CBCラジオ #プラス!

国内バレーが生まれ変わった!今シーズンから「SVリーグ」に

昨シーズンまで『Vリーグ』と呼ばれていた日本バレーボールの国内リーグ。
これが今シーズンから『SVリーグ』となり、大きく変わろうとしています。
11月5日の『CBCラジオ #プラス!』では、スポーツジャーナリストの生島淳さんがSVリーグについて解説しました。聞き手はCBCアナウンサー光山雄一朗です。

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過去最多の入場者数に!

今シーズンから生まれ変わった『SVリーグ』。
10月11日から男子10チーム、女子14チームが参加し開幕しました。

関東圏では開幕試合を地上波で放送しましたが、生島さんによると国内バレーボールリーグ中継は数十年ぶりだということです。
1970年~80年代ではバレーボールは女子も人気がありましたが、今また人気が高まってきています。

特に11月3日有明アリーナで行なわれたサントリーサンバーズ大阪対東京グレートベアーズの試合での入場者数は1万1599人。
これは前身のVリーグ時代を含め、史上最多です。

このように今、男子のバレーボールリーグが特に人気の高まりを見せています。

理由には選手のアイドル化が

なぜ今注目されるようになったのでしょうか?

生島さんによると、男子日本代表が強くなってきたからだといいます。
また、石川祐希選手や髙橋藍選手を代表とした選手たちが、日本に留まらずアジアでも人気が出てきたことが大きいそうです。

光山「ファンの方が選手をアイドルっぽく応援している方が多いなっていう印象があるんですよね」

生島「うちわとか作って持って行ってますよね。バレーボールが人気が出る時ってそうなんですよ。本当にアイドル化してた、1970年代80年代も。それに近くなってきている感じはあります」

あの頃のバレーボール人気が再びやってきそうです。

世界最高峰を目指す

バレーボール人気が再熱の中、今シーズンから始まった『SVリーグ』のSには3つの意味が込められています。

strong(強く)、spread(広く)、society(社会)。
この3つの理念を意味していると運営側は発表し、2027年シーズンまでに完全なプロリーグ化を図り、2030年に世界最高峰のリーグになることを目指しています。

現在はプロチームに企業チームがミックスされている状態なので、完全なプロリーグにしていきたいというのが運営側の意図です。

光山「世界最高峰のリーグということですが、バレーボールはどこが人気なんですか?」

これには生島さんによると、石川選手がプレーしているイタリアのバレーボール・セリエAがレベルが高いということです。

今シーズンの注目ポイントは?

今シーズンの注目ポイントのひとつは、髙橋藍選手。
有明アリーナの試合が史上最多の入場者数となった理由には、髙橋選手がイタリアからサントリーサンバーズ大阪に加入したのが大きいそうです。

また、髙橋選手だけではなく、西田有志選手が大阪ブルテオンでプレーしていたりと、五輪で活躍した選手を国内リーグで見られるのが楽しみのひとつだといいます。

さらには海外から五輪に参加した選手も来ているので、試合内容は充実しているのではないかと生島さんは推測していました。

SVリーグで日本代表の強化に繋げる

日本代表チームのレベルを強化する観点から見ると『SVリーグ』はどんな影響を与えるのでしょうか。

バイスチェアマンによると、国内リーグの充実は強化に直結させたいということです。
バレーボールは世界的に見ても飛び抜けたリーグはなく、そのため日本のトップリーグは世界最高のリーグを目指せる可能性があると見込み、プロ化を進めていき強いリーグにしていきたいと語りました。

石川選手がイタリアでバレーをすることはブラン監督が勧めたそうです。
イタリアで日常的に相手の強烈なサーブをレシーブしたり、高い位置のブロックを日常的に行なうことでレベルが上がるとし、実際に石川選手は成長しプレイヤーとして成功しました。

2030年までにそのレベルの試合が実現できるかは、世界から選手を呼び寄せらせる資金力が大事だと生島さんは語ります。
魅力あるリーグであることをファンだけではなく選手にもアピールする必要があるということです。

注目の試合は?

生島さんが注目している試合を紹介しました。

まずは11月9日、10日に稲沢市の豊田合成記念体育館エントリオで行なわれるウルフドックス名古屋対日本製鉄堺ブレイザーズの対戦です。ウルフドックス名古屋は4勝4敗で現在4位につけています。

続いては東京の国立代々木競技場第二体育館で行なわれる東京グレートベアーズ対ジェイテクトSTINGS愛知の試合。
ジェイテクトSTINGS愛知は7勝1敗で2位と好調です。

大阪ブルテオン、ジェイテクトSTINGS、サントリーサンバーズ大阪の3チームが初代王者を争うのではないかと生島さんは予想しています。
この3強に注目しながらシーズンを追うのも楽しいのではないでしょうか?

客席も生まれ変わる

これまでは会社の応援団が目立っていましたが、ファンベースに生まれ変わろうとしている観客席。
バスケのBリーグを意識しながらファンサービスも工夫を凝らしているようです。

生で見るバレーボールの試合は「音がすごい。難しいトスをあげるセッターの運動能力は実際に見ると感動する」と、生島さんもお勧めしていました。

チケット状況は会場とチームによりますが、サントリーサンバーズ大阪が特に人気なんだとか。
各チームのホームページを確認し、生まれ変わったSVリーグを観戦しに行ってみてはいかがでしょう。
推し選手に出会えるかもしれません。
(ランチョンマット先輩)
 
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2024年11月05日08時20分~抜粋

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