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最高裁裁判官 国民審査、人柄までわかる方法があった?

『CBCラジオ #プラス!』の「ニュースにプラス!」のコーナーでは、光山雄一朗アナウンサーが気になるニュースを紐解いていきます。
10月22日放送のテーマは「最高裁判所裁判官国民審査」。衆議院選挙の投票と同時に全国の投票所で行なわれます。

あまりなじみのない最高裁判所の裁判官を審査する国民審査。どういう観点で臨めばいいのでしょうか?
アディーレ法律事務所弁護士の正木裕美さんが解説します。

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最高裁判所ってナニ?

「最高裁判所裁判官国民審査」とは、最高裁判所の裁判官が、裁判官にふさわしいかどうかを我々が審査するということです。この仕組みなどについて伺います。
そもそも最高裁判所とはどんなところで、裁判官はどんな人たちなのでしょうか?

正木「最高裁判所の裁判部門についてお話しします。地裁とか高裁とかの下級審がした裁判に対する、不服申し立てを行なう裁判です。いわゆる裁判所のトップというイメージです。
憲法違反、重大な手続き違反、判例違反など一部の重大なものを扱う裁判所です。

この中には全部で裁判官が15人所属していて、裁判官の長官がひとりとその他の裁判官が14人となっています。

裁判の法廷自体は15人全員で構成する大法廷。これは憲法問題について新たな判断をするとか、過去の最高裁の判例を変更するとか重要な判断をします。

また5人ずつで構成する3つの小法廷もあります。基本的には、最高裁に上がってきた事件はこの小法廷が審理をします。ただ、中で重大な判断をしなければならないものについては大法廷が判断をするという構成となっています」

6人の裁判官を審査

国民審査では15人ではなく6人に対して行われるものとなっています。

正木「国民審査の対象は憲法で決まっていて、任命されて最初の衆院選で審査を受けます。
信任された場合はそのまま裁判官を続けるので、その後10年経った後にまた行なわれる衆院選で再審査をされると定められています。

よって、前回の衆院選の後に選任された6人が対象になります。60代で選任されて定年が70歳なので、2回審査される方は多くはないです」

最高裁判所の裁判官にはどんな方がなっているのでしょうか?

正木「裁判所法という法律では、識見の高い法律の素養のある40歳以上の方でなければならないとなっています。

15人中10人は高裁の長官を10年以上やった方でないといけないとか、弁護士などを20年以上やった方でなければいけないとか決まりはありますが、残りの5人は法律上の枠組みの規制はないです。

しかし、慣例があって実は枠があります。15人中6人は裁判官出身、2人は検察官出身、4人は弁護士出身、学者が1人、行政官は2人です。
その枠の方が辞める時は、後任の方もその枠から推薦してなっていく、というのが基本的な流れになっています」

国民審査について

どうして国民審査という形がとられるのでしょうか?

正木「政治家を選挙で選ぶのと一緒です。最高裁は法律とか政府の命令が最終的に憲法に違反するかどうかをチェックする機関です。すごく強大な権限があるので、それを担う裁判官を罷免するかどうか、コントロールすべきなのは主権者である国民であるという考えです」

ちなみに裁判官の国民審査は、やめてほしいと思う裁判官の氏名の上に×をつけます。〇をつけてしまうと無効票となりますので注意しましょう。

また、今回審査される裁判官がどんな裁判に関わってきたか、調べる方法を尋ねました。

正木先生「実は『審査広報』というものが選挙の時に送られています。または選挙管理委員会のホームページにも公表されています。対象となる裁判官の略歴とか、最高裁で関与した主要な裁判、裁判官としてその方が考える心構えが記載されています。そういうものを見て、どういう裁判でどういう判断をしたかをご覧ください。

あとは最高裁のホームページにも各裁判官のプロフィール、これは全員ですが、心構え、好きな言葉、印象に残った本、趣味なども含めて個人的な情報が載っています」

あまりなじみがなかった最高裁判所裁判官ですが、ネットなどでも情報を得ることができるようです。
せっかく投票所へ足を運ぶならぜひ一度調べておきましょう。
(みず)
 
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2024年10月22日07時17分~抜粋

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