石塚元章 ニュースマン!!

若年層へアプローチ!ショート動画で選挙をPR

10月27日の衆議院議員選挙が迫ってきました。
街頭演説もにぎやかになってきて、各政党の選挙活動が活発な今日この頃です。

選挙のたびに話題に上るのが、若者の投票率の低さ。
しかしこの問題の解決のために、新たな取り組みが行なわれているようです。

10月19日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』にて、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が解説しています。

[この番組の画像一覧を見る]

親しみのあるツールを使って

若者の投票率の低さが問題視され始めて久しいですが、今日に至るまでなかなか改善の傾向が見られない状況です。
特に、いわゆる「Z世代」の投票率が低いとされており、生まれながらにインターネットが身近な存在であった彼らは「デジタル・ネイティブ」とも呼ばれています。

そんな若者の選挙への関心を高め、政党のことをよく知ってもらうために、近年の選挙活動にはとある試みが取り入れられています。

石塚「選挙運動の仕方がだいぶ変わってきていまして。ショート動画で党をアピールしようという動きがだいぶ出てきていますね」

これまでは街頭演説や新聞、テレビ、インターネット、ポスターなどの方法が用いられてきましたが、若年層をターゲットとしてSNSを活用する政党が増えてきたのです。

XやYouTubeなど若者にとって身近な媒体を使っており、15秒~60秒ほどで視聴できるため、タイムパフォーマンスを重要視する若者にも見てもらいやすい工夫がされています。

前回の東京都知事選あたりからこういった取り組みが始まり反響がよかったそうで、今回の選挙でも党首のコメントや政策の㏚などが短くまとめて発信されています。
動画から選挙に興味を持つ人が増え、投票につながることが期待されています。

略称に注意

石塚は続いて、政党の略称についても触れています。

選挙の際には、各政党が略称を届け出る決まりになっています。
例えば「自由民主党」であれば「自民」、「公明党」であれば「公明」といった具合です。

ですが今回、比例代表の「立憲民主党」と「国民民主党」がどちらも「民主党」として略称を届け出ています。
では投票用紙に「民主党」と書いて投票すると、どうなるのでしょうか?

この場合は案分で分けられることになるのだそうです。案分とは、基準となる数量に比例した割合で票を割り振ることです。

つまり立憲民主党と国民民主党の得票割合に応じて、「民主党」と書かれた票を割り振るということです。

国民民主党の玉木雄一郎代表は、「比例は略さず国民民主党と5文字で書くことが大事だ」として、正式名称での投票を呼び掛けているようです。

こちらも忘れず

石塚は最後にもうひとつ注意喚起をしています。
今回、国会議員を選ぶ選挙と併せて行なわれる、最高裁判所の裁判官の国民審査の投票に関してです。

石塚「この国民審査用の投票用紙も配布されるので、『何じゃこの紙?』と思わずぜひやっていただきたい」

最高裁判所裁判官の国民審査は、以下のように憲法で規定されています。
最高裁判所の裁判官として任命されてから最初の衆議院議員選挙の際に審査され、その後10年以上続けて裁判官を務めた場合は、10年経ったのちの衆議院議員選挙にて再度審査されることとなります。

今回は6名の裁判官がその対象となっているようです。

石塚は「なかなか『この裁判官がどんな判決を出す人』かなんてわからないと思いますけど」と前置きをしてから、「大事な審査ですから、こういうのもあるんだと認識していただきたい」と、国民審査の重要性を説き、参加を促しました。

投票の仕方は簡単です。
投票用紙にはあらかじめ裁判官の名前が表記されているので、辞めさせたい裁判官の名前に×印をつけるだけです。

注意しなければならないのは、名前に〇印をつけると無効票になってしまう点です。
つまり辞めさせたい裁判官が特にいなければ、何も書かないでそのまま投票すればよいのです。

書き間違いや無効票などには十分気を付けて選挙に臨みたいものです。
(吉村)
石塚元章 ニュースマン!!
この記事をで聴く

2024年10月19日07時33分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報