今年の「『現代用語の基礎知識』選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」の候補となる言葉が発表されました。
「新語・流行語大賞」とは、この1年間に発生したさまざまな言葉の中で、世相をついた表現とニュアンスで、広く大衆の目や耳や口を賑わせた言葉を選ぶものです。
大賞は12月2日に発表となりますが、今回発表されたのはノミネートされた30の言葉です。
11月7日放送の『ドラ魂キング』、「夕刊ニュース!今知っておきたい」のコーナーでは、CBC論説室の後藤克幸特別解説委員がこの「新語・流行語大賞」について解説しました。
タピタピ腹の原因は
「どれ?一番ささるの?」と、宮部和裕アナから尋ねられた山内彩加アナのお気に入りは、やはり若者らしく「タピる!」。
山内「私は使ったー」
後藤解説員「栄で、いろんなお店にすごい長蛇の列でしたね」
宮部「『結構並ぶけど、タピる?』みたいな感じになるんですか?これは」
山内「私のこのお腹は、タピオカでできてるんじゃないかっていうぐらい飲みましたよ」
宮部「もうタピタピになっちゃって」
山内「タピタピです、本当に」
タピオカの飲みすぎで、タプタプならぬタピタピ腹になったという山内アナ。
ラグビー日本代表関連
今回特徴的なのは、ラグビーワールドカップ日本大会で初の決勝トーナメント進出と、大躍進を遂げた日本代表に関連する言葉が選出されたこと。
相手選手をタックルしてボールを奪うという意味の「ジャッカル」
突然現れたファンを指す「にわかファン」
ワールドカップ日本大会のキャッチコピーだった「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」
めったに笑顔を見せない稲垣啓太選手を表わす「笑わない男」
多くの外国人選手を擁す日本代表が、強く結束したという意味の「ONE TEAM(ワンチーム)」
なんとラグビー関連だけで、この5つの言葉が選出されています。
「ジャッカルせんといてよ」
「あんたのあんパンをジャッカルした」「ジャッカルせんといてよ」
「ジャッカル」の、発展的な使い方を考えた宮部アナですが、なかなかこういった場面に出会うことはなさそうです。
ラグビーというスポーツについて、「ルールが難しくとっつきにくい」と思っていた層を「にわかファン」に押し上げたのには、大泉洋さん主演で話題となったドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)の存在も大きかったのではないかと推察する後藤解説委員。
このドラマでは、ラグビーのルールをわかりやすく解説しながら、ワクワクするような陣取り合戦と人間ドラマが描かれていました。
流行語を見れば今年が見える
「命を守る行動を」「計画運休」は、台風被害が多く発生した今年の世相を反映する言葉。
後を絶たないお年寄りの交通事故に関する言葉として、「免許返納」も選ばれています。
その他、消費税率の引き上げに関する「キャッシュレス/ポイント還元」と「軽減税率」も、まさに今年を象徴する言葉といえそうです。
選出された30の言葉を見ていると、今年あったいろいろなできごとに思いを馳せることができます。
12月2日の大賞発表を楽しみに待ちましょう。
(minto)
ドラ魂キング
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2019年11月06日17時07分~抜粋