北野誠のズバリ

競争のない運動会は、何のため?

7月1日放送の『北野誠のズバリ』の「ズバリぶった切り」のコーナーのテーマは「順位をつけない運動会にモヤモヤ」。

最近の運動会には順位をつけなかったり、競争のない運動会があります。
しかし、親世代からは、徒競走で全員が手をつないでゴールとか、個性を伸ばすにはむいてない指導ではないかと、否定的な意見が多いようです。インターネット『All About』の記事からです。

北野誠とアシスタントの大橋麻美子がこれに体験談などを語ります。

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競争のない運動会

1996年、『クローズアップ現代』(NHK)で競争のない運動会、順位をつけない教育改革の波紋という特集が放送されました。
運動会から徒競走や棒倒しがなくなり、勝負や順位をつけないゲームが増えているということです。

大橋「20代後半の子たちが幼稚園の頃ですよね。
うちは運動会の徒競走は、左から順番に着順に並ばせます。ふわっと順位はつけている」

北野はこの現象に不満気です。

「いまだに手をつないで同時にゴールしているのを見ると、親はすごく違和感を感じます。徒競走なのに順位をつけずに全員がんばった、って。
一方で個性を伸ばそうというてる。走るのが速いって個性ですよ」

大橋「遅いのも個性ですよね。いい悪いじゃなくて」

北野「僕は小学校の時、足が遅かったから運動会は楽しみじゃなかった。高校の時は楽しみを別に向けていました。クラブ対抗リレーで扇子と着物で走るとか。足の速い子にとっては運動会は晴れの舞台です。いいやんと思います」

成績がわからない

一方、大橋は成績についても疑問があります。

大橋「成績の通知表がずっと疑問だったんです。〇△◎の評価がよくわからないです」

北野「僕らの時は1~5でしょ。〇△◎ではどのあたりかわからないから、結局塾に行かすんです。全国模試とか受けないと、自分のこどもたちがどのポジションにいるのかわからないです。

学校教育として競争をあおるのはよくないというけど、その割には結局塾に行ったりして受験勉強も現実としてある。それを見て見ぬふりするからややこしい」

学校がいう建前と現実との間にギャップがあるようです。

目立ちたくない

成績だけでなく、意識の上でも影響があるようです。

大橋「中学校は特にそうかもしれない。
先生が、『個性を』、というスローガンを出しているけど、『みんな一緒』できている子が多いので、はずれることに恐怖をもっている。個性を出そうという子がいないです」

北野「Z世代は一番『人と同じじゃないと困る』、『目立ちたくない』という意識にさいなまれてる。すごい時代になったなと思いますね」

大橋「うちの息子も目立ちたくないと言いますね」

北野の「でも背が高いから目立つやん」のつっこみに、大橋は「そうですね」と苦笑い。

50m走競技

リスナーからのリアクションです。

「うちの娘は小学校の頃、あからさまな差が出ないようにと、50m走のタイム順に5人ずつ走らせる50m走競技になりました。
ものすごく離されてゴールする子もいませんが、練習も本番もゴールはほぼ同じ。競争なんだから競争させればいいと思いますけどね。
いろいろよかれと思って考えすぎるから余計おかしくなってくるんじゃないですか」(Aさん)

大橋「これありますね。これだって後ろの方の子は速い子なんだねとわかるじゃないですか」

いろいろ考えてやっても、速いか遅いかは見ればわかります。単純に競争した方がすっきりするような気がします。

4人が主役の劇

「妹の孫の幼稚園のお遊戯会、なんとシンデレラ4人、魔法使いのおばあさんも4人、みんなバラバラでせりふを言うから劇になっていませんでした。
そんな中でも一番かわいそうなのは一番背の高い男の子は巨木の役でした。そっちの方があかんの違うの」(Bさん)

大橋「見た目でね。ルッキズムですよ!」

北野「背の高い子は巨木。そっちの方が問題やね」

4人ずつの配役、いったい誰のための劇なのでしょうか。
(みず)
北野誠のズバリ
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2022年07月01日13時14分~抜粋

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