ドラ魂キング

ヤクルト3連戦無得点。でもドラファンが「明るい話題」と言う理由とは?

ドラゴンズの不調はとどまることを知りません。9月26日のスワローズ戦では0-16と大敗を喫しました。

翌27日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、ダイノジの大谷ノブ彦、生粋のドラゴンズファンでCBC論説室特別解説委員の北辻利寿がドラゴンズについて熱く語りました。

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眠れない夜

最初の挨拶から、いつもと声の違う北辻委員。

北辻「なかなか寝付けなくて、眠りも浅かったんですよ。最初、怒り。その後悔しさが来て、だんだん悲しくなってきて…」

大谷「人間の負の感情が全て来た」

北辻「やってはいけない試合だなって思いましたね」

声にすっかり力のなくなった北辻委員ですが、詩人のねじめ正一さんが書いた『落合博満論』(集英社刊)で、元中日監督の落合博満さんが、ミスターこと長嶋茂雄さんのことを語ったエピソードを紹介します。

それによれば、長嶋さんは「今日のお客さんは1年に1回しか観に来られないお客さん」と考えていたので、巨人の選手たちは一試合も手が抜けなかったんだそうです。

北辻「関東のドラゴンズファンは、この試合だけっていう方も多いと思うんです」

大谷「しかもコロナ禍だし。やっと来れたとかね」

北辻「それを思うと、ドラゴンズファンの選手って何してるんだと思ってしまいましたね」
 

相変わらずのスタメン

とにかく打てないドラゴンズ。前日の試合、小笠原投手自らツーベースを打ったものの後が続かず無得点。

大谷「負けてもいいんだけど、気持ちを前面に出して欲しいですよね」

北辻「あと昨日は残り21試合でしたよね。そういう時だからか、スタメン見ると、オイオイまだこのメンバーかよってどうしても思う」

大谷「監督ご自身が『我々が考えて決めます』って言ってますから、考えて決めたらこうなったんだなって思うしかしょうがない」

諦め気味の大谷。

北辻「考えて決めても勝ってもらわなくちゃ困りますよね」

ご立腹の北辻委員です。
 

キャンプの時に言っといて欲しい

北辻「パウエル打撃コーチの談話があって…」

この出だしで早くも笑う大谷。

大谷「ストレートが打てないって、それ、キャンプの時に言わなきゃいけない。キャンプの時にわかってねーのかよ」

北辻「8月の後半戦終了の時も、高橋周平選手のことを確かストレートが打てないと言ってたと思うんです」

オリンピック期間の約1ヶ月、大谷と北辻委員は、高橋選手がキャンプを張って、ストレート打ちの猛練習をやるだろうと予想していました。

北辻「その期間終わって出てきて、ストレート打てないって言われたらもう…」

大谷「パウエルコーチのコメントは毎回笑ってしまいますね。『練習しなきゃいけない』『やれることは全部やってる』。わけ分かんないんですが、俺が馬鹿なのかな?」

半ば呆れ気味の二人でした。
 

ヤクルト3連戦無得点でも明るい

北辻「ちょっと明るい話をしましょうか」

実はヤクルト戦、同一カード3試合無得点は40年振りなんだそうです。40年前は1981年の8月。ただ、明るい記録ではありません。

大谷「次の年、優勝してるんじゃないですか?」

北辻「野武士野球の近藤貞夫監督の1年目で5位に終わるんですけど、翌年優勝してるんですよ」

1981年は堂上直倫選手の父、堂上照投手や都裕次郎投手が投げていました。

大谷「ちょうど僕が野球を見始めた時だ」

北辻「珍プレーMVPの宇野勝選手のヘディング事件もあった年ですよ」
 

原始的な練習が強くする

翌82年は選手が育って優勝。田尾安志選手、平野謙選手、大島康徳選手、矢沢健一選手、宇野勝選手、中尾孝義捕手などが活躍しました。

大谷「当時、近藤貞夫監督は、江川投手の速球を打つために半分の距離でバッティング練習してたって言いますもんね」

北辻「距離を縮めて投手に投げさせた!」

大谷「僕、この話大好きなんですよ。なんて原始的なことやってたんだっていう(笑)」

北辻「その原始的なことが一番ですよね。きっと」

大谷「野武士野球の時は練習をものすごくしたんでしょうね」
 

助っ人と育成

大谷「いま中日の課題はとにかくバッティング。でも落合さんが2011年に逆転優勝した時は、今より打率低いし、得点も少ないんですよね」

圧倒的に守り切るスタイル。勝つ時は1点差で逃げ切る野球を徹底していました。

大谷「ドームになってからは打てないんだと考えれば、ドラゴンズの勝ち方としてはそのパターンが一個あると思います」

大谷「逆の考え方もあります。例えば今年のヤクルト」

外国人の大砲を獲りながら、若手の和製大砲を育成するパターン。

大谷「確かな戦力補強とちゃんとした育成があれば弱いチームでも上位に行く。来年はこの二つのどちらかはやって欲しいですね」
 

ドラフト迫る

北辻「とにかく歩み出さなくてはいけない」

大谷「今いる選手でも大きいの打てると思う選手はいますけどね」

アリエル・マルティネス選手、二軍の石垣雅海選手、郡司裕也選手の名前を挙げた北辻委員。

北辻「どう使うかを考えて欲しいですね」

今年のドラフト会議が2週間後に開かれます。

大谷「即戦力外野手という噂がありますが」

北辻「駒澤大学の鵜飼航丞選手という名前が上がってる」

二軍の伊藤康祐選手が鵜飼選手とは中京大中京高校で同期だったそうです。

北辻「即戦力で同期が来るとなると、頑張ってるけど使ってもらってない伊藤康祐選手は複雑な心境ですよね。二軍にも即戦力いっぱいいますからね」

中日ドラゴンズは、外野手登録選手が12球団で一番多いんだとか。オフシーズンに外野手が戦力外通告を受けるかも、という噂もあるようです。
今年のドラフト戦略、ドラゴンズはどう動くのでしょう? 
(尾関)
 
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2021年09月27日17時00分~抜粋

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