ドラ魂キング

「プロは批判されて当たり前」は真理なのか?ドラゴンズを楽しむには

年始特番として1月4日に放送された『ドラ魂キング~新春スペシャル~』(CBCラジオ)に、元中日ドラゴンズ捕手で野球解説者の中村武志さんが出演しました。

早速来シーズンのスタメン予想から、ドラゴンズ観戦の楽しみ方について、大谷ノブ彦(ダイノジ)、加藤里奈と語り合う新春放談となりました。

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2番アキーノ

気の早いリスナーからの投稿です。

「2023年のスタメン予想をさせてください」(Aさん)

Aさんの予想は1番センター・岡林、2番ライト・アキーノ。3番レフト・大島、4番ファースト・アルモンテ、5番サード・石川昂弥、6番ショート・土田、7番キャッチャー・木下拓哉、8番セカンド・溝脇です。

メジャー通算41ホームランの期待の助っ人アキーノ選手を2番にしたそのココロは?。

「心を鬼にしてビシエド外し。2番にアキーノを据えて、投手陣にプレッシャーを与えてフォアボール量産。3番4番のクラッチヒッターでホームに返す算段です」(Aさん)

1試合を7回と考える

これに対し、中村さんは…

中村「みなさん、2番に長打力のある人を希望しているようですが、僕はまるっきり違いますね。とにかく1点を取る野球をして欲しい」

中村さんなら2番に、足が速くて小技が利く選手を持ってくるそうです。
ということで、1番岡林、2番土田、3番大島、4番アキーノ、5番ビシエド、6番高橋周平、7~8番に木下拓哉。

中村「これで1点は取れそうじゃないですか。ドラゴンズにはすごい投手陣がいるから、1点でも先に取ると相手が焦るんですよね」

中村さん曰く、押さえの投手陣はほぼ完璧。
そこで試合は7回までと考えると、いまのドラゴンズには先制点を取ることが重要だそうです。

速い球に対応するには?

大谷「あとドラゴンズは速い球に弱い。これをどうキャンプで克服してくれるのか?」

中村「実際に立ってないので体感はわかんないですけど、僕らの時代から数字で10キロは速いですからね。ただ、そこは慣れですよ」

チーム別のスピードボールの打率はドラゴンズがセ・リーグワースト。一方でダントツに良いのがヤクルト。この差はどう生まれるのでしょうか?

中村さんによると、速い球への対処の仕方はチームの考え方にもよるそうです。変化球は諦めて、真っ直ぐだけに絞るなど、監督・コーチの方針にもよるんだとか。
ちなみに中村さんは現役時代どうしていたのかと言うと?

中村「僕はベンチ裏で結構手を出されてたので、打席ではあんまり手を出さなかったですね」

大谷「打席で手を出さなきゃ(笑)」

お約束の星野監督からの鉄拳制裁ネタでひとボケする中村さん。

江川卓さんや槇原寛己さんなど、巨人の速いピッチャーの球は打たなかったんだとか。
来る球種がわかっていても速すぎて打てない、そこで一球でも多く投げさせることを考えていたそうです。

なぜか強い前提で考える人

「立浪監督は、去年のラジオで『1~2年で急に強くはならない』と言っていました。選手会長になった柳裕也投手も『簡単に優勝とは言えない』と言っていました。新しいドラゴンズは未知数です。来年に期待しましょう」(Bさん)

番組では優勝と言い続けている大谷ですが、気長に応援するBさんの姿勢に賛同。
陽気でポジティブな応援をしたいという大谷。しかし一部ファンの中にはSNS上での脅迫など問題を起こす人もいます。

大谷「これって『ドラゴンズは強い』という前提に思っている人、優勝して当たり前と思っている人が叩いてるのかと思う。負けてる時こそ応援だというマインドに変えないといけない」

チームの成長を楽しむ

大谷「そりゃ優勝って言うけど、俺は去年あたりから、発展途上の選手を見たり、チームが強くなって行く過程を見るのが楽しいって思うようになったけどね」

さらに大谷は「プロは批判されて当たり前」という考え方に疑問を呈します。
成績不振に陥った時は、選手自身が一番それを自覚しています。
あえてそれをSNSに書いて、選手に届かせることに意味があるのか?

大谷「プロ野球選手に『プロだから批判は当たり前だと思います』と言わせることはエグすぎると思う。だから俺はそれのアンチ。戦うべきはそこ!この番組は基本的にはポジティブに応援したい。

今年、どうなるか分かんないけど優勝するって言いたいよ。だって楽しいじゃん。それに、3年かけて優勝に向かっていく過程を見るのもワクワクしますよね」

チームを強くするため試行錯誤する立浪監督、成長した岡林選手、もがく根尾投手。
ドラゴンズを楽しめるのはファンだからこそです。 
(尾関)
 
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2023年01月04日14時15分~抜粋

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