CBCラジオ『ドラ魂キング』、「川上憲伸、挑戦のキセキ」は、野球解説者の川上憲伸さんが、自身のプロ野球人生を「挑戦」という視点から振り返るコーナーです。
1月7日の放送では、2001年のオフに自分の課題を克服するためアメリカで見つけた「ある球種」について伺いました。聞き手は宮部和裕アナウンサーです。
シュート回転という課題
当時の川上さんはストレートのシュート回転に悩んでいました。右バッターのインコースを狙うと、必要以上に曲がって頭部付近に行ってしまう。2001年シーズン中に横浜ベイスターズの谷繁元信選手にヘルメットへの死球を与えてしまったのも、これが原因でした。
逆に左バッターのインコースを攻めたつもりが真ん中に寄り、長打を浴びてしまうことも。ひどい時は普通のボールになることもあったといいます。
川上「アマチュアだったら良かったんですけど、プロは長打を食らったりとか、球が弱くなるのは良くないので、持っていかれるので」
逆に左バッターのインコースを攻めたつもりが真ん中に寄り、長打を浴びてしまうことも。ひどい時は普通のボールになることもあったといいます。
川上「アマチュアだったら良かったんですけど、プロは長打を食らったりとか、球が弱くなるのは良くないので、持っていかれるので」
ワールドシリーズで見た衝撃の球
ちょうどその頃、川上さんはコンディションの問題があり、秋のキャンプ中にアメリカへ2週間ほど渡っていました。リハビリをしながら、ワールドシリーズを見ることができたのです。
当時はニューヨーク・ヤンキースが常に強かった時代。抑えのマリアノ・リベラ投手が毎試合登板していました。
川上「日本では、あんまり見たことない球を投げるわけです」
川上さんが目にしたのは、浮き上がって見える球でした。一緒にリハビリしていた外国人トレーナーに「これって何?」と尋ねると、速い球のストレートとほぼ同じで、少しだけスライダー回転している、1センチ、2センチ動くぐらいの球だと説明されました。
「それスライダーじゃなくて?」と聞くと、「全く別物だ」という答えが返ってきたのです。
当時はニューヨーク・ヤンキースが常に強かった時代。抑えのマリアノ・リベラ投手が毎試合登板していました。
川上「日本では、あんまり見たことない球を投げるわけです」
川上さんが目にしたのは、浮き上がって見える球でした。一緒にリハビリしていた外国人トレーナーに「これって何?」と尋ねると、速い球のストレートとほぼ同じで、少しだけスライダー回転している、1センチ、2センチ動くぐらいの球だと説明されました。
「それスライダーじゃなくて?」と聞くと、「全く別物だ」という答えが返ってきたのです。
カート・シリングも投げていた
ちょうどワールドシリーズの対戦カードはヤンキース対アリゾナ・ダイヤモンドバックスでした。ダイヤモンドバックスにはふたりのエースがいました。左の"ビッグユニット"ことランディ・ジョンソン、そして右のカート・シリングです。
川上さんはカート・シリングを見て驚きます。
川上「あれ、同じ球投げてない?という話になって。いや、彼も投げると。えっ、何これ、みんな投げるの?って」
トレーナーからは「アメリカでは普通に投げる」「日本にはないのか?」と逆に聞かれたそうです。
川上さんはカート・シリングを見て驚きます。
川上「あれ、同じ球投げてない?という話になって。いや、彼も投げると。えっ、何これ、みんな投げるの?って」
トレーナーからは「アメリカでは普通に投げる」「日本にはないのか?」と逆に聞かれたそうです。
遠投から始めた習得への道
川上さんはその球を少しずつ教わりながらトレーニングを続けましたが、すぐには習得できず帰国。当時は愛知県の渥美半島・伊良湖岬で秋季キャンプが2週間ほど続いていました。
アメリカで聞いたのは「まず遠投ができないと無理だ」ということ。遠投でその球が投げられないなら、近い距離でも投げられないという理屈でした。
川上さんはひたすら投げ続けました。すると、キャッチボールの相手の動きがだんだん変わってきたのです。
川上「『あれ?』ってなってくるんですよ。取りにくい。相手が一瞬、右に寄るんです。60メートル、70メートル先に投げた時に、一瞬受けてる人が1回ずれて、また元に戻って取る。不思議そうな顔をして、投げ返してくるんですよ」
アメリカで聞いたのは「まず遠投ができないと無理だ」ということ。遠投でその球が投げられないなら、近い距離でも投げられないという理屈でした。
川上さんはひたすら投げ続けました。すると、キャッチボールの相手の動きがだんだん変わってきたのです。
川上「『あれ?』ってなってくるんですよ。取りにくい。相手が一瞬、右に寄るんです。60メートル、70メートル先に投げた時に、一瞬受けてる人が1回ずれて、また元に戻って取る。不思議そうな顔をして、投げ返してくるんですよ」
ブルペンで「見たことない球」
遠投で安定してきた川上さんは、毎日のようにブルペンで投げ込みました。
最初はうまくいきませんでした。妙にスライダーっぽくなったり、キャッチボールでは投げられるのにマウンドからだと同じようにいかなかったり。
川上「ああでもない、こうでもないってやってたら、キャッチャーが『なんか見たことない球、憲伸投げてるよね、今』って。ちょっと曲がる変化球、ストレートに近い球。キャンプが楽しみだ、と。谷繁さんがそこにいるんですよ」
シュート回転という課題を克服するため、アメリカで出会った新球種の習得に挑んだ川上さん。この「見たことない球」が、翌シーズン以降の投球をどう変えていったのでしょうか。
(minto)
最初はうまくいきませんでした。妙にスライダーっぽくなったり、キャッチボールでは投げられるのにマウンドからだと同じようにいかなかったり。
川上「ああでもない、こうでもないってやってたら、キャッチャーが『なんか見たことない球、憲伸投げてるよね、今』って。ちょっと曲がる変化球、ストレートに近い球。キャンプが楽しみだ、と。谷繁さんがそこにいるんですよ」
シュート回転という課題を克服するため、アメリカで出会った新球種の習得に挑んだ川上さん。この「見たことない球」が、翌シーズン以降の投球をどう変えていったのでしょうか。
(minto)
関連記事
