様々な分野の資料を収集、保存し、研究と展示を行なう博物館。
人類にとってかけがえのない遺産が集うこの施設が、いま収蔵スペースの不足に直面しています。
2月25日の『CBCラジオ #プラス!』では、CBCアナウンサー光山雄一朗と山本衿奈、つボイノリオが、日本経済新聞の記事をもとにこの話題について取り上げました。
4つのうち3つの施設がスペース不足
各地の博物館が収蔵スペースの不足の事態に陥っています。
一部の調べでは、収蔵の余裕がなくなった公立施設は全国の75%を占めています。
その理由は、建設費の高騰などによって新たな保管場所を作ることが難しいこと。
有識者は「保管場所がないので、新たな収集を控えざるを得ない状態になってしまっている。収集や管理が適切に進められるような全国共通のルールが必要だ」と述べているそうです。
一部の調べでは、収蔵の余裕がなくなった公立施設は全国の75%を占めています。
その理由は、建設費の高騰などによって新たな保管場所を作ることが難しいこと。
有識者は「保管場所がないので、新たな収集を控えざるを得ない状態になってしまっている。収集や管理が適切に進められるような全国共通のルールが必要だ」と述べているそうです。
スペース不足に陥った背景
1980年代後半~1990年代にかけて、自治体によるいわゆる「箱物」の建設が相次ぎ、各地に博物館が急増しました。
地元のコレクターからの寄贈などによって資料がどんどん増え、結果スペースが不足する施設が多くなっていったようです。
すでに資料が収まりきらず、優先順位をつけて泣く泣く処分をする施設もあるとのこと。
必要な人に譲ったり、博物館同士で連携して移動させたりと、様々な手段で資料を手放し始めています。
地元のコレクターからの寄贈などによって資料がどんどん増え、結果スペースが不足する施設が多くなっていったようです。
すでに資料が収まりきらず、優先順位をつけて泣く泣く処分をする施設もあるとのこと。
必要な人に譲ったり、博物館同士で連携して移動させたりと、様々な手段で資料を手放し始めています。
個人でも収納スペース不足
博物館だけではなく、個人でも収納できないほどに物が増えてしまうことがあります。
つボイも不要なものはオークションに出品し、売上金を被災地などに寄付する取り組みを行なったり、貴重な本でも、図書館にあるならと手放すそうです。
つボイ「やっぱり博物館も『うちになくても他にあるんならもうええかな』とか、そういうような切り替えが必要かもわかりません」
「日本のどこかに1点だけでもあれば良しとする」という思考に変えなければならない時が来るかもしれません。
つボイも不要なものはオークションに出品し、売上金を被災地などに寄付する取り組みを行なったり、貴重な本でも、図書館にあるならと手放すそうです。
つボイ「やっぱり博物館も『うちになくても他にあるんならもうええかな』とか、そういうような切り替えが必要かもわかりません」
「日本のどこかに1点だけでもあれば良しとする」という思考に変えなければならない時が来るかもしれません。
施設も国も対策に乗り出す
学芸員が「ひとつひとつの資料から隠れた地域の文化が見えることがあるので、この問題はないがしろにできません」と話すように、早急な対策が求められます。
例えばコストを抑えて新しいスペースを設けるために、複数の施設で収蔵庫を共有する動きもあります。
愛知県内の3つの施設では、共同の収蔵庫を設けるとのことです。
日本は2023年に博物館法を改正したことに伴って、それぞれの施設が資料の収集、管理の方針を定めることを求められました。
また、文化庁は2024年の末に各地の博物館の収集方針について、文化庁が調査を始めた3月末までには、その収集の仕方の参考になる取り組みをまとめていく動きもあるようです。
光山「こういったところで改善、いい方向に向かってくれるといいなという風にも思いました」
これまで見ることができた資料が見られなくなる…。そんな日がこないように、至急の対策が求められます。
(ランチョンマット先輩)
例えばコストを抑えて新しいスペースを設けるために、複数の施設で収蔵庫を共有する動きもあります。
愛知県内の3つの施設では、共同の収蔵庫を設けるとのことです。
日本は2023年に博物館法を改正したことに伴って、それぞれの施設が資料の収集、管理の方針を定めることを求められました。
また、文化庁は2024年の末に各地の博物館の収集方針について、文化庁が調査を始めた3月末までには、その収集の仕方の参考になる取り組みをまとめていく動きもあるようです。
光山「こういったところで改善、いい方向に向かってくれるといいなという風にも思いました」
これまで見ることができた資料が見られなくなる…。そんな日がこないように、至急の対策が求められます。
(ランチョンマット先輩)
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