北野誠のズバリ

お酒は本当に身体に良い?飲酒の適量は1日にこれだけ

ストレス解消法は人によって異なりますが、その中の1つにお酒があります。

楽しく飲むとストレスが解消される一方、過度な飲酒は健康に害を与える危険があります。

実際のところ、お酒は身体にとって良いものなのでしょうか。

3月11日放送『北野誠のズバリサタデー』では、『「不安」があなたを強くする 逆説のストレス対処法』(講談社)の著者で、明治大学教授の堀田秀吾先生に話を伺いました。

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ストレス解消に効果的?

一般的に知られているストレス解消法の中には、科学的には効果が期待できないものも少なくないそうです。

この本では世界の研究機関で実施されている最先端の研究結果を元に、科学的に効果が認められるストレス解消法を紹介しています。

その中でお酒によるストレス解消は、ズバリ効果があるのでしょうか?

堀田先生「実は両極端な意見もあるんですけど、一番優勢な意見としては『適度な量だと大丈夫』ということですね」

では、適度な量というのはどれぐらいなのでしょうか?

堀田先生「西オーストラリア大学のホルマンという人たちの研究なんですけど、男性だったら1日10~19g、女性だったらその半分で9gぐらいまでが死亡率が低いということがわかってるんですね」

女性が男性の半分しかないのはちょっと残念ですが、アルコール量が20g弱というのはだいたい中ジョッキ1杯ぐらいだそうです。

ストレス解消以外の効果

「1日、中ジョッキ1杯では足りない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、もしその量を超えると、どのような悪影響が及ぼされるのでしょうか?

堀田先生「特に高血圧や脳出血といったリスクや死亡率が高まっていく、ということがありますね」

飲みすぎるとリスクが高まるということですが、一方でストレス解消以外にも意外な効果があるそうです。

イリノイ大学のジャロスツという方などが行った実験によりますと、40人の男性をアルコールを飲んだグループと飲んでいないグループに分け、言葉に関する問題を出したそうです。

正答数自体は飲んでいる人も飲んでいない人も大きな違いはなかったそうですが、飲んでいた人の方が回答が速く、創造性や洞察力に富んだ答えが出たそうです。

会議の前にお酒!?

堀田先生「お酒を飲むと結構リラックスしますよね。脳波のα波と創造性は関連が深いといわれていて、集中している時よりもボーッとしている時のほうがアイデアが出るのは、α波が出るからと言われるんですよね。

もう1つが脳のワーキングメモリが、普段は必要な情報だけが送り込まれて処理されるんですけど、お酒を飲むと送る時にコントロールが効かなくなって、いろんな情報が送り込まれるんですよ。

それが逆に良くて、新しいつながりが生まれて、創造性が生まれるという話なんですね」

会社の人とお酒を飲む際、「仕事が終わっているのに、わざわざ仕事の話をしたくない」と思われるかもしれませんが、ある意味、仕事には効果的なのかもしれません。

ただ、飲みすぎて結局、話した内容を忘れてしまうと意味がありませんが…。

また、ストレス解消のためには飲み方も大事で、お酒によって嫌な記憶が増幅されてしまうため、ヤケ酒は良くないとのことです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年03月11日10時28分~抜粋

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