野球解説者の小松辰雄さんが11月11日放送の『ドラ魂キング』に出演しました。
先発に7回は投げて欲しいと語った立浪監督に、ピッチャー目線で来季ドラゴンズを分析しました。
聞き手は西村俊仁アナウンサーです。
まずは完投を目指せ
10月31日に立浪監督は「100球じゃなく最低7回が責任イニング」と発言しました。
小松「当然だと思うんですよね。7回投げれば、また8回、9回、完投が見えてくるしね。100球でいいと思ったらダメ。
最低7回は目指してもらわないと、中継ぎ陣が潰れちゃいますよ」
ピッチャー出身の小松さんから見ても、立浪監督の言うことは間違っていないそうです。
「私がもし監督やってもそうしますね。まずは完投目指せ。そっからいきたいですね」
完投目指して7~8回、7回なら及第点。そのための中継ぎ、抑えがいると言うことでした。
「中継ぎ、抑えがいるから5回でいい」という感覚は捨てて欲しいと小松さん。
必ず3人
秋季キャンプを見ていた西村によると、監督が、選手に意見をする時には、必ず横にコーチを置いていたそうです。
例えば京田選手のバッティングフォームを直したい時には、監督が一人で言うのではなく、必ず中村コーチか森野コーチがいたそうです。
一対一で教えるのではなく、3人の輪を作ってやっていたんだとか。
「3人とも言うことが違う時があるわけですね。だから、どれをやったらいいかわからない時があるんです。だから3人で一緒にってことなんじゃないですかね」
選手が納得してやるために、3人で意見を出しながら、ということのようです。
秋にやるべきは紅白戦?
西村「京田選手のバッティングフォーム合格は大きいですね」
小松「それで結果が出ればね」
西村「結果は来年の春以降にしか出ないんですよ」
小松「いっぺん紅白戦でもやってみりゃあいいんですけどね」
小松さんが現役時代は、秋にはオープン戦のよな他球団との試合があったそうです。その代わり、秋季キャンプはなし。
小松さん曰く、プロ野球の秋季キャンプの始まったきっかけはジャイアンツ。
1975年、長嶋監督が就任しますが最下位に終わりました。
そこで始めたのが静岡県伊東市でのキャンプ。これが秋季キャンプの始まりだそうです。
それまではどのチームも秋季練習。キャンプの形はとっておらず、ベテランに至ってはオーバーホールを理由に温泉に行っていました。
立浪監督へ期待すること
「負けてるのにベンチで笑ってる選手がいるんですよね。いきなり茶髪、長髪、髭禁止。これで厳しさを出したんでしょう。星野さんの時代の厳しさとまた違いますけどもね」
試合中、負けてるのに笑うな、というコメントは、立浪監督、小松さん、それに吉見一起さんからも出ていました。上のレベルで戦っていた人は、みんなそう思っていたようです。
「また負けたかって感じで負け慣れしてますね。今は最低の感じですから、上しかありません」と期待を込めて言う小松さんでした。
(尾関)
ドラ魂キング
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2021年11月11日18時28分~抜粋