12月9日、映画『正体』の舞台挨拶が名古屋市内で行われ、主演の横浜流星さんと監督の藤井道人さんが舞台に立ちました。
13日放送のCBCラジオ『アナののびしろ』では、舞台挨拶の司会を務めた斉藤初音アナウンサーが、この作品について語ります。
映画『正体』が描く情報社会への警鐘。横浜流星演じる死刑囚の壮絶な逃亡劇
死刑囚の343日間の逃亡劇
まずはあらすじから。簡単に言うと、この映画はサスペンス作品です。主人公は21歳の男性、鏑木慶一。彼は18歳の時に一家殺人事件を起こし、逮捕されて死刑判決を受けた死刑囚です。
しかし、ある目的を果たすために拘置所から逃亡。日本各地を転々としながら、名前や職業、姿形を変え、目的達成を果たすために343日間の逃亡生活を送ります。そんな彼の姿を描いた作品です。
斉藤「重厚な重いテーマです。死刑囚がなぜ脱走をしたのか。それを2時間かけて、ゆっくりゆっくり丁寧に描いています。『5つの顔を持つ逃亡犯』と映画のキャッチコピーでは言われていますが、本当にそれぞれの場所で姿形を変え、まるで別人のような横浜流星さんの姿を見ることができる、そんな映画です」
しかし、ある目的を果たすために拘置所から逃亡。日本各地を転々としながら、名前や職業、姿形を変え、目的達成を果たすために343日間の逃亡生活を送ります。そんな彼の姿を描いた作品です。
斉藤「重厚な重いテーマです。死刑囚がなぜ脱走をしたのか。それを2時間かけて、ゆっくりゆっくり丁寧に描いています。『5つの顔を持つ逃亡犯』と映画のキャッチコピーでは言われていますが、本当にそれぞれの場所で姿形を変え、まるで別人のような横浜流星さんの姿を見ることができる、そんな映画です」
緊迫感あふれる逃亡劇の幕開け
斉藤の心にぐっときたポイントの1つは、映画で描かれる見事なアクション。
横浜流星さんはアクションが得意な俳優として知られていますが、その魅力がいかんなく発揮されているそうです。
映画冒頭は、主人公が逃亡するシーン。
主人公は拘置所の中で自ら口の中を傷つけ、血を吐きます。その様子を見た看守が手当のために救急車を呼び、病院へ移送することに。そして救急車の中で、最初は苦しそうな様子を装っていた主人公が、ある瞬間に覚醒し、救急車から脱出しようと暴れ出します。
斉藤「その暴れ出す瞬間の、救急車の中での主人公と乗員2人と運転手との取っ組み合いのシーン。ここがものすごくて。ただ刑から逃れるために逃げたい、ここから逃げたいというだけではなくて、命をかけて、覚悟を持って、成し遂げなければならないことがある。その気迫が本当にスクリーン上から伝わってくるんですよ」
横浜流星さんはアクションが得意な俳優として知られていますが、その魅力がいかんなく発揮されているそうです。
映画冒頭は、主人公が逃亡するシーン。
主人公は拘置所の中で自ら口の中を傷つけ、血を吐きます。その様子を見た看守が手当のために救急車を呼び、病院へ移送することに。そして救急車の中で、最初は苦しそうな様子を装っていた主人公が、ある瞬間に覚醒し、救急車から脱出しようと暴れ出します。
斉藤「その暴れ出す瞬間の、救急車の中での主人公と乗員2人と運転手との取っ組み合いのシーン。ここがものすごくて。ただ刑から逃れるために逃げたい、ここから逃げたいというだけではなくて、命をかけて、覚悟を持って、成し遂げなければならないことがある。その気迫が本当にスクリーン上から伝わってくるんですよ」
10回以上撮り直した飛び降りシーン
目力や振る舞いから伝わる気迫。これが映画の冒頭5分ほどで描かれていて、その瞬間に劇場にいた人全員の心を掴んで離さなかったそうです。
そして、そこからの2時間は本当にあっという間だったのだとか。
また、映画には複数のアクションシーンがあり、特に印象的なのは、主人公がアパートの3階から飛び降りるシーン。
この場面は、10回以上も撮り直しを行ったそう。臨場感を追求するためにこだわり抜いて描かれたとのことです。
そして、そこからの2時間は本当にあっという間だったのだとか。
また、映画には複数のアクションシーンがあり、特に印象的なのは、主人公がアパートの3階から飛び降りるシーン。
この場面は、10回以上も撮り直しを行ったそう。臨場感を追求するためにこだわり抜いて描かれたとのことです。
CBCアナ多数出演!
もう1つのポイントは、CBCのアナウンサーが多数出演しているということです。
南部志穂アナ、山内彩加アナ、夏目みな美アナ、光山雄一朗アナ、『ゴゴスマ』の石井亮次さん、そしてCBC特別解説委員の石塚元章が出演しています。
注目は『ゴゴスマ』のシーン。「殺人事件を起こした死刑囚が今、日本各地のどこかにいます」というテレビ報道が、映画の中で繰り返し描かれています。
これは実際に『ゴゴスマ』のスタジオで撮影されたもの。画面右上のテロップや画面下の大きなテロップも、『ゴゴスマ』で実際に使用されているものです。
南部志穂アナ、山内彩加アナ、夏目みな美アナ、光山雄一朗アナ、『ゴゴスマ』の石井亮次さん、そしてCBC特別解説委員の石塚元章が出演しています。
注目は『ゴゴスマ』のシーン。「殺人事件を起こした死刑囚が今、日本各地のどこかにいます」というテレビ報道が、映画の中で繰り返し描かれています。
これは実際に『ゴゴスマ』のスタジオで撮影されたもの。画面右上のテロップや画面下の大きなテロップも、『ゴゴスマ』で実際に使用されているものです。
『ゴゴスマ』完全再現のリアルな演出
斉藤「まさにCBCのお昼に流れている『ゴゴスマ』ですし。番組の構成もしっかりしていて、石井さんが事件の概要を説明して、中継リポーターの光山さんに振って、その後石塚さんに見解を聞く、というところもそのまま(笑)」
特に東海地方に住んでいる方やCBCラジオのリスナーは、「本当の事件?」と思ってしまうほどリアルな作りのようです。
アナウンサーによる10~15秒程度のアナウンスシーンでは、原稿が4パターンほど用意され、何度も読み替えて収録されたそうです。
また、山内アナや南部アナが登場する定時ニュースのシーンでは、服装を何度か変えながら収録が行われたとか。
斉藤「編集した時に、どれが一番スッと入ってきやすい服装なのか。ここまでひとつのシーンにこだわりぬいた作品。すごいなーと」
特に東海地方に住んでいる方やCBCラジオのリスナーは、「本当の事件?」と思ってしまうほどリアルな作りのようです。
アナウンサーによる10~15秒程度のアナウンスシーンでは、原稿が4パターンほど用意され、何度も読み替えて収録されたそうです。
また、山内アナや南部アナが登場する定時ニュースのシーンでは、服装を何度か変えながら収録が行われたとか。
斉藤「編集した時に、どれが一番スッと入ってきやすい服装なのか。ここまでひとつのシーンにこだわりぬいた作品。すごいなーと」
情報があふれる時代に真実を問う
企画から公開までに4年もの時間をかけて丁寧に作られた映画『正体』は、伝えたいメッセージが観る人の心にダイレクトに届く作品。この令和の時代に非常に重要なテーマを投げかけています。
テレビやラジオだけでなく、ネットやSNSなど、あらゆるところから情報を得られる現代だからこそ、「本当の情報とは何なのか」が見えにくい時代。
その中で、「私たちは何を基準にし、どう生きるべきか」という提案をこの映画は示してくれるそうです。
斉藤「アクションシーンなど、エンタメ作品として楽しいのはもちろん、何か考えるきっかけをもらえるような。人生の中で大切なメッセージを教えてもらえるような気がする映画です」
テレビやラジオだけでなく、ネットやSNSなど、あらゆるところから情報を得られる現代だからこそ、「本当の情報とは何なのか」が見えにくい時代。
その中で、「私たちは何を基準にし、どう生きるべきか」という提案をこの映画は示してくれるそうです。
斉藤「アクションシーンなど、エンタメ作品として楽しいのはもちろん、何か考えるきっかけをもらえるような。人生の中で大切なメッセージを教えてもらえるような気がする映画です」
観客を圧倒する衝撃のラスト
結末が衝撃的すぎて、エンドロールが終わった後も、劇場から出られない人が続出していたそうです。
斉藤「受け取ったものが大きすぎて、一旦自分の中で咀嚼しないと出られないみたいな映画体験ができるので、ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います」
ちなみに横浜流星さんは「めちゃくちゃかっこよかった」そうです。
斉藤「本当に小顔で、すらっとされていて、サービス精神も旺盛で、本当に素敵な方。そんな素敵な方が全力をささげて作った映画ですから。横浜流星さんの5つの顔を見ていただきたいと思います」
映画『正体』は、緊張感あふれる逃亡劇と深いテーマが観る人の心に残る作品とのこと。ぜひ劇場で体感しましょう。
(minto)
斉藤「受け取ったものが大きすぎて、一旦自分の中で咀嚼しないと出られないみたいな映画体験ができるので、ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います」
ちなみに横浜流星さんは「めちゃくちゃかっこよかった」そうです。
斉藤「本当に小顔で、すらっとされていて、サービス精神も旺盛で、本当に素敵な方。そんな素敵な方が全力をささげて作った映画ですから。横浜流星さんの5つの顔を見ていただきたいと思います」
映画『正体』は、緊張感あふれる逃亡劇と深いテーマが観る人の心に残る作品とのこと。ぜひ劇場で体感しましょう。
(minto)
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