つボイノリオの聞けば聞くほど

カカオがチョコ以外に変身?新しいバレンタインの楽しみ方教えます。

2月14日のバレンタインを前に、各地の百貨店やスイーツ店では色とりどりのパッケージが施されたチョコレートが並ぶ季節です。

チョコレートの材料と言えばカカオですが、加工の過程で出る皮がゴミとして問題になっていることはあまり知られていません。

1月25日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』ではカカオの皮を使ったアップサイクルを取り上げました。

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アップサイクル

ある原材料を加工して商品を作る過程で、どうしてもいらない部分が出てしまいます。
こうした不要な部分は廃棄にまわされることが多いと話す小高直子アナウンサー。

不要な部分に付加価値をつけ、新しい商品に生まれ変わらせることを「アップサイクル」と言い、近年注目を集めています。

以前、このコーナーではコーヒーグラインダー(コーヒーを抽出した後のかす)を使った商品を紹介しました。

小高「この番組の30周年記念BOX、いろんなグッズが入ったBOXを皆様に購入いただきましたが。その中の1つは、このコーヒーグラインダー配合のマグカップだったんですよ」

つボイノリオ「コーヒー色していたんですよね、確か」

カカオハスクの新しい活用方法

実はこの問題、この時期量産されているチョコレートの材料・カカオにもあるのです。

チョコレートは、カカオの種の部分を使っており、この種は薄い皮に覆われています。「カカオハスク」と呼ばれるこの皮は口当たりが悪いことから、チョコレートの材料からは取り除かれ、ゴミとなってしまいます。

近年このカカオハスクの再利用が活発になってきているそうです。

小高「口当たりは悪くて食べられないけど、香りはいい。だからフレーバーティー」

つボイ「お茶の材料にする!」

他には、農場で畑に使うたい肥として土壌改良としての利用、酪農では家畜のふん尿から発生するきつい匂いを緩和することにも役立てています。

染物の材料としても利用しており、カカオハスクで染めた布は優しいブラウンになり、洋服をはじめ、カート・スカーフ・ネクタイなどに変身するんだとか。

クラフトコーラや蒸留酒の材料にも

最近では百貨店でカカオハスクを使ったアップサイクル品を取り扱うこともあり、ファッションブランドで取り入れられる日も近いようです。

京都生まれのブランド「SIZEN TO OZEN(しぜんとおぜん)」では、カカオハスクを使った生コーラを販売しています。
生コーラは近年一部のコーラ好きに流行っており、自分で炭酸と割って好みの味を作れるクラフトコーラです。

他にも、様々な材料を使った蒸留酒づくりにチャレンジしているベンチャー企業エシカル・スピリッツでは、カカオハスクをつかったジンづくりをしています。

つボイ「飲みたいものばっかり」

小高「クラフトビールの材料にも活用されてて、フルーツ系のカクテルに使うと言い香りがするそうですよ」

活用例を聞いていると、とても廃棄物とは思えません。今まで使えるのに捨てていたということに驚くばかりです。
バレンタインの華やかなチョコレートに目が行きがちですが、チョコが苦手な人にカカオハスクを使ったお酒や服飾小物をプレゼントするなど、いろいろな楽しみ方ができそうです。

最後につボイが「SDGsの心を込めて贈るバレンタインもいいですよ」と締めくくりました。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年01月25日11時35分~抜粋

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