リスナーの心にズバリ響く話題をお届けするコーナー『ハートにズバリ』。
本日は、水曜アシスタントの大橋麻美子が気になる情報をお伝えする『教えてマミーゴ』です。
6/7の話題はこちら。
「日本おもちゃ大賞発表!今のおもちゃのトレンド調べました」
去勢された電動こけし
この日は、特別コメンテーターとして大川興業の大川豊総裁も出演していました。
北野誠と大川総裁が"おもちゃ"というワードから、ふしだらな発想をしない訳がありません。
北野「おもちゃと言ったら、『ウィーン電動こけし合唱団』しか思い出さないですね」
大川総裁「今日のテーマは大人のおもちゃですか?待ってましたっ!」
ウィーン電動こけし合唱団とは、大川興業が30年くらい前にやり始めた歌ネタです。
最初にメンバーみんなで「ウィーンウィーン」と言いつつ、上半身をくねらせます。その後、時事ネタをふんだんに取り入れた、ほとんど放送できない内容の歌を歌います。
今よりテレビの規制が緩かった当時ですらカットされまくりだったようですから、よっぽどのネタだったんでしょうね。
日本おもちゃ大賞とは
実は、おもちゃの売り上げがここ数年ずっと好調続きなのだそうです。
昨年2016年の売り上げがなんと8031億円。3年連続でアップしているのだとか。
少子化なのに?いいえ、少子化だからこそ。
お財布に余裕が出て、大事な子どものためにたくさん買ってあげられるのではと、推測する大橋。
そんな好調なおもちゃ市場の中で、どんなものが昨年流行ったのか。また、今年何が注目なのか。
それがよく分かるのが、日本おもちゃ大賞なのです。
「多くの人におもちゃを知ってもらう」「楽しんでもらう」のを目的に、2008年に創設。
今年で10回目の『日本おもちゃ大賞2017』が、先日開催された『東京おもちゃショー』でお披露目となったのでした。
今回は応募総数42社・335の商品の中から、38商品が選ばれています。
7つの部門に分かれており、それぞれ大賞及び優秀賞があります。その中で大橋が個人的に気になったものを紹介していきます。
ベイブレードは大人のおもちゃ
ボーイズ・トイ部門(男の子向け)の大賞は、『ベイブレードバースト新シリーズ』です。
ベイブレードは1999年に発売された、現代版ベーゴマ。複数のパーツを組み合わせて自分好みに改造できます。
改良が重ねられ、今のベイブレードバーストは第3世代。相手をバースト(破壊)できるのが特徴です。
今では全世界に広がっているおもちゃなんですよ。
実際に大橋がスタジオに持ってきました。すっかり童心に返ってベイブレードに興じる北野と大川総裁。
大人が子どもに戻って遊べるおもちゃ。ある意味“大人のおもちゃ”と言えるでしょう。
仮面ライダーは大人のおもちゃ
続いて紹介するのは、前年度ヒットセールス賞。
これは、前年度に最も消費者に支持されて売り場に貢献したおもちゃに与えられる大賞です。
受賞したのは『変身ベルト DXゲーマドライバー』。
特撮ヒーロー物『仮面ライダーエグゼイド』の関連商品です。
エグゼイドの放映が始まったのは昨年10月。それから半年間で最も売れたのですから、さすがです。
エグゼイドにはゲームの要素が取り入れられており、コンピューターウィルスと戦うというスタイル。
それを聞いた北野と大川総裁、隔世の感にショックで声がひっくり返りそう。まるで、「イーッ!」と言うショッカーの戦闘員のよう。
2000年から始まったいわゆる「平成仮面ライダーシリーズ」は、エグゼイドで18作品目。変身ベルトは作品ごとに形を変え、毎年毎年発売されています。
その都度、子どもが親におねだりする訳です。大人が毎年買うおもちゃ。ある意味“大人のおもちゃ”と言えるでしょう。
地球まるごと大人のおもちゃ
続いたるは、コミュニケーション・トイ部門。性別や世代を問わずに楽しめる玩具です。
大賞は『地球まるごとすごろく』。
今年の7月に発売予定の、地球儀型の大きなすごろくです。ボール状の盤面に吸盤でコマをペタペタ貼り付けながら進めていくというもの。
3Dゲームは数々あれど、すごろくの舞台をアナログで立体化する発想は斬新ですね。
更に51種類の世界遺産カードや、世界の豆知識なども学べるので、知育的要素もあります。
教養を得て大人へと成長していけるおもちゃ。ある意味“大人のおもちゃ”と言えるでしょう。
何度でも生まれ変わる人生ゲーム
この部門で他に大橋が注目したのは、優秀賞を受賞した『人生ゲーム MOVE!(ムーブ)』。シリーズ60個目のロングセラー商品です。
人生ゲームは原型がアメリカ発祥のボードゲームで、日本版は1968年に発売されました。
それ以降、発売されるごとに時代の世相を表す内容に改良されてきました。
プレイヤーの職業やマスの上で起こる事が、その時代にありがちなものに工夫がされてきたのです。
そして4月1日に発売されたばかりの最新版『MOVE!』は、「投資家」「人間国宝」「ロボットクリエイター」「ブランド農家」などの職業・肩書きが存在しているということです。
お宝カードというアイテムには、「VRメガネ」「金のブタ」「レトロ自転車」「高いバイオリン」などがあります。
マスの指示には、「お買い物ポイントが貯まったから5,000ドルもらう」「格安SIMで電話代が浮いた。12,000ドルもらう」「投稿動画の再生が10万回突破!10,000ドルもらう」「過払い金がもどってきた!約束手形がある場合、全て銀行に戻す」などなど。まさに今どきですね。
人生は大人のおもちゃ
そして、最大の変化が「運命の歯車(ギア)」というシステムが追加されたこと。通常のルーレットの他に4種類のギアが備わっていて、これを回すとマスの指示が変わってくるのです。これらのギアは連動しているので、1つを回せば全て同時に回ります。
4種類の内訳は「メインギア」「天気ギア」「職業ギア」「結婚ギア」。あるプレイヤーが「ギアを回転させる」というマスに止まったら、ゲーム全体の景気を表す「天気ギア」を回さなきゃなりません。
天気ギアには「晴れ」「曇り」「雨」があります。晴れだと好景気、曇りは景気が下り坂、雨は不景気を表します。同じマスでも、晴れと雨とでは指示が変わってくるのです。
同時に動いた結婚ギアには「ハデ婚」「ジミ婚」などがあり、ハデ婚状態だと結婚マスに止まったらご祝儀がもらえ、ジミ婚だと何ももらえない。
つまり、遊ぶ度にマスの指示が変わるので、毎回新鮮に楽しめるというのがポイントですね。
大人は社会の歯車となって働いているから、世界は潤滑に動いているのだという事を、子どもに訴えかけるおもちゃ。ある意味“大人のおもちゃ”と言えるでしょう。
…さすがにこれは無理がありました。
身も心も電動こけし
ベイブレード、変身ベルト、すごろく、人生ゲーム。いずれも、昔からあるおもちゃが進化したものです。
時代ごとに変わっているけれども、昔ながらの懐かしさも残る。人と関わりながら遊ぶおもちゃはどんどん継承してほしいなと思う大橋。
そして、おもちゃの目覚ましい進化に触れた北野と大川総裁は、まるで電動こけしのように、心を震わせるのでした。
(岡戸孝宏)
北野誠のズバリ
この記事をで聴く
2017年06月07日14時38分~抜粋