元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の川上憲伸さんが、3月3日放送の『ドラ魂キング』に出演しました。
いよいよ今月26日に開幕するプロ野球ペナントレースですが、開幕投手を担った経験と、今季ドラゴンズの注目選手を語りました。聞き手は宮部和裕アナウンサーです。
その気でいるんだろ?
「憲伸さんは開幕投手を7度も務められました。監督からいつどんなタイミングで開幕投手を告げられましたか?」(Aさん)
「だいたい2月1日。キャンプ初日のブルペンぐらいの時に言われた記憶はありますね」
報道陣の取材よりもずっと早く告げられていたようです。
「ただ、はっきりと言うんじゃなく、『お前その気でいるんだろ?』っていう感じのパターンが多かったかな」
それは山田監督(2003年)の時も落合監督(2005年~2008年)の時も同じだったそうです。
「それで、『まあ、はい、そうですね』、みたいな感じですかね」
開幕投手と言う重責の割には、ぼんやりとした会話です。あくまでも憲伸さんの場合です。
プロゴルファーから野球に復帰?
憲伸さんが最初に開幕投手を任されたのが1999年の星野監督の時ですが、思い出に残ってるのは谷繁監督の時だそうです。
「僕がクビになってて、打ちっ放しでプロゴルファー目指してる時に、谷繁さんから『もう1年、イチから野球をやり直さないか?』って言われて『あ、ハイ』って感じになって」
2012年にアトランタ・ブレーブスから中日に復帰した憲伸さんですが、2013年10月には戦力外通告を受けながら11月に2年契約を結びました。
これは落合ゼネラルマネージャーと、この年、就任した谷繁選手兼任監督の意向があったと言われています。
ちなみに憲伸さん、2013年の再契約後も「プロゴルファー転向も考えた」とコメントしていました。すでに当時からネタとして使っていたようです。
肘がびっくりした
再契約後の2014年、キャンプ中は肩の調子が良かったという憲伸さん。ナゴヤドームのオープン戦初戦終了後、谷繁監督に監督室に呼ばれたそうです。
「『いくよ、開幕』と言われた瞬間に肘ロックしましたね。ドキッとして肘固まって、パリパリと肘の骨が鳴った。
本当に初めて野球肘になったんですよ。野球人生、肘を痛めたことなかったんですが、言われた瞬間に肘がびっくりした。
それに答えれなかった自分が悔しかったですね」
憲伸のスタメン予想
次の質問です。
「憲伸さんが予想する開幕戦のオーダーを教えて下さい」(Bさん)
憲伸さんの予想は1番大島、2番は予想できず、3番高橋周平、4番ビシエド、5番阿部、6番木下。
「京田選手が2番か7番か。ただ、僕のイメージだと、これから使ってみたい若い選手が7番ぐらい打つんですよね。そうなってくると、今までレギュラーとして出てなかった選手も」
ここで名前が挙がったのは岡林選手、根尾選手、石川昂弥選手、三好選手でした。
憲伸のスタメン予想、その2
「1番大島選手、2番岡林かな。3番高橋周平。4番ビシエド。5番阿部」
2番を再考する憲伸さん。もし自分が現役投手だったら、嫌なバッターとして岡林勇希選手を挙げました。
「ピッチャーからしてですけど、ボールをリリースした瞬間に、なんとなくで振りにいくバッターと、ある程度、自分のとこに呼び込んで振るバッターって、投げててわかるんですよ」
なんとなく振りにいくバッターはボールにぶつかっていくタイプ。自分に呼び込むバッターとは、軸がぶれなくて、そのままコンタクトしてくるタイプだそうです。岡林選手は後者だそうです。
岡林のいやらしいバッティング
「ピッチャーからのイメージでいくならば、やっぱりブレがないバッターの方がいやらしさを感じる。岡林は、去年から、そんなイメージありましたよ」
岡林選手は失投をファールにするのではなく、軸がぶれないため、バットヘッドを速く前に出して、ライナーでヒットにできるバッターだそうです。ピッチャーからすれば、ファールにしてくれれば、球種を変えて攻めて行けるのですが、ヒットにされてしまっては困ります。
「バットヘッドを走らせて被せてくるコンタクトの仕方、ポーンってこうヘッド走らすっていうんですか、そういうバッターが嫌なんです。失投を逃さないバッターが嫌」
元メジャーリーガーも嫌がる岡林選手、2番スタメンの可能性は高いでしょうか?
(尾関)
ドラ魂キング
この記事をで聴く
2021年03月03日18時15分~抜粋