ドラ魂キング

引退試合でイチローに打たれた!小松辰雄が本音を激白

元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の小松辰雄さんが、2月2日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。

自身の引退試合を振り返る小松さんですが、当時のコメントと異なる心境を語ります。
聞き手は宮部和裕アナウンサーと三浦優奈です。

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イチローの憧れ

三浦が持っていた選手ファイル。
ほとんどの選手が2ページなのに、小松さんには4ページ割かれています。ライバル関係にあった選手、恩師、仲間などが載っているプレーヤー相関図がありました。

その中で、三浦が注目したのはイチローさん。
高校まで投手として活躍していたイチローさんは、小松さんに憧れていたそうです。

小松「よくそういうこと聞きますね。ちょうど僕が150キロでデビューした時がイチローが野球を始めた頃じゃないでしょうか」

宮部「イチローさんは私と同じ48歳です。昭和57年の優勝前後から、地元、ドラゴンズが大好きで、誰よりも速い球を投げる小松さんに憧れてましたよね」

三浦の資料によれば、少年時代からプロ入りまでのイチロー選手の投球フォームは、小松さんの影響を受けているんだとか。
 

絶好調の引退試合

小松さんは1994年で現役を引退。引退試合は1995年のオリックスとののオープン戦。
イチロー選手が210安打を記録してブレイクした翌年です。

小松「普通ならね、先発して先頭バッターが三振してくれるんですよね。この時は5回だったかな。ちょうどイチローから始まる時に行ったんですよね」

小松さんがイチロー選手の憧れの投手だったことは周知の事実。監督の粋な計らいでした。引退表明後、この試合までバッティングピッチャーとして投げていたので肩は出来ていたそうです。

引退直前までは「痛む肩を壊しちゃいけない」という思いで恐る恐る投げていた小松さんですが…。

小松「引退した途端、そういうプレッシャーないもんだから、あれ?痛くねえなって感じでね。だから140(km/h)まではいってないけど、135ぐらいは投げられましたからね」
 

もっと投げたかった

小松「初球投げたらボールだったんですよね。フォアボールで出しちゃシャレにならんなと思って、打ってこないだろうと思って、真ん中へスッとボールを置きに行ったんですよ」

なんとそのボールを打ってきたイチロー選手。

小松「だから2球しか投げてないんですよ。もっと場を読めよと思いましたけどもね(笑)。
2球はないでしょ2球は。もう2~3球放らせてくれりゃよかったんだけどね」

イチロー選手の打球は右中間フェンス直撃でした。
 

最後の言葉は?

イチローさんとの対戦について「自分が言ったコメントは覚えていない」という小松さん。
実はこんなコメントを放っていました。

『俺の一番いい時を見て育ったんだろう。イチローから三振か詰まらせたら色気も出ただろうけれども、見事に打たれたからすっきりしたよ』

小松「まあ、そうやって言わなきゃね」

今ではこう語る小松さんですが、試合後にマウンド上で挨拶した言葉はよく覚えているそうです。それがこちら。

『ファンの皆様に夢と希望を与えるのがプロ野球選手と信じてやってきましたが、私にはもうその力はありません』

三浦「その時の観客席から、『あるよー』って言ってるのが、すごく聞こえてきました」

小松「まあ、そうやって言う人もいるでしょう(笑)」
 

応援歌も出ていた

「スピードガンの申し子」として150キロを超える速球を投げた小松さんですが、そのインパクトは強烈だったようで、応援歌がレコードで発表されていました。

この時オンエアされたのが「はばたけ小松!」。
作詞、作曲、歌は「燃えよドラゴンズ」やアニメ『タイムボカンシリーズ』の主題歌などでお馴染み山本正之さん。

三浦「個人に向けてレコードが出されるってことはあるものなんですか?」

小松「ないんじゃないですかね。3枚出ましたからね。CBCから出て、もう一つはライバル局から出て、もうひとつNHKだったかなあ」

この「はばたけ小松!」はCBC協力でポリドールレコードから、そして「唸れ!!快速球」が東海ラジオ協力でキャニオン・レコードからリリースされていました。
 

音頭もあった

もう一枚、「辰っちゃん音頭」がミノルフォンレコードからのリリース。
こちらがNHK協力なのかは調べても定かではありませんでした。
ただ日本放送協会(NHK)ならぬ、日本民謡協会による振付が付けられていました。

三浦「歌の途中、途中に実況が入ってますね」

宮部「最後は故郷、石川県営球場」

小松「若松さんを三振に取ったとこです」

3枚のレコードが出たのは1979年。ヤクルトの若松勉さんが活躍していました。

小松「ただ、これを出した途端に札幌で肘壊したんですよ。疲れが溜まってた頃でね」

しばらくは、はばたけなかった小松さんでした。 
(尾関)
 
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2022年02月02日18時29分~抜粋

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