北野誠のズバリ

「赤ワインは常温で」は間違い!?それならどんな飲み方がベスト?

「白ワインは冷やして、赤ワインは冷やさずに常温で飲むのが良い」など、さまざまなお酒に関するウンチクが飛び交っている中、それに乗っかって、つい通ぶったことを言ってしまったことはありませんか?

情報サイト『東洋経済オンライン』の記事によりますと、実は赤ワインは常温が良いというのは、日本では必ずしも正しくないそうです。

12月16日放送『北野誠のズバリ』では、パーソナリティーの北野誠と松岡亜矢子、ITジャーナリスト・井上トシユキの3人が、お酒談義に花を咲かせました。

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日本では通用しない定説?

この記事では、「ワインの飲み頃温度の基本は20度ぐらいがベスト」とし、これはヨーロッパでの室温だから成り立つものだと解説しています。

夏に40度近くまで上がったり、焼き鳥や鉄板焼のお店の中だと、室温がかなり暑くなってしまい、「赤ワインは常温で」のオススメは成り立たなくなります。

なので、ウンチクをたれるなら、「赤ワインは20度ぐらいが良い」というのが正解なのです。

井上はこのことをすでに知っていて、「ワインを習い始めた1994、5年の頃に教えてもらってて、基本的にパリの年間気温に合わせて飲むようになってるんですよ」とコメント。

井上「セラーから出してきた後、ちょっと温まってくると香りが開くからって言うので、温かい方が香りが立つというふうに思いこんでると思うよ」

確かにヨーロッパなら、セラーから出した直後だと20度を下回っているので温めた方が良いことになりますが、日本ではむしろ逆に冷やした方が良いことになります。

高級なワインでも飲み方を誤ると

ここで北野が、ワインに関して、あるエピソードを思い出しました。

北野「僕がバブルの時、女の子とカウンターの鉄板焼屋に行ったら、絶好調の不動産屋さんがいてはって。若い衆やホステスさんとワーッと飲んでて、俺は端の方におってんけど見つかって。

『今から俺らロマネ・コンティ開けんねん!』って言うて。ロマネ・コンティ高いねんけど、鉄板焼屋の室内に置いてあるから、温かいねん。

『まこっちゃんも飲め~!』って言われてんけど、普通はあれぐらいの(高級な)酒になったら、三角フラスコみたいなやつ(デキャンタ)に落とすのよ。そこに落とすことによって、いっぺん香りを出さす。

ところがそれをせんと、いきなりグラスに入れていったら、素人目に見ても『単に底に澱(おり)が溜まってますけど』ってなる。『金沢の金箔酒みたいになってますけど』って。

それで絶好調の不動産屋のおっちゃんが、(グラスを)回しもせんとグッと飲んで、肉食べて『あんまりうまないなあ。ホンマもんか?』って。(ロマネ・コンティは)肉には合わんねん。だって渋いもん」

結局、どんな飲み方がおいしい?

いくら高い物でも、食材に合った食べ方や飲み方、そして良い組み合わせでなければ、おいしさが半減するというのがよくわかるエピソードです。

そして、これまでの話をまとめた上で、北野が出した結論は、「みんな何やかんや言いますけどね、冷やしてうまいと思ったら、冷やしたらよろしいねん」という、身もフタもないもの。

松岡「ぶどうも冷やして食べた方がおいしいですしね」

北野「冬場、こたつの上においてあるみかんが変に温まったら、うまないやろ」

さらに井上は、「酒は地場のものを飲んだらええのよ。日本酒やビールを飲んどったらええねん」と語り、着地しました。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2019年12月16日13時22分~抜粋

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