『ドラ魂キング』、各曜日のパーソナリティの趣味にフォーカスする「趣味コレ」のコーナー、木曜日のテーマは「野菜・フルーツの旬な話題」です。
9月3日放送分で柳沢彩美アナウンサーが取り上げたのは岐阜県の「飛騨ほうれんそう」。
詳しくを飛騨蔬菜出荷組合ほうれんそう部会、副部会長の森本正勝さんに聞きました。
夏に取れるほうれん草
「ほうれん草は暑さが苦手で、冬の方が作りやすい野菜です。ですので冬に取れるほうれん草の方が全国的には多いのではないかと思います」
飛騨地方の冷涼な気候と、側面を防虫ネットで覆った雨よけハウスの使用で作られるほうれん草は「飛騨ほうれんそう」というブランド名で、主に関西、東海北陸地方に出荷されているそうです。
夏のほうれん草は暑さなど、気候の問題で西日本にはあまり産地がないんだとか。
そのため関西・中京地区での夏場のほうれん草のシェア率は、飛騨地方のものがなんと80%を占めているそうです。
「飛騨ほうれんそう」の特徴は何でしょうか?
「生育期間が短いことで葉が柔らかく、寒暖差で肉厚な葉っぱが特徴です。生育期間が冬のものより短いため、ちょっと軸は細いかもしれません」
飛騨高山での出荷時期は春から11月。特に6月頃が出荷のピーク。
どの時期に取れるほうれん草も美味しいのですが、あまり暑さに強くない野菜なので、気温が落ち着いている春先や、秋口に取れるほうれん草が特に甘みがあって美味しいそうです。
温暖化の影響?
飛騨地方は今年豪雨もあり、現在は猛暑の影響もありそうですが、今年の出来を聞いてみると…。
「今年の冬は暖冬で雪がなかったこともあり、例年よりも早い段階で栽培をスタートしました。その関係で春先は出荷量が多かったです」
7月の長雨と飛騨地方での豪雨によって一時出荷が足踏みしましたが、現在は復調しているそうです。
「また年々暑くなってきており、ここ数年、飛騨地方でもほうれん草が作りにくくなってきています。技術を高められるよう生産者が一丸となって頑張っています」
地球温暖化のためか、冷涼と言われる飛騨地方でも暑さの影響が出ているようです。
ゆるキャラもいます
もちろん「飛騨ほうれんそう」をイメージしたキャラクター、いわゆるゆるキャラも存在します。
名前は「ひだのほうちゃん」。とにかく明るく楽しいことが大好きな男の子だそうです。
チャームポイントは赤くて丸いほっぺ。いつもニコニコ笑っている口はよく見ると「ひだ」の「ひ」の字になっているという芸の細かさ。
光GENJI、セイントフォー、スターボーなどの80年代アイドルを思わせる「飛騨ほうれんそう」と書いてある青いヘッドバンドも素敵。ローラースケートが似合いそうなひだのほうちゃんです。
オススメレシピ
スーパーで買う際に、美味しいほうれん草の見分け方は?
「とにかく色の濃いほうれん草選んでください。味が濃く、おいしいサインです」
最後に森本さんオススメのほうれん草の食べ方を聞きました。「おひたしはちろんですが、明太子と一緒に卵焼きに入れたり、青菜炒めやバターソテーなどもおススメです」
「その中でも一押しはほうれん草餃子です。硬めに茹でたほうれん草を餃子の具に加えて作ってみてください。鉄分やミネラルも多いので、ぜひお試しください」
硬めに茹でることでシャキッとした食感。しかも甘みもでそう。想像しただけでも食べたくなります。
スーパーなどで「飛騨ほうれんそう」を見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
(尾関)
ドラ魂キング
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2020年09月03日16時30分~抜粋