北野誠のズバリ

松原タニシ、新潟で見た衝撃の壁画『イケメン官能絵巻』を語る

『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)の火曜日では、数々の心霊スポットや神社仏閣に足を運んでいる松原タニシが、自らの体験談をレポート。

10月4日の放送では酒呑童子の話をきっかけに、松原が新潟で見た衝撃の壁画について報告しました。

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酒呑童子の悲しい人生

松原が9月25日に新潟で見たのが、鬼の格好をした人たちが練り歩く「越後くがみ山酒呑童子行列」というお祭り。

酒呑童子はその昔、京の都で若者たちが神隠しに遭った時の犯人とされ、安倍晴明が調べた後、源頼光が坂田金時(いわゆる金太郎)などを連れて退治するというお話がありました。

その酒呑童子が、実は新潟にある国上(くがみ)山にゆかりがあるということで、お祭りが開催されています。

酒呑童子は悪者として描かれていますが、その人生を紐解くと、実は単なる悪者ではないことがわかってきます。

幼名は「外道丸」と、今だとSNSで親が叩かれるような名前ですが、大きくなるに従い乱暴者になっていったため、困った両親は国上寺に稚児として預けます。

ところが母親が亡くなってしまったため、悲しみから仏道に励むようになります。

とばっちりを受け、鬼に変身

ただ、この酒呑童子がかなりの美男子で、近所の女子からラブレターが山のように届きます。

しかし、仏道に集中していた酒呑童子はラブレターを一切読まずに捨てていたところ、ある女子が「酒呑童子から返事が来ずに振られた」と嘆き、身を投げてしまいます。

それを聞いた酒呑童子は「その子のラブレターはどれなのか」と探し、開けてみたところ、中から紫色の煙が立ちのぼり、鬼と化してしまったそうです。
…これって、勝手な呪いから来た災難ですね。

その後は大江山へと渡り、京の町を荒らしてしまいました。

ただ、酒呑童子はイケメンでモテたというエピソードから、国上にある酒呑童子神社は縁結びの神様として祀られいますし、お祭りでもイケメンキャラとして登場します。

衝撃の絵巻にビックリ!

酒呑童子が修行していた国上寺ですが、越後で最も古いお寺として知られ、お寺を持たない住職の良寛や上杉謙信、源義経ともゆかりのあるお寺だそうです。

松原が国上寺へ実際に行ってみたところ、本堂には衝撃の絵画が飾られていました。

『イケメン官能絵巻』と名付けられ、大きな絵が本堂の外周に描かれています。

酒呑童子だけではなく、上杉謙信、源義経、武蔵坊弁慶、良寛と時代の異なる男性が大きく描かれていて、印象はBL(ボーイズ・ラブ)そのもの。

半裸の状態で大事な部分が花で隠れているという過激な描写もあり、写真を見た北野誠と佐藤実絵子もビックリ。

これは「若い女性にもお寺に足を運んでもらいたい」という住職の思いから、2019年4月に現代アートの美術家である木村了子さんが描かれたそうです。

市や教育委員会を巻き込む大論争!

ただ、この絵画が官能的すぎたためか、地元の教育委員会が激怒。

もともとは本堂が文化財として登録されていて、原状からの変更には市への届出が必要だったにもかかわらず、住職さんが失念。

絵画ができあがってから市の職員が見つけ、市議会でも問題として取り上げられました。

国上寺のある燕市からは撤去を求められ、教育委員会からは「文化財に指定されている」「こどもの教育に悪い」として原状回復を求められています。

しかし、住職さんは「新しいことをして寺の存続を考えなければいけない。話題を作って若い人に来てもらった方が良い。そもそも文化財でもあまり補助はしてくれない」と徹底抗戦されています。

確かにこどもには刺激が強い絵ですが、みなさんも実際に見て、良いかどうか判断してみてはいかがでしょうか。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2022年10月04日15時23分~抜粋

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