つボイノリオの聞けば聞くほど

石破首相、支持はしないが続投望む?倒錯した世論調査の背景

10月27日に投開票された衆議院議員選挙後初めての世論調査が、各報道機関により行なわれました。
その結果は国民の複雑な心情を反映したものとなっています。

11月5日のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、リスナーからさまざまな意見が寄せられました。
つボイノリオと小高直子アナウンサーが寄せられた投稿を読みながら意見を交わしています。

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支持率は50%以下

まずは石破内閣の支持率に関して、リスナーのAさんからこのような投稿が寄せられています。

「複数のテレビ局による、初選挙後初の世論調査。石破内閣の支持率は全てにおいて50%を下回りました」(Aさん)

つボイ「新しい内閣が発足した時って、だいたい支持率は上がるんですけどね」

小高「期待感でね」

例に見ずスタート時からすでに50%を下回るという支持率の低迷っぷり。
Aさんの投稿は続きます。

「来年の参議院選で、自民党は本当に変われるのでしょうか?
その時にも同じような評価だったら、辞任してもらうということでいいのかもしれません。
あまりに短期間で辞任しては、海外に対しても恥ずかしいですよね」(Aさん)

政権発足からわずか1カ月余りで不支持率が支持率を上回るのは、異例の事態のようです。

続投を望む声は7割

一方低い支持率のわりに、辞任に関しては寛容的な意見が多いようです。こういった投稿も寄せられています。

「面白い世論調査の結果が出ましたね。あれだけ惨敗して支持率が下がっている石破内閣ですが、石破首相に対して『辞任の必要はない』という答えが7割を超えました。

私も同感です。裏金問題は主に安倍派がやったことで、石破首相に責任を押し付けるのは違うように思います」(Bさん)

石破内閣の支持率が異例の低さなのにもかかわらず、首相の続投を望む声が高いというチグハグな結果となっています。

消極的な支持

そのチグハグさの背景には、やはり政局の混乱を避けたいという思いがありそうです。
就任した首相がすぐ辞任するということに対して、つボイと小高はこう発言しています。

つボイ「他国からすると、そういう政局の国と何か条約結んだりとかってしにくいですよね」

小高「不安定だな、という印象を持たれてしまいますよね」

国のトップが変わることによって外交のたびに違う発言をされたり、そもそもの考え方が変わったりする可能性があります。
首相が頻繁に変わるということは、そういった意味で国の信頼がなくなるという事態にもつながります。

それらのことを加味した結果、「しばらくやってもいい」というあくまでも消極的な支持が増え、今回の倒錯した世論調査になったのでしょう。

小高「いろいろ言いたいことはあるけど、辞任まではしなくていいから頑張ってねってことなんでしょうかね」

国民の複雑な気持ちが如実に表れた世論調査となったようです。

支持率アップなるか?

そんな石破内閣に対する、切実な願いを訴える声も上がっています。

「電気・ガス料金の補助が終わります。季節の2極化によって夏は暑く長く、かと思えば急に寒くなり。電気・ガスの補助はこれからも必要です。

岸田内閣は補助を打ち切って反発されたので、8月から10月末までの継続で今に至るわけですが、世界のエネルギー情勢はたった数カ月で劇的に変わるでしょうか?」(Cさん)

つボイ「補助を延長したその数カ月で、はたして買いやすいエネルギーの価格に下がるのか、ということですよね」

Cさんの投稿は続きます。

「ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ問題が解決したらわからなくもないですが、そんなに簡単に解決するなら誰も苦労はしません。

石破内閣には、エネルギー価格が落ち着くまでずっと補助を続けてほしいです」(Cさん)

小高「電気・ガスの補助については再延長の意見も出ているようですが、賛否両論でなかなか結論が出ないみたいですね」

石油価格には、決まって高騰する時期があるそうです。
それは北半球が冬になる時と、世界で大きな紛争が起こっている時です。

つボイ「それらのふたつの要素が、これから重なろうとしているわけです」

エネルギー価格はさらに高騰しそうな気配を見せています。
こうした切実な国民の声に応えてくれるのかどうかが、今後の石破内閣の支持率にも影響してきそうです。

消極的な理由で内閣の続投を望む人が多い結果となった今回の世論調査でしたが、それがポジティブな意見に変わるかどうかは今後の動向にかかっています。
(吉村)
 
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2024年11月05日09時25分~抜粋

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