開幕からずっと打線が振るわない中日ドラゴンズに、悲しいほどのテンションの低さでした。
4月26日『ドラ魂キング』では、大谷ノブ彦(ダイノジ)、清水藍、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員がドラゴンズについて熱く語りました。
2勝したけれど
大谷「辛い一週間をご愁傷様でございます」
北辻「まさか、まさかですよね」
清水「2勝してますけどね」
北辻「2勝を忘れさせるほどの3連敗」
先週のドラゴンズ、ベイスターズ戦に2勝1分け。その後のスワローズ戦は3連敗でした。
大谷「関東の狭い球場に対するアレルギーが今年も治ってないのかなと感じましたね」
北辻「ホームランを打たれる球場への過剰な注意がありますよね」
残念ながら相手の主力選手には気持ちいいようにホームランを打たれてしまっています。
高松をなぜ出さない?
「ホームランって言葉が、チーム内のいろんなとこで波及してると思うんですよ」と北辻委員。ピッチャーはホームランを打たれることを意識しすぎて攻めきれず、打者はホームランを意識するあまり大振りになっていると指摘しました。
「今シーズンって、確か走る野球、起動力野球がテーマでしたよね」と北辻委員。
北辻「高松選手、こないだすごいホームインでしたよね」
大谷「2011年の荒木選手思わせるようなね、胸アツな走塁だったじゃないですか」
22日のベイスターズ戦、9回、ツーアウト。一塁に代走、高松渡選手。木下選手がショートへヒット。一塁への悪送球でボールが点々とする間に、高松選手が一気にホームインしました。
「あの激走を見たファンとしては、神宮でも走りまくってくれと思うんですけど、何故か高松選手を出さない。ファンから見てて波乗りが下手だなって思います」と北辻委員。
三ツ俣はどうした?
大谷「三ツ俣選手も出なくなっちゃいましたけど」
北辻「あの時の三ツ俣の活躍は何だったの?ってなりますよね」
4月11日、ヤクルト戦。2年ぶりにスタメン出場した三ツ俣選手の成績は3打数2安打1犠打と好成績を残しました。
「僕は活躍したと思うんですよ。少ないチャンスをものにしたと思ったんですが、僕が三ツ俣選手やったら、何で?って思っちゃうなぁ。その辺もちょっと分からないんですよね」と首をかしげる大谷。
武田はどうする?
「明日、大島洋平選手が復帰して来て、武田選手がスタメンから外れると、じゃあ、あの神宮でのホームランは何だったの?と思いますしね」と北辻委員。
25日のヤクルト戦。スタメン落ちした大島選手の代わりに入っていた武田健吾選手が初回にホームランを打ちました。しかし、この日は4回にヤクルトの打者に3本のホームランを打たれ、3対4で負けました。
「与田監督が、ホームラン打てるような打者を作っていかねばならないみたいなことを言ってましたけど、いやいや違います。機動力野球だったでしょ?まだ4月ですよ、って思いましたけどね」とイラ立つ北辻委員です。
何を教えてるの?
「ドラゴンズの野手陣のバットの振りが本当に酷いなと思います。145kmぐらいの球がストライクできたらほぼ安牌。先日、権藤博さんの記事を読みましたが、フリー打撃からスタンドインがほとんどないといいます」(Aさん)
残念ながらビシエド選手しかスタンドインしてないそうです。
「あの強打のいてまえ打線を引いた村上さんがいて何を教えてるの?と腸が煮えくり返っております。チーム全体で、ファーストストライクは必ず振る。見逃し三振は即交代縛りでやってみては?あと、平田、京田を外して、根尾、三ツ俣でいく英断が欲しいです」(Aさん)
村上バッティングコーチは、現役時代、近鉄バファローズの強力な打線の愛称「いてまえ打線」で活躍しました。
来年になっちゃう
「82年の野武士野球、近藤貞夫監督の時は、とにかくバッティングピッチャーに凄い前から投げさせて、振って振って振りまくってたっていいますよね」と北辻委員。当時は点を取られようが逆転すればいいという打ち勝つ野球でした。
「振るっていう事に対しては、キャンプの時から長い時間かけてやらなきゃいけないのかもしれないですよね。キャンプの話したらしょうがないけですけど…」と大谷。
北辻「今からホームラン打てる打者を作っていくって言ってたら、もう来年ですよ」
大谷「バント失敗した時も、練習しなきゃいけないって言ってましたからね」
イラ立つ北辻委員、意気消沈する大谷です。
采配にも機動力を
「個人的には土田龍空選手に期待しております。彼の守備は見ていて楽しいです。バッティングも強い打球が増えてきました。龍が天高く大空へと舞い上がる姿が1日でも早く見たすぎてワクワクが止まりません」(Bさん)
北辻「この間のトリプルプレーも見事でした」
大谷「あれ最高ですね」
4月16日、ウエスタン・リーグでのソフトバンク戦。2回、ノーアウト、1、2塁。ショートの土田選手がサード方向へ上がった打球をキャッチ、すぐにセカンドへ送球してツーアウト。セカンドの堂上選手がすぐにファーストに投げてトリプルプレーが完成。
「あれ、セカンドランナーを牽制しながらの守備です。逆方向に来たのを捕った上で、すぐセカンドに投げる俊敏性は素晴らしい。こういう旬の選手はスッと一軍に上げて使ってみる。采配にも機動力が欲しいですね」と言う北辻利寿委員でした。
イライラする北辻委員と、暗い大谷でしたが、最後は土田選手に希望の光を見出しました。
(尾関)
ドラ魂キング
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2021年04月26日17時00分~抜粋