CBCラジオ #プラス!

なぜ?警察が「軽トラック」を全国に配備決定!

警察車両といえば、パトカーや白バイ、ワゴンなどが思い浮かびますが、全国の警察で軽トラックが初めて導入されることになりました。

なぜ今「軽トラ」を採用することになったのでしょうか?

12月6日放送『CBCラジオ #プラス!』では、車が大好きでフィアット500チンクエチェント博物館のアンバサダーも務める山本衿奈が気になるニュースとして、竹地祐治アナウンサーとともに解説しました。

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一般的な「軽トラ」を導入

暴走族が幅をきかせていた時代に、取り締まりを強化するためにフェアレディZやポルシェなどスピードの出るパトカーが配備されたことを思い出す竹地。
山本によればごく稀ですが、現在もGT-Rのパトカーが配備されているそうです。

今回導入される軽トラックは、荷台のついた四輪駆動の一般的なタイプだそうです。
今のところ、白黒の塗装は行われず、必要に応じて各都道府県警名などの文字入れを検討するとのことです。

「軽トラ」採用のメリット

このタイミングで軽トラックを導入するきっかけは、今年の元日に石川県で発生した能登半島地震。
道路の寸断によって大型車両の移動が困難となり、警察や消防による救助活動や必要な資材や機材の搬送が思うように進まなかったということがありました。

そこで、注目されたのが軽トラックです。

悪路や狭い場所でも走破性が高く小回りが利きやすいため、道路の寸断があっても活躍が期待されます。さらには救助に必要な荷物がたくさん積めることなども見込まれています。

通常のパトカーなら1台200~300万円ほどかかるところ、軽トラは100万円程度と低コストなのもメリットのひとつです。

能登半島地震の教訓

山本「こういう話を聞くと、何で今までなかったんだろうという気持ちになりますけど、あらためて能登半島地震から見直しが進められていったということなんですね」

竹地「半島で道の数が少ないので、どこかが寸断してしまったらたどり着けないっていうのがありますよね。だから細い悪路であっても軽トラで4WDだったら突っ込んでいけるということで。
(軽トラックの採用は)やっぱり考えにくかったかもしれないですね。能登半島地震があったからこそ思いつくことになったのかもしれないですね」

今回は各都道府県に1台ずつ配備される予定ですが、能登の地域や大規模な地震が起きた時に孤立が想定される半島のある県、青森や千葉、静岡、和歌山などでは3台ずつ配備されるとのことです。

また、災害時ではない通常時は放置自転車や動物の運搬などの活用を見込んでいて、警察では「活動の幅が広がるのではないか」と期待しているそうです。
(岡本)
 
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2024年12月06日07時03分~抜粋

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