古屋に来た当初は「焼肉屋がどこでもある」という印象を持ったそうです。
CBCから半径300mの範囲にコンビニは5件しかないのに、焼肉屋はなんと24件もあるとか。
店舗が多いからよく行くのか、食べに行く人が多いから店舗が多いのか、どちらが先かわかりませんが、やはり愛知県は焼肉が盛んなようです。
名古屋の人は肉好き?
愛知県がトップの理由について、記事では飛騨牛や知多牛などブランド和牛の存在が影響しているのでは、と推察されています。
飛騨牛の産地で愛知に隣接する岐阜県も9千213円とトップクラスですが、神戸牛や三田牛を擁する兵庫県は、6千140円とさほど高くはありません。
愛知県が突出している理由はますます謎です。
ただ、北野がこのエリアで番組を始めてから知ったのが、名古屋の人は大みそか、紅白歌合戦を観る前の夕食にすき焼きを食べる習慣があるということ。
ちなみに、京都でも同じような風習はあるそうです。
他の地域だと年越しそばのイメージが強いのですが、名古屋ではそばは年またぎあたりの夜食として食べる人が多いそうです。
焼き鳥VS焼肉
焼肉とともに人気の外食なのが焼き鳥です。
かつて北野は一時期ワインバーの経営に携わっていましたが、その時に知ったのが「焼肉より焼き鳥の方が商売はしやすい」ということ。
「サラリーマンの聖地」と言われる東京の新橋では、焼き鳥店がやたら多いのだとか。
焼き鳥の仕込みは串打ちなど時間や人手はかかりますが、焼肉店より焼き鳥店の方が店を始めやすいそうです。
その理由は、焼肉だと肉の目利きがかなり難しいから。別の焼肉屋さんで働いた経験がないと、なかなか難しいそうです。
それだけ経営が難しい焼肉屋さんなのに、たくさんのお店がひしめくという愛知県。
焼肉人気の謎は解けないまま、コーナーは終わってしまいました。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2023年10月05日13時17分~抜粋