いろんな食品で見かける「オリゴ糖」の文字。
お腹に良いと聞くことはあるものの、「同じ『糖』の文字が付く砂糖よりも高級なもの」ぐらいのイメージしか持たれていない方も多いのではないでしょうか。
11月25日放送『ドラ魂キング』では、オリゴ糖とはいったい何なのかについて、金城学院大学生活環境学部の丸山智美先生に、パーソナリティの柳沢彩美アナウンサーが電話でお話を伺いました。
そもそも「糖」って何?
オリゴ糖の話に入る前に、そもそも「糖」とは何かについて、丸山先生に説明していただきました。
糖は私たちの脳や体を動かすためのエネルギー源で、さまざまな種類があります。
果物に含まれているのは「果糖」、ご飯やパンなどデンプンで作られているものをよく噛むと「ブドウ糖」が出てきます。
オリゴ糖もこれらの糖と同じグループの1つで、糖質を含む米や野菜、ハチミツ、果物にも含まれているそうです。
そのため、甘味料としてのオリゴ糖そのものを買わなくても、野菜などからオリゴ糖は摂取できることになります。
オリゴ糖の特徴
では、オリゴ糖自体に何か特徴はあるのでしょうか。
丸山先生「お砂糖よりもオリゴ糖が注目を浴びている理由の1つは、腸活が有名ですよね。
善玉菌としてビフィズス菌は、オリゴ糖が栄養源となるんですが、お砂糖はそうはならないんですよ。
腸活に良いということは、便秘や下痢になりにくかったり、免疫力が上がりやすいという良いことがあります。
あともう1つ大切なのは、お砂糖の半分のエネルギーなんですね。
お砂糖は普通1gで4kcalなんですが、オリゴ糖は大体2kcalなので、味を見ないで癖でお砂糖をかけている方は、オリゴ糖に替えるとダイエットにも良いです。
しかし、味にこだわる方は(オリゴ糖は砂糖よりも)甘みが弱いので、甘味が薄いといって3倍分かけちゃうと、お砂糖よりも多くなりますね」
オリゴ糖は腸の面でもカロリーを下げるという面でも効果があるようです。
オリゴ糖が摂りやすいメニュー
健康に良いというオリゴ糖ですが、実際にはどのように摂取すれば良いのでしょうか。
丸山先生「ゴボウとかタマネギのお野菜にも入っていて、特にゴボウはたくさん入っています。
オリゴ糖は1日に2gから10gぐらい摂ると良いと言われていますが、ゴボウ1本でだいたい7.2g摂れるんですね。
ただ、ゴボウを1本そんなにガリガリ食べられないので、ゴボウ半分ぐらいとタマネギ半分ぐらいを食べても6gは摂れますから、1日にそれだけ摂れば、がんばって摂らなくても自然に摂れるということになります」
普段からサラダとか野菜を積極的に食べている方なら、オリゴ糖をらくらく摂れそうですが、そうでない方は少し工夫しないといけません。
ここで柳沢は、ゴボウとタマネギを摂りやすくするメニューがないか、聞いてみました。
丸山先生「これから寒いので、具だくさんのお味噌汁の中にタマネギを薄切りにして半分、ゴボウは冷凍でも笹がいたのも売ってますので、1/2本ぐらい、1パックぐらい入れていただいて、だし汁を入れて味噌を溶かせばできあがり」
オリゴ糖を摂る際の注意点
あとは、果物に含まれているオリゴ糖についても、活用方法を伺ってみました。
丸山先生「バナナとかにも入っていますので、バナナをそのまま食べても結構ですし、あと、きなこやハチミツにも入っていますので、バナナをちょっとフライパンで軽く焼いて、ハチミツやきなこをかけて、簡単デザートというのもおいしくいただけます」
最後に、オリゴ糖を摂る際の注意点についても確認しておきましょう。
丸山先生「甘味が弱いので、(オリゴ糖を直接かけるタイプだと)ついつい摂りすぎてしまう。
あとは腸活に良いということは、お腹が活発になり過ぎる可能性があるので、例えば、ゴボウ10本とかタマネギ10個食べることはないですが、(粉など直接的な形の)オリゴ糖だと簡単に摂れちゃうので、お腹が張ったりすることがあります」
なんでも摂りすぎは良くないということで、そこは注意する必要がありそうです。
(岡本)
ドラ魂キング
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2021年11月25日16時29分~抜粋