CBCラジオ #プラス!

尾上右近が語る超実写映画『ライオン・キング:ムファサ』の魅力

12月20日に公開となるディズニー映画最新作『ライオン・キング:ムファサ』。
『ライオン・キング』の始まりの物語で、主人公の父ムファサが、野生の王国『プライドランド』の王となるまでの半生を描いた作品です。

12月11日の『CBCラジオ #プラス!』では、ムファサの日本語吹き替え版を担当する尾上右近さんに三浦優奈がインタビューした様子をオンエアしました。

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歌舞伎と『ライオンキング』の共通点

三浦「ムファサ役はどのように決まっていきましたか?」

まずは尾上さんに、オーディションの話が来たそうです。
歌舞伎にはオーディションがないため、経験がほとんどない尾上さんは「どんなもんなんだろうと思いながらも話を伺った」そうです。

そこでもともと孤児だったムファサが、兄弟の存在や様々な設定を乗り越えて王になる物語だと知りました。

尾上「歌舞伎の世界、伝統の身、伝統の世界に身を置いてるという感覚でやってるんで、やっぱりこう、継承されていくものとか、伝承とか伝統っていうのをすごく意識して。
で、『ライオンキング』もそういう視点で見てたんで、伝統の始まりの物語っていうのを伺った時に『王の役をやらしてもらうんだったら、僕、絶対やりたい』と思って」

『ライオンキング』に歌舞伎と同じ「伝承」を感じた尾上さんですが、もともとディズニー作品が好きで声優になる夢もあったそう。
そのため「なんとしても受かりたい」との強い気持ちでオーディションに臨んだということです。

合格発表の際、尾上さんの周りに大勢の人がいたそうですが、合格した喜びのあまり「人前でうっかりおっきい声出ちゃった(笑)」と当時を振り返りました。

プレッシャーは無し!

『ライオン・キング』では、アニメ版と2019年公開の実写版のムファサ役も大和田伸也さんが担当していました。

三浦「そこのプレッシャーとかは感じましたか?」

尾上「これも『歌舞伎の世界で育ってよかった』って思うこと、いっぱいあるんですけど」

というのも、歌舞伎の世界では先輩がやった役を教わって演じるのが当たり前なので、他人と同じ役を演じること自体にはプレッシャーはあまり感じなかったそうです。

また「今回はムファサって、いわゆる皆さんが知ってるムファサ王とはまた違う、その完成形ではなくて、その完成形にいかにしてなっていったかっていう、その過程を描いてる作品なんで」と、本作のムファサがあくまで王になる前を描いている点に触れました。

本作のムファサについて、尾上さんはこんな印象を持っているとか。

尾上「思った以上にがむしゃらだし、トラウマがあったりとか、そういうものも弱いところもあって、完全なる王ではない」

実は今回ムファサを演じるにあたり、そこまでのプロセスを描く上で何が大事なのか、先代の大和田さんに尋ねた尾上さん。

大和田さんから重要と言われたのが「愛」。尾上さんは「愛」を忘れずに演じることを心がけたそうです。

兄弟の心情に注目

『ライオン・キング』ではヴィラン役だったムファサの兄弟・スカー。しかし今回の作品では、スカーと仲が良い設定だとか。

三浦「そんな世界線あるんですかっていう感じなんですが、台本もらった時どのように感じました?」

尾上「いやでも僕、『ライオンキング』で、スカーもなんかあったんだろうなっていうのはずっと思ってたんで」

過去に2匹にしかわからない何かがあったことをずっと感じていたようで「それを描くってことなんだと思ったのが、すごく大きい最初の印象で」と今作について語りました。

尾上さん曰く、若い頃のスカーはとにかく情と兄弟愛にも溢れていて、兄弟関係としてお互いに刺激し合いながら育っていきます。

尾上「ただ、自分と相手とはお互い常に持ってるものが違うから、うまく噛み合わないところが出てくることが、ふたりの運命をこう狂わせていくみたいな、ね」

本作ではその過程がリアルに丁寧に描写されており、ムファサにもスカーにもどちらにも共感したという尾上さん。

尾上「何か勝ち取るには、負け取られた人がいるわけで、それはもうまさにこのオーディションだってそうだし。
普段の歌舞伎の役だって、自分がやらしてもらってることっていうのは、みんながやりたいもんだと思ってやることは大事で、この映画はそこを描いてるっていう感覚では見てました」

ムファサとスカーの心情にも注目です。

ムファサの力とは

三浦「演じる上で心がけたことはありますか?」

ムファサが王になった力は「周りを信じる力」だという尾上さん。本当の意味での謙虚な存在、真の強さを忘れないことと語ります。

尾上「若い分、キャッチアンドエラーみたいなことがあるんだけども、それが全て血となり肉となっていくっていうことを、自分の人生でもやっぱそうだと僕は思ってるんで」

失敗も含めて生きてる実在感を意識して演じたそうです。

最後に尾上さんからのメッセージです。

尾上「ライオンキングの始まりを描く、ディズニー史上最も温かく、切ない兄弟の絆の物語『ライオン・キング:ムファサ』。
本当のライオンキングはこれで、このムファサで完成しますんで、ぜひご覧いただきたいですし、私も声優初挑戦でしたけども、こんな素敵な作品に巡り合えて感謝の思いでいっぱいで、心を込めて務めさせていただきましたので、ぜひご覧ください」

『ライオン・キング:ムファサ』は12月20日公開です。
(ランチョンマット先輩)
 
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2024年12月11日08時31分~抜粋

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