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氷見市の海産物メーカーが「みりん干し」からチーズケーキを開発!

『CBCラジオ #プラス!』の「日本全国にプラス!」では今、全国に起こっている話題を取り上げます。

11月12日の放送は、魚の町として知られる富山県氷見市でみりん干しを使ったチーズケーキを開発した企業について。

光山雄一朗アナウンサーが電話で有限会社中村海産 代表取締役中村康紀さんに伺いました。

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「みりん干し」の会社

そもそも中村海産とはどういうお店ですか。

中村さん「みりん干しを作っています。みりん干しというのは魚の干物の一種で、うちではメインがカラフトシシャモですが、そういった魚を開いて、砂糖、食塩、本みりんを混ぜ合わせたたれにつけ込んで味付けして乾燥させたものです。

みりん干しは大きく分けて2つあり、ソフトタイプとハードタイプ。ソフトだと日持ちはしないが、焼いた後冷めても柔らかい。そういった作り方にこだわって作っています」

なぜチーズケーキを?

みりん干しを使ったチーズケーキを作ろうと思った経緯は何でしょうか?

中村さん「2つあって、1つ目はカラフトシシャモのみりん干しは中村海産のナンバーワン商品です。それを毎日500~800キロくらい製造している中で、身の割れや欠けが毎日5~10キロくらい発生しています。
それをこれまではこども食堂とかフードバンクへの寄付、あと生協宅配のネット限定商品として販売してきました。それでも余ったものはお金を払って廃棄していました。それがもったいなかったのがひとつ。

2つ目に2022、2023年に富山大学の学生にアンケートをとり、そのうち学生の40%近くが『みりん干しを食べたことがない』という結果が出て、これから将来その子たちが歳を取った時、みりん干しを食べるかというと、ちょっと怪しいという現実を見せつけられて、危機感を覚えたのがきっかけです」

チーズケーキが好きだから

なぜスイーツを作ろうと思ったのでしょうか?

中村さん「みりん干しは甘い。お菓子も甘いものが多い・ではスイーツにしようという最初の考えがありました」

なぜチーズケーキに目を付けたのでしょうか?

中村さん「私がチーズケーキが好きだったからです。まず新しい商品を作るとき大事なのは自分が何度食べても飽きない商品を作りたいということがあります。チーズケーキは好きだったので、これなら大丈夫だろうというところからスタートしました」

開発のひみつ

開発はどうだったのでしょうか?

中村さん「私自身開発しているわけではなく、たまたま知り合いになったシェフの方と業務委託契約を結ぶことができて、その会議の中でシェフの方からも『スイーツにしてみたらいいんじゃないか』というひと言からUOGASHIというブランドを作りました」

みりん干しをどういう風にチーズケーキに使っているのでしょうか?

中村さん「そのままみりん干しを転用するのは難しかったので、一度加熱して、キャラメリーゼ化して、本みりんの液体とミキサーでペーストにして、それをチーズケーキの材料として練りこんであります。

ペーストを完成したのは去年の10月頃。そこから1年の開発期間を経て、チーズケーキを発売したのが先月10月頃です」

お味はいかが?

スタジオにはそのチーズケーキが届いています。

山本衿奈「見た目はチーズケーキ。確かにチーズケーキの中にちょっとコクのある香りもして、奥深い味がします」

奥深さ、深みのある味でしっとりなめらかな食感と表現した光山アナ。
このチーズケーキどんなところがポイントでしょうか?

中村さん「まず食品添加物不使用が会社のこだわりです。香料や乳化剤などが入っていると素材の味がよくわからなくなったり、味をごまかしてしまったりする部分もあるので、うちはそれを一切使わずにやっているのが最大のポイントです。
自社の店頭販売とオンラインでも購入可能です」

「みりん干し」を世界へ

最後にメーカーとしての思いを伝える中村さん。

中村さん「海外輸出に向けて、先日はHACCPの取得をしたところで、みりん干しを世界に広めていきたいと思っています。

同時に、魚嫌いなこどもたちが最近多いように思えますが、弊社のみりん干しだけは食べられるという声をたくさんいただいています。魚嫌いなこどもたちが魚を食べて笑顔になる、それを見たお母さん、お父さんが笑顔になるという光景を少なからず見ました。それを世界に広めていきたいなと思います」
(みず)
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2024年11月12日07時44分~抜粋

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