秋の味覚を代表するあのマツタケが、IUCN(国際自然保護連合)の定める「絶滅危惧種」に指定されたというニュースが飛び込んできました。
7月10日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』、音楽を起点にニュースや情報をお届けする「トーマスの箱」のコーナーには、このニュースに驚いたリスナーから多くのおたよりが寄せられました。
今回の選曲は、お正月に流れる「一月一日」。マツタケと「一月一日」には、一体どんな関係があるというのでしょうか?
藤井七段は喜んでる?
「一月一日」の曲のタイトルについて、「『いちげついちじつ』」と、いうんだそうですよ!『いちがつついたち』じゃないんだね!ビックリ!」と小高直子アナウンサー。
この曲の歌詞「松竹たてて…」の部分を「マツタケ」にかけていると知り、小高アナは「"マツタケ"違いやないかい!」と思わず大声を挙げます。
つボイノリオは「あら?誰もリクエストしてへんわ。これしか思い浮かばなかったわ、時期外れやけど」と、あっけらかーん。
そんなつボイが早速、おたよりを読み進めていきます。
「一番喜んでるのは、キノコが嫌いな藤井君(藤井聡太七段)かしれません。
マツタケといえば数十年前こどもが小さかったころ、家族でバーベキューをした時にスーパーに行って小さなマツタケが20本近く入っていたのを買いました。
値段は格安の1000円!味は期待していなかったけれど、焼いたらものすごくおいしくて。得したなぁとホクホクしました。来年もあるといいねと思って、あくる年も探したけど、幻のマツタケになりました。
今はマツタケのお吸い物か、シイタケで満足でございます」(Aさん)
「待つわ」と「マツタケ」
「50年前と比べて30%以上収穫量が減っているらしいです」(Bさん)
このニュースに、Bさんはつボイとは違う曲をリクエスト。
「あみんの『待つわ』やて。ちょっといかんな。これではいかんわ」
「待つわ」と「マツタケ」では、やや遠かったよう。つボイの納得は得られませんでした。
このおたよりで、つボイと小高も古き良き昔の話を思い出します。
つボイ「『おじさんがトラックいっぱいマツタケ積んできて。近所の人にバーッと配っても配っても、あまったわ』いう話。よう聞くよ」
小高「岐阜の美濃のあたりなんか、それこそマツタケの産地でしたよね。今は全然採れないっていいますけどね」
今では考えられないほど、マツタケが身近な食べ物であった時代もあったようです。
即座の取引規制はなし
「ついにマツタケも絶滅危惧種に。秋の味覚が手の届かないどころか、食べられなくなるかもしれませんね」(Cさん)
IUCN(国際自然保護連合)は今回初めてマツタケについて評価を行い、「生育量が著しく減少している」などとして、新たに絶滅危惧種に指定しました。
とはいえ、IUCNのこの判断は法的に拘束力があるものではなく、即座に国際取引を規制されるということはないようです。
環境省が出している日本の国内評価では、マツタケは「準絶滅危惧種」に指定されています。
明日は我が身の環境保全
「森林破壊とか、生息環境の悪化が環境破壊につながっているのかもしれませんね。
マツタケが採れなくなった現実。なぜ採れなくなったのか、採れない現状がどんなことがあるんだろうということを考える時期ではないかな。川や海が悲鳴を上げてるかもしれませんね。明日は我が身で、環境保全に心掛けたいと思います」(Dさん)
「絶滅危惧種は絶滅の危険性が高い順に3段階に分かれていて、そのうちマツタケは3番目。太平洋のクロマグロなどと同じ"危急"に分類されております」(Eさん)
「マツタケは欧州中北部や、ロシアを含むアジアに広く分布するキノコの仲間だそうです」(Fさん)
海外では、マツタケは日本ほど珍重されていません。
「だから安いんですよ、向こうは。食べへんからもう『送っとけ!そのほうが商売なるわ』いうことで、食生活が違いますからね」と、つボイ。
日本の秋を代表する高級食材、マツタケが「絶滅危惧種に指定」というまさかのニュースに、リスナーからこのように大きな反響がありました。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年07月10日10時13分~抜粋