元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の牛島和彦さんが、1月26日放送の『ドラ魂キング』(CBCラジオ)に出演しました。
ベイスターズ監督時代の経験を踏まえて、先発、リリーフ、クローザーなど、理想的なピッチャー起用法について尋ねました。
聞き手は宮部和裕アナウンサーと三浦優奈です。
投手起用の構想はすでにある
起用するピッチャーの先発と中継ぎはいつ決めているのか?というリスナーの質問に答える牛島さん。
牛島「監督は秋には構想を練っているでしょう。春のキャンプで順調に来てくれればいいんですけど、順調じゃないピッチャーも出てくる。それを見ながら開幕どうしていくか?ですね」
現在ドラゴンズには大野、柳、小笠原、福谷、勝野、梅津、松葉、笠原の各投手がいます。
リリーフ陣は祖父江、藤嶋、田島、谷元、福、橋本、岡田、近藤、各投手に加え、又吉投手の代わりにやって来た岩嵜翔投手。抑えはライデル・マルティネス投手です。
牛島「キャンプでグッて伸びる選手も出てきますからね。そういう時もまた考えますからね」
そうなった場合は嬉しい誤算です。
先発が中5日になるとどうなる?
現在の日本のプロ野球では、先発投手を中6日で投げさせることが常識。
しかし今季就任した中日の落合英二ヘッド兼ピッチングコーチには、中5日で投げさせる考えがあるようです。
中5日のメリット、デメリットを聞きました。
牛島「中5日で投げるということは、いいピッチャーがどんどん試合に出るというメリットはあります。
ただ、中5日をずっと続けるためには球数をセーブさせる。そのために完投が少なくなると思うんですよ」
そうなった時にリリーフピッチャーが1年間持つか、そこが問題だそうです。
ドラゴンズは過去2~3年、リリーフピッチャーへの負担が大きくなっています。
中5日は途中から
牛島「練習はしっかりできていても、最初の登板の時はまだ試合の身体になってないんですよ。
だからある程度登板数を増やしてから中5日に変えた方が、怪我は少ないんじゃないかと思いますね」
まずは例年通り中6日。シーズン途中から中5日への切り替えを予想する牛島さん。
牛島「今まで中5日でやってきてない分、しんどいでしょうけど、やれば身体が慣れてくるとは思います」
ドラゴンズ投手陣はリリーフも先発もしっかり人数がいていろんなパターンが作れるんだそうです。その時点で、もう安心なんだとか。
全てを託せるクローザー
ドラゴンズの抑えは複数年契約をしたライデル・マルティネス投手がいます。
9回は盤石で、8回までどう繋ぐかを考えればいいんだそうです。
牛島「監督やってた時、抑えがしっかり決まってたので、9回始まる前に、審判にクローザーの名前を告げた時点で、俺の仕事終わったって感じでしたね」
牛島さんがベイスターズの監督をしていた時は、クルーンという球の速いストッパーがいました。
牛島「任せてるわけですから、その結果何が起こっても、自分のやるべきことはやったと思ってましたね」
継投回数は短い方がいい
牛島「監督やってる時、思いましたもんね。4イニング継投やって、決まるのなんて3割ぐらい。3イニングリリーフ使うと成功するのが5割ぐらい。先発が7イニング投げてくれたら7割、8イニング投げてくれたら8~9割成功すると思ってましたね」
リリーフで繋ぐイニングが多くなるほど、逃げ切れる確率が低くなるということでした。先発とリリーフの組み合わせがポイントです。
牛島「その時の僕よりも、今のドラゴンズはいいピッチャーがたくさんいますからありがたいことですね」
キャンプでピッチャー陣が順調に仕上がるのを願うばかりです。
(尾関)
ドラ魂キング
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2022年01月26日18時14分~抜粋