ドラ魂キング

ドラゴンズ入り決定 松坂大輔の気持ちと森監督の親心

1月23日、前ソフトバンクの松坂大輔投手(37)が、ナゴヤ球場の屋内練習場でドラゴンズ入団テストを受けて合格、中日入りが決定しました。

この日18時から放送の『ドラ魂KING』の「ドラ番リポート」では、西村俊仁アナウンサーが、松坂投手の入団テストをリポートしました。

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リスナーも気になったあの投手


この入団テストについて、こんなおたよりも寄せられました。

「今日仕事が休みでしたので、合同自主トレ見に行きました。まず球場に入って目に付いたのがCBCの中継車。どの局よりも気合いが入ってましたね」(Aさん)

「CBCテレビ『ゴゴスマ』で、松坂投手の入団テストの中継を見ました。入団テストを忘れてしまいそうになったのが報道陣の中で、ちょこちょこ映る選手の皆さん。特に又吉さんは電話しながらテレビに映り込んでました」(Bさん)

さすが、"オフの広報"の異名をとる又吉克樹投手です。

心眼で見る必死のリポート


ナゴヤ球場に集まった報道陣は約100人。西村アナによる松坂投手の入団テストリポートです。

「松坂大輔投手、どのようにナゴヤ球場に登場したかと言いますと、午後1時15分頃、上は昔の西武のユニフォームを思わせるようなちょっと明るめのライトブルー。下はグレーのトレーニングウェアで登場しました」

車から降りて、すぐに寮の「昇竜館」に入り、15分後に出て来て屋内練習場入り。
40分ほど時間をかけたウォーミングアップ後、ブルペンではおよそ40分間投げて入団テスト終了、という流れだったそうです。

「報じられている通り、完全非公開でしたので、我々は何とか中のことを知りたいと思いまして、屋内練習場の壁に張り付いて、松坂投手が投げるブルペンでの音、受けてるブルペンキャッチャーの『はい、スライダー』というような声を聞いたりして、まるで心眼でものを見ようという感じの取材でした」

ブルペンキャッチャーのルイス・フランシスさんの話では、12球キャッチボールをした後、22球キャッチャーを立たせた状態で投げたそうです。
その22級中、ストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップという変化球もあったそうです。

心眼で見るよりルイスさんに聞いた方が詳しいですね。

森監督の言葉


その後、ブルペンで森監督と松坂大輔投手の会見が行われました。
まずは森監督の言葉。

「交わす言葉は少なくても、今までずっとやってきたことを見てますし、やって来たこともあるんでね、そういう気持ちは言わなくても、ある程度わかってます。
それを、うちのチームでどれだけ出し切ってくれるか、また、本当に気持ちよく野球をさせてあげる環境にしてあげれればいいなと思いますし、してもらいたいし、やってほしいです。
10勝もしろ、20勝もしろとは言いません。ただ、自分がやり尽くしてなければ、やり尽くすまで、ここでやってみればいいし、それを我々がバックアップしていきます。
松坂世代と言って、後ろ姿を追いかけてきた若い連中もいるんで、全部見せて、使って、言葉で、身体で、いろんな後ろ姿で、うちの選手にいろんなことを教えてやってほしいと、それだけです」

森監督が松坂投手を受け入れる理由


西村アナがレポートを続けます。

「森監督は、松坂投手がホークスに入って、ずっと気にしていたそうですが、ホークスでは納得できる最後ではなかった。それなら一緒にやったことのある人間が、気持ちよく終わらせてあげるという役目を担ってもいいんじゃないか。
ピッチングコーチとルーキーイヤーで入ってきた選手という関係である以上は、ちゃんと松坂投手の最後を見届けてあげたい、と言うのが森監督の親心なんでしょうね」

パーソナリティの高田寛之アナは…

「松坂投手が高校出てすぐに西武ライオンズに入ってきた時に、森監督がちょうど二軍のピッチングコーチでしたよね。何か最初の頃に見ていた、高校時代の松坂投手というのが、森監督の頭の片隅にずっとあったんでしょうね」

中日OBで野球解説者の彦野利勝さんは…

「そういう部分では、可愛くてしょうがないんじゃないですか。だからそういうコメントになると思いますね」

松坂投手の言葉


会見で松坂投手はこのように語りました。

「まずは第一段階と言うか、ひとつホッとしてます。今が100%ではないですけど、十分に投げられますというのは伝わったと思ってます。周りにどう見られようが、何を言われようが、自分でやりきった、悔いのない野球人生だったと思えるようになるまでは自分を信じて、前に進んでいきたいと思います」

背番号は20番が頭の中にあったそうですが、99番を選びました。
西武ライオンズ時代、ソフトバンクホークス時代は18番をつけていた松坂投手。

「20番は今の僕はつけるべきではないと思いましたし、ドラゴンズの中でふさわしいピッチャーが出てくるべきだと思ったので、残ったのが99だったんです。
ベタですが足したら18にもなるし、99という数字には何か意味があるんじゃないかと思って99にさせてもらいました。
今日、晴れて中日ドラゴンズの一員になりました。たくさんの方にナゴヤドームに足を運んでもらえるように、チームを、名古屋を盛り上げていきたいと思います」

お金よりチャンス


入団テストの後に、西山球団代表と話をして正式契約に至った松坂投手。
西山代表によると、年俸についてはスポーツ紙でも書かれたような、いわゆる最低年俸的な数字だそうです。

契約にあたって松坂投手は「お金よりは、むしろもう一度一軍で投げたい、そのチャンスを与えてくれるだけで僕は十分なんです」と話したそうです。

カムバックなるか?


その会見に顔を出していた高田アナ。
「繰り返し言っていたのが『僕は3年何もしていないピッチャーなんです。ですから、大きなことを言うわけにはいかない』っていう、そのコメントがすごく印象的でした。その中で自分が何ができるか、今やれることに集中しようっていう思いがすごく伝わりましたね」

彦野さんも後輩となる松坂投手についてこう語りました。

「当然、深いところで自信はあるんでしょうけども、ただ3年間何もできてないという事実があるので、ちょっとコメントは控えてるんでしょうけど、なんか爆発してくれる可能性はあるんじゃないでしょうか。3年分の思いがありますからね。それを大いに期待したいなと思います」

3年のブランクを超えてきっちりカムバックできるかどうか、その辺も注目です。
(尾関)
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2018年01月23日18時11分~抜粋

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