ドラ魂キング

CMからわかるフジパン「ネオバターロール」の販売戦略

2021年09月18日(土)

グルメ

木曜日の『ドラ魂キング』では、スーパーで旬の食材を探すことが趣味な柳沢彩美アナウンサーが気になった食材の疑問を調査しています。

9月16日の放送で取り上げたのは、フジパンのネオバターロールの販売戦略。
なんでもCMに隠された秘密があるそうです。

ネオ君はエリート

マーガリンを注入するという新しい発想で生まれたコロッとしたロールパン、ネオバターロール。製造をスタートしたのが1997年の8月、愛知県の西春工場でした。

「ネオバターロール、フジパン♪」のフレーズでなじみのあるコマーシャル。
実は、97年の販売当時はコマーシャルを放送していたわけではありません。

柳沢「私の個人的な感想はネオ君はエリートですよ。ネオバターロールは塗る手間いらず。それが消費者に受けて、発売当初から大ヒットでした」

それ以降、愛知の西春工場で製造していたネオバターロールは、大阪枚方の工場や九州でも製造するようになり、主に東海から西日本まで、絵に描いたような順調なスタートをきりました。
 

最初から受け入れられた

ドラゴンズの根尾昂選手同様、デビューからみんなに受け入れられていたネオバターロール。
CMが始まったのは2004年。ルーキーイヤーから7年間、一切宣伝はしていなかったということです。

柳沢「こういうと語弊がありますが、何もアシストしなくても彼は売れていったということなんですよ」

フジパンのメイン商品として期待され、テレビとラジオで大々的にコマーシャルを放送していくことが決まりました。
 

CMが決まる

ネオバターロールのCMキャラクターに選ばれたのは、地元・名古屋市出身の女優、松下由樹さんでした。
これに興奮する西村俊仁アナ。

西村「大ファンなんですよ!あの松下由樹さんがCMに出るってスゲエ。何のCM?フジパンだ!って思ったのがすごく記憶に残ってる」

当時のCMを聞いてみました。
どことなく初々しい松下さんの声。

西村「覚えてるわ。間違いない」

若干鼻息を荒くしながらも、しみじみと言う西村。

柳沢「なぜ松下さんが出演されているのか、疑問に思ったことありませんか?」

西村は「綺麗だから」と即答。

柳沢「ここにフジパンの販売戦略が隠れています」

いったいフジパンの販売戦略とは?
 

松下由樹さんが選ばれた理由

実は当時松下さんの好感度は、20歳から34歳の女性でトップクラスでした。
つまりネオバターロールは、この年齢層の女性ユーザーを意識していたわけです。

西村「まさにキャリアウーマンの代表格みたいなものが松下由樹さんでした。
2004年って松下さんが35歳ぐらい。だから同年代の女性にめちゃめちゃ受けてるタイミングだったんですよね」

1996年から2002年は松下さんが出演していたフジテレビ『ナースのお仕事』がヒットしていました。
そして松下さんが、フジパンのお膝元・名古屋市出身ということも大きかったようです。
 

森七菜さんへバトンタッチ

現在のネオバターロールのCMキャラクターは、女優としても歌手としても人気の森七菜さんです。

ここから今と昔のネオバターロールの販売戦略の違いが見えてきます。松下さんでは同年代の20歳から34歳の女性をターゲットにしていました。

さらに新しい層を取り込むために起用されたのが森七菜さん。
8月に20歳になったばかりの森さんが起用されたのは、ターゲットが2004年よりさらに若い層になっていることを示しているようです。
(尾関)
 
ドラ魂キング
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2021年09月16日16時30分~抜粋
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