ラジオ番組で流れるシモネタは、セクハラに当たるのでしょうか？
5月3日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』は休日特集として、番組全編に渡って「セクハラを考える」をテーマとして取り上げました。
番組の前半では「どんなことをセクハラと感じるのか」などについて、さまざまなおたよりをつボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介しつつ、後半では弁護士の野田葉子さんにセクハラの定義などについて伺いました。
そして番組終盤、そもそもシモネタがよく流れる『聞けば聞くほど』自体がセクハラに当たるのかどうかという、核心に触れる展開となりました。
チャンネルの選択権が無い環境では…
以前、4月23日の放送でセクハラ問題について取り上げた際、番組宛てに「セクハラの基準は何か」「自分たちはセクハラをしてしまっているのか、されているのか」といったおたよりが多く届きました（過去記事：「『聞けば聞くほど』最大の危機？セクハラについて真剣に考えた。」参照）。
「番組を聞きたくないというのであれば、聞かなければ良いじゃないか」と片づけられそうですが、次のようなおたよりが番組に届きました。
「30代男性で、いつも職場で拝聴しております。うちの職場は5～60代の女性の割合が9割という環境で、つボイさんファンの彼女たちの意向で、ラジオはいつもＣＢＣです。
私は彼女たちと仕事をしながらラジオを聴いているのですが、卑猥なペンネームや赤面するようなシモネタを女性たちと一緒に聞かなくてはいけないという、この状況がもうウンザリです。
先程の放送で、セクハラの世界基準のお話がありましたが、つボイさんの放送は世界基準どころか、日本国内でも最低基準だと思います。
セクハラを助長していると思いますし、私のように放送で嫌な思いをしている人が少なからずいることをどうかご認識ください。せめて卑猥なペンネームを読み上げるのだけはご勘弁いただけないでしょうか」（Aさん）
「私は会社経営をしながら職場でＣＢＣラジオを聞いていますが、職場で流せないような気もしています。今は従業員やパートさんの理解を得ていると思っていますが、今後はどうなるかわかりません。これは改善されるのでしょうか。強制的にシモネタを聞かせるのは、セクハラにあたるのでしょうか」（Bさん）
「番組を聞きたくないというのであれば、聞かなければ良いじゃないか」と片づけられそうですが、次のようなおたよりが番組に届きました。
「30代男性で、いつも職場で拝聴しております。うちの職場は5～60代の女性の割合が9割という環境で、つボイさんファンの彼女たちの意向で、ラジオはいつもＣＢＣです。
私は彼女たちと仕事をしながらラジオを聴いているのですが、卑猥なペンネームや赤面するようなシモネタを女性たちと一緒に聞かなくてはいけないという、この状況がもうウンザリです。
先程の放送で、セクハラの世界基準のお話がありましたが、つボイさんの放送は世界基準どころか、日本国内でも最低基準だと思います。
セクハラを助長していると思いますし、私のように放送で嫌な思いをしている人が少なからずいることをどうかご認識ください。せめて卑猥なペンネームを読み上げるのだけはご勘弁いただけないでしょうか」（Aさん）
「私は会社経営をしながら職場でＣＢＣラジオを聞いていますが、職場で流せないような気もしています。今は従業員やパートさんの理解を得ていると思っていますが、今後はどうなるかわかりません。これは改善されるのでしょうか。強制的にシモネタを聞かせるのは、セクハラにあたるのでしょうか」（Bさん）
セクハラかどうかの判定は？
野田さんは「セクハラには対価型と環境型というのがありまして、職場でシモネタ満載の番組を流すというのは、まさしく環境型の典型例といっても過言ではない」、「職場で誰ひとり嫌がっていないというのであればセクハラにならないのですが、相手が望まない性的な言動がセクハラになるわけですから」と解説しました。
もし、先程のBさんの例で、女性職員が「消してください」と言えば、消さないといけないことになるわけです。
つボイは自分の首を絞めるような発言と前置きしつつ、「（Aさんは）自分の権限でスイッチを消しに行くことができない立場の人のご意見なんですよ」と慮りました。
次に野田さんは「おたよりをくださる方が、ちょっとペンネームをね（シモネタに絡めなければ良い）。ペンネームはお二人のせいではないですから」と語りましたが、小高アナは「私らが喜んで読んでくれると思って」とフォローしました。
ただ、さまざまな職場でチャンネルを替えられるのは本意ではないため、小高アナが「シモネタはもうちょっと、戒めてください」と宣言しました。
つボイがここでいくつかのペンネームを紹介しましたが（ここでは書けません……）、野田さんが頭を抱えてしまったほどなので、人によっては引くかもしれません。
また、小高アナは「真面目なことも話し合ったりする中で、ペンネームで後回しにされてるパターンはある」「番組が助長しているという面がある」とも語りました。
もし、先程のBさんの例で、女性職員が「消してください」と言えば、消さないといけないことになるわけです。
つボイは自分の首を絞めるような発言と前置きしつつ、「（Aさんは）自分の権限でスイッチを消しに行くことができない立場の人のご意見なんですよ」と慮りました。
次に野田さんは「おたよりをくださる方が、ちょっとペンネームをね（シモネタに絡めなければ良い）。ペンネームはお二人のせいではないですから」と語りましたが、小高アナは「私らが喜んで読んでくれると思って」とフォローしました。
ただ、さまざまな職場でチャンネルを替えられるのは本意ではないため、小高アナが「シモネタはもうちょっと、戒めてください」と宣言しました。
つボイがここでいくつかのペンネームを紹介しましたが（ここでは書けません……）、野田さんが頭を抱えてしまったほどなので、人によっては引くかもしれません。
また、小高アナは「真面目なことも話し合ったりする中で、ペンネームで後回しにされてるパターンはある」「番組が助長しているという面がある」とも語りました。
セクハラの基準は変わっていく
また、つボイは改めて「嫌ならスイッチを切ったら良い」という考えではないということを説明しました。
つボイ「ファンの人から『そんな人は聞かんでもええのにな！』って援護射撃をいただくんですけど、私はこういう人も聞いて欲しい。真逆の考えを持つ人が含まれていることが、この番組の幅であるし」
小高アナ「この番組嫌だから（スイッチを）切っちゃえ！じゃなくって、わざわざ約3時間にわたりセクハラについて考えてきましたが、セクハラがこうでこうでこうです。ハイ解決！といかないからこそ、この問題って難しい。世界的基準などを全部認識した上で、私たち自身が日本人としてとか、この番組としてとか、人間としてもそうかもしれないけど、これからのセクハラの基準というのを作り上げないといけないかもしれませんね」とまとめました。
（岡本）
つボイ「ファンの人から『そんな人は聞かんでもええのにな！』って援護射撃をいただくんですけど、私はこういう人も聞いて欲しい。真逆の考えを持つ人が含まれていることが、この番組の幅であるし」
小高アナ「この番組嫌だから（スイッチを）切っちゃえ！じゃなくって、わざわざ約3時間にわたりセクハラについて考えてきましたが、セクハラがこうでこうでこうです。ハイ解決！といかないからこそ、この問題って難しい。世界的基準などを全部認識した上で、私たち自身が日本人としてとか、この番組としてとか、人間としてもそうかもしれないけど、これからのセクハラの基準というのを作り上げないといけないかもしれませんね」とまとめました。
（岡本）
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