北野誠のズバリ

「鏡の中の自分」との食事がおいしく感じる理由

「鏡に映った自分の姿を見ながら食事をすると、おいしく感じる」
名古屋大学の川合伸幸准教授ら認知科学の研究グループが、そんな成果を発表しました。

核家族化などを背景に一人寂しく食べる孤食"が進む中、高齢者らの食卓に鏡を置くことで食事が楽しくなり、生活の質が改善する可能性があるとしています。
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人の存在を感じるとおいしくなる?


上半身が映る縦長の鏡を机の上に置いた部屋と、ほぼ同じ大きさで背景の壁だけが映ったモニターを置いた部屋を用意して、それぞれの前で一人で塩とキャラメルの2種類のポップコーンを90秒ずつ好きなだけ食べ、どれだけおいしく感じるかを6段階で評価しました。

結果、高齢者と大学生のどちらも鏡の前で食べたほうが平均で0.37~0.69点高く、約1割~4割多く食べたという結果がでました。

また別の高齢者12人を対象に、事前に撮影した食事中の自身の静止画像と壁だけが映ったモニターへの反応を比較したところ、静止画像の場合でも食欲がアップするという同様の結果が得られたのです。

もともと誰かと食事をする方がおいしく感じられるというのは知られていますが、食事中に人の存在を感じるだけでおいしさが高まる、ということが明らかになりました。

どうしても孤食になってしまうという方は、鏡を目の前において自分が映っている姿を見ながらご飯を食べている方が、よりおいしく食べられるでしょうという研究です。

「バーチャン・リアリティ」


しかし、これに対して北野は「にわかには信じがたい研究ですけども」とかなり疑心暗鬼。
こんな北野に、水曜アシスタントの大橋麻美子が楽しい話題を提供します。

「今年の初め、兵庫県淡路島の南あわじ市で『おばあちゃんと一緒に食事を食べる風景を楽しむ』というバーチャルリアリティのムービーを公開していました」

これは、まるで故郷でおばあちゃんと一緒に食事をしているような雰囲気を楽しめるというもので、スマートフォンを専用キットに装着し、ゴーグルで動画を再生するいうもの。
おばあちゃんが、「おいしいかぁ~」「仕事はどうなんやぁ~」と優しく話しかけてくれて、孤食の淋しさを癒してくれるんだそう。

これは、バーチャルリアリティならぬ「バーチャン・リアリティ」として話題を集めています。
最先端の技術と田舎のおばあちゃんの融合とは、なんとも画期的で興味深い取り組みです。

「鏡の中の俺」と食事


「自分で鏡見ながら食べんのんなー、俺絶対イヤやわ」

どうしても鏡の中の自分と食事を共にすることに対して否定的な北野。
大橋も「私もイヤです」と同意見の様子。

「最近、だんだん年と共に鏡見んのイヤなってきてますもん。もう見たくないねん。もう自分の顔、鏡でわざわざ」と嘆く北野。
「納豆食べてる自分とか見たくなくないですか?」と、さらに盛る大橋。

「でも、一回やってみるとまた違う感想があるかもしれないですけどね」と、何事も経験が大事であるとポジティブな大橋に「えっ、じゃあいっぺん大橋さんやってみてくださいよ」と返す北野。

「じゃあちょっとお昼」と一瞬揺れる大橋でしたが、やっぱり「ヤダ」の一言。

「僕はメイク用の鏡持ってないですもん」と逃げる北野に「持ってきます、持ってきます」と、どこまでも譲り合いの止まらない2人。

結局「まあいっぺんやってみますか、来週くらい」と、折れた北野。
本当に「鏡の中の俺」との食事にチャレンジするのでしょうか。
乞うご期待?
(minto)
北野誠のズバリ
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2017年07月26日00時24分~抜粋

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