ドラ魂キング

吉見一起が自主トレに大野雄大を呼んだ深いワケとは?

元中日ドラゴンズ選手の吉見一起さんが、12月23日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。

この時期話題になるのは、選手の去就や自主トレですが、現役時代の吉見さんが行っていた自主トレについて尋ねました。
聞き手は西村俊仁アナウンサーと柳沢彩美アナウンサーです。

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暖かいところ?寒いところ?

まずはプロ野球選手のオフの自主トレについて聞きました。自主トレって、誰とどこで、どんなことをするんですか?

吉見「基本的に暖かいところでするのか、こういう寒いところでするのかで分かれますよね。
暖かいところでしてる人たちはグループで来ているので、そこに入ることが多いですよね」

吉見さんの現役時代には、例えばグアムなら立浪選手がいて、そこに井端選手が行って、浅尾投手も参加する、という具合なんだとか。

対して寒い場所の場合は…。

吉見「ナゴヤ球場でもできるんですけど、やっぱり一人では集中力がもたない。誰かに指導してもらう方が集中できるので、みんな、どこかに行くことが多いですね」
 

吉見さんは茶畑へ

毎年1月半ばを過ぎると、福岡県八女市の茶畑を走る吉見さんの自主トレが報道されていました。

吉見「1月は身体を鍛えるというイメージがありますが、僕の中では1月はフォーム作りの期間でした。ずっと若い頃から福岡のその先生に診てもらってたんです。そこにフォーム分析、動作解析をしに行ってました」

茶畑を走ることがメインではなく、投球フォームの動作解析がメインでした。そこにはホークスの千賀投手がいたり、ソフトボールやプロゴルファーの人もいたそうです。

みんな、茶畑を走らされるそうです。
その後、吉見さんの場合は、球場でピッチングをして撮影。プロゴルファーの人は打ちっぱなしで撮影。その夜、みんなで見ながら動作解析をするんだそうです。
 

異業種、他球団とのふれあい

年齢の高い順番に動作解析をしていくので、若い選手は12時頃になることもあったそうです。

吉見「でも、いろんな方と話せるのは楽しいですよね。同じチームの人って、どっか遠慮が入るんですよ。他球団の先輩後輩だと思ったことを何でも聞けるし、言えるんです」

吉見さんは、大野雄大投手を連れて行ったこともありましたが、ドラゴンズから行っている人はいなかったそうです。

吉見「基本的には他球団の選手と絡むことが多かったので、ストレスが溜まらなくて、やりやすい場所でしたね」
 

大野投手を誘った理由

それでは大野選手を誘った理由はなんでしょうか。

吉見「すごい能力を持ってるのにも関わらず、損する人かなと思ったんですよ。
何と言えばいいんでしょうねえ。すごいのに使われないというか、好かれないと言ったらヘンですけど、そういうタイプかなと思ったんですよ」

もともとは大野投手自身に何か問題があるのでは?と見た吉見さんが、なんとかしてあげなくちゃ、と思って誘ったんだそうです。
ということは、野球のポテンシャルを上げるというよりは…。

「人間教育です」とズバリ言う吉見さん。
 

自主トレでは何をした?

吉見さんが行った自主トレという名の人間教育、態度や言葉をどうこうしたわけではなかったそうです。

吉見「人として損しないように。あれを言ったこれを言ったじゃなくて、一緒に過ごすことで気づいてもらうために大野を誘いました」

吉見さん、やがて大野投手が一緒に来ることを断った年がありました。ということは?

吉見「日頃の行いがしっかりしたなと思ったので、一本立ちというか一人でやっていけると思ったからですね。もう一人でやってもいいんじゃない?とは言いました」
 

先輩から後輩へ

大野投手の今年の1月の自主トレでは小笠原慎之介投手と一緒でした。
来年は橋本侑樹投手も連れて行くそうです。何か見せたい背中があるのかもしれません。

「それは引き継いで欲しいと思います」と言う吉見さん。
先輩と一緒におこなうことで「人間教育」になる自主トレ。吉見さんはこれからも続いていって欲しいと希望していました。 
(尾関)
 
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2021年12月23日18時17分~抜粋

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