ドラ魂キング

仕事へのプライドとポリシー。タクシーの運転手さんから大切なことを学んだ日

11月19日放送の『ドラ魂キング』、この日のテーマは「この人いい人だなぁ~」。

「今日、私はいい人に出会いました」と柳沢彩美アナウンサー。それは、この日乗せてもらったタクシーの運転手さんでした。

運転手さんからなぜか「N川さん」と呼ばれ続けることになってしまった柳沢が、運転手さんとのほっこり温かくなるエピソードを語ります。

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柳沢アナ=N川さん?

とある取材でロケに出ていた柳沢は、CBCに戻るためタクシーを利用しました。

その運転手さんは、60代ぐらいの男性。

一緒に取材に出かけたN川ディレクターが電話で予約したため、その運転手さんは柳沢を見るなり「あっ!僕を呼んでくれたN川さんですか?」と、「柳沢=N川さん」と認識してしまいます。

「N川」の名前で予約しているため、確かに間違いではありません。

柳沢はあえて訂正せず、「あっ、はいN川です!」と「N川さん」になりきることにしたのです。

「人とのふれあいが好きなのよ」

しかし、その運転手さんはずっと名前を呼んで話しかけてきてくれます。

運転手さん「いやーN川さん、どちらにしましょう!」
柳沢「あっ、すみません。CBCまでお願いします」
運転手さん「あーわかりました!N川さん、行きますよー」

およそ30分の乗車時間で、柳沢はこの元気な運転手さんといろいろな話しをしました。

「僕はね、N川さん。ポリシーにしてることがあって。実はね、お電話でいただいた依頼にしか車を運転しないのよ」

つまり、街中でお客さんを乗せることはなく、直接電話で予約してくれた人だけを乗せているというのです。

「どうしてですか?」と尋ねる柳沢に、運転手さんはひとこと。

「僕ははね、N川さん。今日みたいな、こういう人とのふれあいが好きなのよ!」

熱く語る運転手さん。ですが、もちろんハンドルはしっかり握っています。
 

高齢者に安心感を与えたい

柳沢がタクシーに乗った場所は郊外で、高齢者の方が多く住む地域。

「高齢者の手助けになりたい」という運転手さん。

「顔見知りで『あなたなら安心して乗せて行ってもらえるな』と安心感を与えたい」というのです。

「その触れ合いが大好きでこの仕事をやってます!」

運転手という仕事がとても好きで、確固たるポリシーを持って働いている運転手さんに、柳沢はとても感銘を受けました。

「最初に『N川じゃないんです』って言えばよかった……」と後悔するも、あとの祭り。

「ただ、こういう出会いがあったときって、なぜかこの出来事を人に話したくなるぐらい。なんか心が温かくなりますよ」と柳沢。

「豊かな気持ちになりますね、いい気持ち」と、西村俊仁アナも“ほっこり”のおすそわけをしてもらったようです。
 

「運転手さん、ごめんなさい」

「仕事にとてもプライドとポリシーを持ってらっしゃる。そこにすごく温かみも感じた」という柳沢は、「また運転手さんに乗せてもらいたい!」と運転手さんに言葉をかけました。

「いやーN川さん、ありがとうございます!」と喜んでくれた運転手さん。

そう、運転手さんは最後まで柳沢のことを「N川さん」だと勘違いしたままでした。

西村「なぜそこで名前を訂正しなかった?」
柳沢「(笑)そうなのよ。次、予約したとき、多分N川じゃないと通じないの」

「『はい柳沢さんですか。あっ、あなた!N川さんじゃなかったの!?』みたいな」と、西村は一人芝居で想像をふくらませます。

「運転手さん、聞いてたらごめんなさい。N川さんの仲間で、“柳沢”っていいます」

柳沢は「もしかしてこのラジオを聴いてくれているかもしれない」という一縷の望みをかけて、運転手さんに謝罪します。

「今日、N川さんを乗せたドライバーの方からメールがくるといいな」と、ほのかに期待する西村でした。
(minto)
 
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2020年11月19日16時00分~抜粋

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