6月13日からの1週間、『ドラ魂キング』では野球解説者で中日ドラゴンズの元監督、落合博満さんへのインタビューを放送しています。
6月14日放送のテーマは、落合さんが現役時代に得意だったピッチャー、苦手だったピッチャーについて。
聞き手は若狭敬一アナウンサーです。
200勝達成時にホームラン3本!
若狭アナはYouTubeチャンネル『落合博満のオレ流チャンネル』を観たそうです。
そこでは、元阪急ブレーブスの山田久志氏が200勝を達成した日、落合さんが3本のホームランを打ったという話をしていたとのこと。
3本目のホームランについて「カーブを投げてきたために反応してしまった。ただ、バッティングの極意は反応ではないか」と話した落合さん。
落合「まあ突き詰めていけば、最後にはそうなっちゃうんじゃないのかな」
プロ野球中継ではよく「今のバッティングはどうですか?」という問いに対し、「うまく肘が抜けてますね」や「よく軸足に体重が残っていますね」など、技術に関する解説がなされますが、選手本人は技術の前に反応しているということなのでしょうか?
落合「だと思うよ」
では、自然と反応できるようになるのは、どうすれば良いのでしょうか。
落合「バットを振り込むしかないよ、身体の一部になるまで振り込むしかない」
若狭「頭で考える理屈じゃなくて、もうバットと身体が一体化する。全部身体っていうふうになるまで振り込む」
落合「まあ頭でも考えるよ、考えてないバッターの方が多いだけであってね」
若狭「頭で考えた上で反応できるかどうか…」
苦手だったピッチャーは誰?
ちなみに落合さんが現役時代、苦手だったピッチャーは誰なのでしょうか。
若狭「西武の東尾(修)さん(に対しての落合さんの成績)は2割3分6厘、ホームラン5本でした」
落合「嫌いだもん。頭ぶつけられてるから」
若狭「東尾さんといえば、シュートでどんどん来るんですよね」
落合「いや、でも最後はスライダーだよ」
若狭「ただ、その前は伏線としてインサイドにどんどんデッドボールがお構いなしに来るというのが厳しかった」
落合「また来るんじゃないのかなということで身体が逃げてしまうっていう、よくあるパターンだね」
いくら名選手だった落合さんでも、このような反応にはなってしまっていたようです。
好きなピッチャーは?
では逆に好きなピッチャーを尋ねたところ、落合さんは「もう覚えてないよ」と回答。
若狭が落合さんと50打席以上対戦しているピッチャーの成績を調べたところ、落合さんが1番成績が良かったのが、広島などに在籍した紀藤真琴さんで4割4分3厘。
次いで横浜などに在籍した斎藤隆さんが4割4分2厘、尾花高夫さんが4割3分4厘。
尾花さんはヤクルトのエースでしたが、かなり落合さんに打たれています。
落合さんは全員に対して成績が良かったという記憶はあまりないそうで、紀藤さんに至っては、そんなに対戦していたのかと驚いた様子。
特定の選手に対して得意という意識はあまりなかったようです。
(岡本)
ドラ魂キング
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2022年06月14日17時23分~抜粋