中日ドラゴンズの立浪和義新監督に続き、新庄剛志さんが日本ハムファイターズの新監督に就任することになり、来季に向けてプロ野球ファンが盛り上がっています。
11月8日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』でも、ダイノジの大谷ノブ彦、清水藍、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が球界について熱く語りました。
名古屋は期待で溢れている
北辻「こんな楽しい日々を送っていいのかなと思います。期待と楽しみしかありません」
クライマックスシリーズが行われていたことさえ気がつかなかったほど、来年のことしか考えていないという北辻委員。
先週の土曜日、ドラゴンズファンが集まる中華料理店ピカイチに行った時のこと。
店主と話していたら、立浪監督就任後、お客さんにも変化が現れたんだとか。
北辻「立浪監督になって選手がひげ剃ったりしてるじゃないですか。お客さんでも、ひげ剃ろうかなっていう人多いらしいです」
大谷「はははは。何でだよ」
北辻「それぐらい、名古屋は期待で充満しているということです」
リスナーの疑問
「立浪新監督の、茶髪、ロン毛、ヒゲ禁止令をどう思いますか?私みたいなディープなドラゴンズファンは外見がどうあれ、その背景まで理解しているので応援しますが、ライトなファンや子供たちもは、本当にそういう姿を楽しく思うのでしょうか?」(Aさん)
先週、就任会見などで選手の身だしなみについて「茶髪、長髪、ヒゲの禁止」を通達した立浪監督について話題となりました。
Aさんはさらに、プロ野球選手らしくない発言をしないように、といろいろな規制に繋がっていくのではないかと危惧します。
「立浪監督の真逆に新庄監督がいらっしゃいますが、ライト層がどちらを楽しむか、火を見るよりも明らかです。ファンの要求はもっと多種多様に分化していると思うんですが、『プロ野球選手らしく』とは一体何でしょうか?」(Aさん)
北辻「私は、ズバリ、立浪監督の姿勢は良いと思います。チームの方向性としての第一歩なので、最初としてすごく大事です」
精神性とプレーは一体
Aさんのおたよりについて考える大谷。
大谷「選手の自主性というか、たぶんドラゴンズに何が欠けてるかっていう話だと思うんですよ」
立浪監督と片岡二軍監督の、PL高校時代のエピソードを思い出した大谷。
寮の相部屋だった立浪さんと片岡さん。打撃不振だった片岡さんに、立浪さんが、落ち葉を掃こうと声をかけます。
朝5時半に起こされて、毎朝、落ち葉掃きをさせられる片岡さんですが、やっていくうちにスーッと気持ちが落ち着き、しっかりと打てるようになったんだそうです。
大谷「立浪監督は、精神性とプレーが同居してるって、身を持ってわかってる人だと思うんですよ。
そこにどんな合理性があるかっていうと俺もわかんないですけど」
エンタメ感のある規則
大谷「正直言えば、ヒゲも茶髪もいいと思ってるし、ライト層はそっちのほうがいいと思うような気がします」
Aさんに賛同する大谷ですが…
大谷「でも、例えば福が坊主頭にしてるのは、いやいやしてるように見えないんですよ。今のドラゴンズって」
福選手本人は、「野球をするのに髪型は関係ない、やってみたかった長髪が2年続いたのでリセットした。これは自分の意志」と言っていました。
大谷「それがエンターテインメントに伝わっている感じがする。さっきのピカイチのお客さんがヒゲ剃ってみようかなって思うのは、戒律的じゃなくエンタメ感があるからなんですよ」
清水「雑誌とかでビフォー、アフターの写真を載せるじゃないですか。これはこれで一度で二度おいしいな感は、女性のファンの中であるんですよ」
北辻「祖父江大輔投手も落ち武者みたいな髭だったんですけど、ヒゲがないと大名みたいな精悍な顔になりましたもんね」
二人の監督、本質は同じ
一方、新庄剛志新監督は就任会見で、「人の悪口は言わない、『いただきます』『ありがとうございました』が言える選手を育てたい」と話しました。
実は新庄監督、昔から後輩に厳しかったそうです。
北辻「新庄監督も立浪監督もきっと同じなんですよ」
大谷「Aさんは真逆とおしゃってますけど、それは外の見せ方の問題であって、野球に取り組む姿勢は同じです」
ドラゴンズには選手を規則で縛って息苦しそうという空気はありません。
大谷「ドラゴンズの選手自体が、今、野球に打ち込むんだってなってるんですよ。子供たちもそれを敏感に感じ取るような気がして、俺は面白いって思っちゃいました」
Aさんの危惧に対して、最後にこう付け加えました。
大谷「早急に、これが正しい、間違いみたいなことを言うのは早すぎない?見守った方が良いと思うよ」
今のドラゴンズ、いい雰囲気しかありません。立浪ドラゴンズ、期待を込めて見守っていきましょう。
(尾関)
ドラ魂キング
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2021年11月08日17時00分~抜粋