ドラ魂キング

鈴木博志投手と川上憲伸の、夢のドラゴンズ1位指名対談

最強の中日ドラゴンズ応援番組を目指す『ドラ魂KING』。
金曜日は、元ドラゴンズのエースでCBC野球解説者・川上憲伸がメインパーソナリティを務める『ドラ魂KING 川上憲伸 KK SPECIAL』と題してお送りします。

お相手のパーソナリティはタレントの戸井康成、宮部和裕アナウンサー、チアドラゴンズの小木曽志穂が務めます。10/27の放送では、前日26日に行なわれたプロ野球ドラフト会議で、ドラゴンズから1位指名された鈴木博志投手が電話出演しました。

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飛び跳ねる投手を目指して


ヤマハ所属の鈴木投手(20歳)は、最高157km/hの球速を誇る本格派右腕です。
ドラフトから1日経った心境は「すごくホッとした気持ちと、いまだにちょっと信じられない気持ちがあります」と話す鈴木投手。指名を受けた瞬間は、小さい頃からの目標だったので飛び跳ねるほど嬉しかったそうです。

それを聞いた川上は「もっと飛び跳ねてくださいよー!」と、まるでその場にいたかのようなコメント。
「ガッシリした体格の鈴木投手なら、飛び跳ねるにはパワーが要りますからね」とその意味を説明します。

よくわかりませんが、「そういうパワーをプロの練習で身につけてください」的なエールが含まれているのでしょうか。だとしたら、かなりトリッキーです。

確かに、鈴木投手は球速160km/hを超えたいと公言していますから、マウンドで飛び跳ねるくらいのバネは必要でしょうね。
マウンドで飛び跳ねると言えば、かつてのドラゴンズのクローザー(抑えのエース)だった郭源治投手が思い出されます。
先発よりリリーフを希望しているという鈴木投手には、"飛び跳ねる"という言葉はピッタリなのかも。

さらにムリヤリこじつけるなら、ドラゴンズ歴代のリリーフエースのうち、鈴木孝政投手と苗字が同じ。宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手と顔が似ているという声がある。…ということで、まさしくドラゴンズのクローザーにふさわしい人物ではないでしょうか。本当にムリヤリですが。

ここでドラゴンズのドラフト1位投手の先輩として、川上が鈴木投手の不安を取り払うようにアドバイスします。
「ドラゴンズというチームは、一見怖そうな人がいっぱいいますけど(笑)、実はみーんな優しい、アットホームなチームですからね。自分の力が出せると思います」

一見怖そうだけど優しい…。その代表格が監督ですから。非常にわかりやすいです。

そしてドラゴンズには、同じドラフト1位投手で同じ苗字で同じ静岡県人である、鈴木翔太投手がいます。翔太投手は博志投手のひとつ年上。キャンプの迎え方やプロとしての心構えなどを教えてもらうには、こういう共通点のある先輩に頼るのが良いと、川上は話すのでした。

最高のアドバイス


川上から質問が入ります。

「目標とするピッチャーは誰ですか?まあ、おそらく僕だとは思いますが(笑)、僕抜きで」

舌が軽い川上。今日は一段と飛ばしますね。

「日本の選手じゃないんですけど、ボストン・レッドソックスのキンブレル投手を目標にしています」と鈴木投手が答えます。

クレイグ・キンブレル投手は、メジャー通算8年間で291セーブを挙げているクローザー。150km/h後半のフォーシーム(ストレート)と、高速カーブ(スライダーとも言われる)が武器です。

実はこのキンブレル投手、川上がアトランタ・ブレーブスに在籍していた時、チームメイトだったのでした。
ちなみに川上は2009~2011年在籍。キンブレル投手は2009年に入団し、翌2010年にメジャー昇格しています。

「彼とはメジャーでもマイナーでも一緒にやったんです。元々球速は常時100マイル(160km/h)出てたんですけど、バックネットに普通に当たるんですよ。それくらいコントロールが悪かったんです。けど、むちゃくちゃトレーニングをやって、下半身が筋肉だらけで太い太い。それであれくらいの抑えになって」と川上。

球は速いが制球にやや難があると言われている鈴木投手にとって、これは非常に心強い情報ですね。

マスコミ対応もバッチリ


鈴木投手の担当スカウトは、清水昭信スカウト。現役時代は森繁和投手コーチ(現監督)から「ゲンさん」というあだ名を付けられ、その呼び名が定着しました。
パチンコ台のキャラクター「大工の源さん」に似ているからというのが由来です。

その清水スカウトと川上がたまに食事する時、昨年から「鈴木投手っていう、カットボールと落ちるボールがすごくいいピッチャーがいるんですよ。僕、絶対獲りますから!」と熱く語ってきたそう。
それを聞いて川上は「獲る獲らないは、ゲンさんの問題じゃないだろ。球団の問題だろ」とにべもなく答えていたとか。

今回はそのゲンさんの熱い思いが通じたということです。

最後に、戸井から「鈴木さん、今回のドラフト1位指名は、彼女も喜んだでしょう?」という質問が。
対して鈴木投手は「いやあ、まあ、そこは内緒でお願いします」と、さらりとかわします。

この質問は『ドラ魂KING』では毎年恒例になっていて、初対面でありながらもプライベートにグサリと入り込むトリッキーな質問なのです。

「鈴木さん、気を付けてくださいね。これからこういう裏ワザを使ってくるメディアの方がいっぱい出てきますから。僕も最初に苦労したのはメディア対応ですから」と、ある意味プロとしては一番のアドバイスを送る川上。
さらりとかわした鈴木投手は、プロの世界での活躍が、大きく期待できることでしょう。
(岡戸孝宏)
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2017年10月27日18時11分~抜粋

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