CBCラジオ #プラス!

高校生も声を上げる「同性婚」問題。名古屋高裁の判断は

「自ら課題解決に取り組む授業」をテーマに、名古屋市立名東高校の3人の生徒が同性婚の実現を求める取り組みを行なっていることが朝日新聞に掲載されました。

3月6日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、この記事を取り上げるとともに、翌日の名古屋高裁での同性婚訴訟判決に注目しました。
日本における同性婚の法的位置づけに大きな影響を与えるものとして注目されるこの判決について、永岡歩アナウンサーと山本衿奈が語ります。

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高校生たちの挑戦

朝日新聞の記事によると、この高校生たちは「同性婚を認めていない民法の規定は憲法に違反する」として、同性同士の結婚の平等を訴える活動をしているとのことです。

全国で進行中の集団訴訟では、同性婚を認めていない民法の規定が憲法違反であるとして、国に対する損害賠償請求が行なわれています。

3月7日には名古屋高裁で、愛知県の30代男性カップルが国にそれぞれ100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が言い渡される予定です。

「なぜ認められない?」

この番組でも何度も取り上げていますが、「何が問題なのかな」と永岡歩アナウンサーは話します。「当事者と社会にとって、どういった問題が最後に残っているのか不思議になるぐらい、なかなか認められないな」と感じているそうです。

「世の中は許容してきているという流れはきっとあると思う」と、CBC論説室 石塚元章特別解説委員。

当事者にとっては、法律上の結婚によって得られる権利を持てないことが大きな問題となっています。​​​​​​

判決の分かれ道

全国で進行中の集団訴訟では、高裁レベルで「違憲」とする判決が出始めており、特に福岡高裁の判決は一歩進んでいるとのことです。

法の下の平等という観点から、「平等にすべき」との判断は出ているものの、結婚として認めるかどうかにはさらなるハードルがあるという複雑な状況にあります。

7日の裁判で名古屋高裁が「違憲だ」と明確に示すのか、「違憲状態」にとどめるのか、あるいは同性婚を法律上認めるべきだと判断するのかが焦点となっています。

裁判所の判断には「違憲」「違憲状態」「合憲」の3種類があります。「違憲状態」は、現状の法制度が憲法に違反する可能性が高いものの、直ちに無効とはしない判断を指します。

これまで全国6件の集団訴訟で地裁の判断は分かれており、「合憲」と判断した地裁判決も1件あります。高裁ではこれまで3件の判決が出ており、「違憲」とする流れになっています。

「もう認めよう」

「細かいルールや難しい話はあるんでしょうけど、なんかどう?こっちから見ていると、ええやん!もう。認めていいんじゃないかと思っちゃうんだけどな。何かマイナスなことでもありますか?」と永岡。

山本も「この件と夫婦別姓に関しては、本当にそう思っちゃいますよね。認めないのはちょっと古い考えかなって思っちゃいます」と、永岡に同意しました。

名古屋高裁がどういった判決を下すのか、注目が集まっています。
(minto)
 
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2025年03月06日06時55分~抜粋

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