燃えよ!研究の志士たち

研究の志士たち!COP15開催に想うこと

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新栄トークジャンボリーでおなじみの小堀勝啓がアカデミックトークにチャレンジ!






研究者たちの個性が光ります

第65回 10月31日・11月25日
名古屋大学大学院環境学研究科教授 香坂玲(こうさか・りょう)さん

「世界の片隅で生物多様性を叫び続ける!」

 香坂先生は、東大農学部卒業後、国連環境計画の生物多様性条例で、
唯一の日本人スタッフとして活躍されました。
2010年開催の愛知目標を採択したCOP10では、当時まだあまり知られていなかった「生物多様性」についてガイドブックを出版するなど、浸透に活躍されました。





研究者たちの頭脳で生まれる、幾千億のインスピレーションの種。
やがて、その種がこの地球の未来を創る。

COP15が中国で開催。あらためて、生物多様性について考える。

「生物多様性は、気候変動対策の重要な要素」
地球温暖化を2℃以下に抑えるために、自然は解決策全体の30%以上を提供します。 そして、生物多様性は気候変動対策全体の中で重要な部分を占めます。
地球規模の温室効果ガス排出量のうち、森林生態系の破壊は、人間によって引き起こされる排出量の11パーセントを占めています。森林を維持回復することで、これらの温室効果ガスが大気中に放出されるのを防ぐことができます。 木々や植物はまた、自らの組織に炭素を貯蔵するので、植物を保護することがさらに必要になります。


「生物多様性には、経済効果もある」
世界経済の少なくとも40パーセント、貧困層のニーズの80パーセントが生物資源から生まれています。
生物多様性の喪失が、現在のペースで続くとすれば、食品、商業林業、エコツーリズムの各産業は、年間3,380億ドルの価値を失う可能性があります。
一方で、「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」イニシアチブでは、天然資源への投資により、世界で持続可能なビジネスチャンスは2050年までの間に2兆から6兆米ドルの価値があると見積もっています。


「生物多様性は、文化やアイデンティティと密接につながっている」
種は、多くの場合、宗教的、文化的、そして国家的アイデンティティにとって不可欠なものです。 すべての主要な宗教には自然の要素が含まれており、231の種が142か国で国のシンボルとして正式に使用されています。 しかし残念なことに、これらの3分の1以上は、絶滅の危機にあります。例えば、ハクトウワシとアメリカバイソンは米国の象徴として、その役割のために保護された成功事例です。公園やその他の保護地域などの生態系も観光客にリフレッシュの機会と知識資源を提供し、生物多様性は芸術家やデザイナーたちにインスピレーションを与え続けています。
(CIジャパンから引用)

今、香坂先生が取り組むのが、松阪市の「地図による課題の見える化」

   ■人口減少、空き家・空き地。耕作放棄。

           気候変動、獣害が追い打ち

   ■人口動態、現在と将来の土地利用と労働力を把握、景観や土地を維持する方策を戦略的に
    たてる。

   ■松阪市の飯高地区
   ■
科学技術振興機構の支援により、地図による課題の見える化                     
   ■
コロナ禍で、政治が客観的なデータや根拠(エビデンス)に基づいて判断することの重要さが
    再認識された

    ■「環境や地域の課題の臨床医」として、地域と連携




 
 

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