元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の小松辰雄さんが、2月10日放送の『ドラ魂キング』(CBCラジオ)に出演しました。
プロ野球界にはグラブやバットにこだわる選手が多いようですが、球界屈指の速球投手として知られた小松さんも現役時代のこだわりについて語りました。
道具へのこだわり
プロ野球選手はスポーツメーカーと契約して道具を供給してもらっています。
小松さんにはどんなこだわりがあったのでしょうか?
小松「内野手の人は、グラブにかなりこだわりがあって、何年もずーっと同じクラブを使ってる人とかいましたけども、僕はそんなになかったですね。ピッチャーはそんなに関係ないから」
グラブはいくつでも貰えたそうですが、小松さんの場合は年間3つほど。しかも誰かが欲しいと言えば自分のものをあげたりしていたんだとか。
決めていたグラブの色
道具にほとんどこだわりのない小松さんですが、グラブを選ぶ上で唯一決めていたことがありました。それが色です。
小松「オレンジとか青とか黒とか色々あったんですけど、ずっとオレンジでやってましたね。なんかグラブはオレンジって言うイメージがあったから。オレンジって言うかちょっと黄色っぽい色ね」
当時は小松辰雄モデルが販売されており、中日ファンの少年の憧れでもありました。ところが…
小松「誰かと同じようなのでいいですよ、っていう感じでね」
色もこだわりと言うほどではなく、単にイメージなのでした。
ちなみに色が選べるとは言え、ボールが見えにくくなるような白や派手な色のグラブは禁止されているそうです。
立浪選手のこだわり
チームメイトはどうだったのでしょう?
小松「立浪(和義)なんか結構、こだわってましたね」
あるスポーツメーカーと契約していた立浪さん、どうしてもそのグラブが合わず、自分で気に入ったメーカーのものを買っていたそうです。
小松「そこのグラブを買って、自分の契約してるそのメーカーのワッペンみたいなのがあるじゃないですか、あれを貼り付けてやってましたね」
メーカーに義理堅い立浪さんでした。
それなら契約を変えてしまえば?という意見も出そうですが、そのメーカーのグラブは気に入らないけど、バットとかスパイクは合う、というようなこともあるようです。
長いプロ野球生活の中で、契約しているメーカーを変える選手もいますが、小松さんは一社のみでした。
小松「活躍してるからついてくれましたから」
立浪さん同様、メーカーには義理堅い小松さんでした。
野球選手にこだわりは必要か?
最近の選手は道具にはかなり工夫しているようです。
小松「特に野手はバットだね。松井秀喜なんか毎年ちょっとづつ変えてたらしいですからね」
変えると言ってもグリップの太さを僅か1ミリ、2ミリ。素人が持っても二つのバットの違いはわからないくらいです。
最後にプロ野球選手として、こだわりはあった方がいいのか?という質問には…。
小松「あんまりない方がいいかなと思いますけどね。遠征で違う場所が多い。だから同じことができない時もありますしね。
投げる前の日だからって閉じこもることもなかったし、特別変わったことはしたくなかったですから。もちろん飲みには行きませんけど、外食とかは平気で行きましたね」
(尾関)
ドラ魂キング
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2021年02月10日18時29分~抜粋