ドラ魂キング

中日OB中村武志が解説。岡林勇希選手が最多安打を逃した理由

元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが、10月9日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。

リスナーの質問に答えながら、最多安打のタイトルを惜しくも逃した中日・岡林勇希選手について持論を展開しました。

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10月8日といえば

「29年前の昨日、10月8日は、中日と巨人の優勝決定戦の試合でした。試合は負けて巨人の優勝が決まりましたが、立浪さんのヘッドスライディングには感動しました」(Aさん) 

後に「10.8決戦」と言われ、1994年10月8日、ナゴヤ球場で行われた試合。
最終戦まで2チームが同率首位で並び、勝った方が優勝というプロ野球史に残る出来事でした。結果は6対3で巨人の優勝が決まりました。 

「当時私は現地で観戦しましたが、一生忘れられない試合です。今中さんで打たれたら仕方がないですね」(Aさん) 

中村「当時、俺も小学生でナゴヤ球場で見てたんですけど」 

何か計算が合わないことを言い始める中村さん。 

中村「試合の内容は覚えてないんですけど、立浪監督と落合博満さんが怪我したっちゅうことだけは覚えてますね。小学生ながらね」 

「小学生」を強調する中村さんが語ったケガとは、3回裏、落合博満選手がゴロを捕球する際に足を滑らせて負傷退場したこと、そして8回裏に先頭打者の立浪和義選手が一塁へヘッドスライディングして出塁したものの、左肩脱臼で負傷退場したことです。

ドラフト、誰が欲しい?

「ちょっと気が早いですが、ドラフト会議が10月26日木曜日にありますね。今年のドラゴンズはどの選手を指名するのか?どのポジションを補強するのでしょうか?」(Bさん) 

中村「野球はピッチャーといっても過言じゃないので、よっぽど飛び抜けた野手がいれば別ですけど、どこのチームもまず投手から考えだすと思います」 

立浪監督が、去年の時点で取りたいと言っていた選手が、今年のドラフトのメンバーにいるという話もあるとか。 

中村さんが甲子園を見た感想でも、今年は投手、野手共にいい選手が多い印象だそうです。
中でも、夏の甲子園で107年ぶりに優勝した慶応高校の丸太湊斗選手は、「慶応のプリンス」と呼ばれて世間から注目されています。 
しかし丸太選手は大学進学を名言。肉体改造をして4年後にプロを目指すそうです。 

中村「進学してお医者さんになった方がいい。バットよりメス握ってた方がいいかもしれない」 

なんとなく雑なコメントで終わらせる中村さんです。 

若い選手に経験して欲しい

「侍ジャパン監督に就任のドラOB井端さんが、どのような指揮を執るのかとても楽しみです。
井端ジャパンの初陣となるアジアプロ野球チャンピオンシップのメンバーに、ドラゴンズの若竜から誰が選ばれると思いますか?」(Cさん) 

「岡林選手が侍ジャパンに選ばれたら、一番バッターとして期待しています」(Dさん) 

中村「岡林はまず選ばれますよね」 

多くのファンが希望するであろう岡林選手選出に太鼓判を押す中村さん。 

中村「国際大会は、リーグ戦とは違う雰囲気、緊張感があります。その経験は今後、絶対生きてきます。選手の皆さんは、よっぽどコンディションが悪くない限り、出て欲しいですよね」 

岡林、タイトルを意識した?

その岡林選手、阪神の中野拓夢選手、DeNAの牧秀悟選手と3人で最多安打のタイトル争いをしていましたが、最終戦で無安打となりタイトルを逃しました。
中野選手と牧選手が164安打。岡林選手は163安打でした。 

後半、岡林選手が調子を落としたようにも見えましたが、これはタイトルのプレッシャーのため? 

中村「三冠王(本塁打王、打点王、首位打者)のうちのタイトルなら意識しますが、盗塁王や最多安打、ピッチャーなら勝率などのタイトルはあんまり意識しないと思います。特に最多安打は最近できたタイトルですよね」 

ちなみに最多安打のタイトルは1994年、イチローさんが200安打を記録したことを機に始まりました。 

調子を落としたわけじゃない

中村「打てなくなると調子悪いねって簡単に言うじゃないですか。でも、どこが悪いかわかんないんですよ。ただ打ててないだけです」 

例えば、当たりはよくないポテンヒットで3安打。いい当たりでもいい形でもないヒットをどう判断するか? 

中村「たまたま運が良くてヒットになったのを、みなさんは絶対、調子悪いとは言わないですよね。調子がいいから、あそこに行くと解説しますよね」 

確かに安打が続いている選手に対しては、そんな解説をよく聞きます。 

中村「別に調子が悪いわけじゃなかったと思うんです。たぶんもっと悪い時があったと思います。疲れもそんなになかったと思う。たまたまヒットが出なかった。野手の正面に飛んだ」 

さらに岡林選手には期待をする中村さんです。 

中村「年間通せばラッキー、アンラッキーはある。足して割って引いて掛ければ全部一緒。岡林選手は全然気にしてないと思います。まだまだ若いし、このタイトルには毎年絡んできますよ」 

岡林選手は今シーズン、自身初のフルイニング出場を達成。同時に、2リーグ制後のドラゴンズ外野手では初のフルイニング出場を果たした選手になりました。 
(尾関) 
 
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2023年10月09日17時03分~抜粋

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