乳牛の美しさを競う「オールニッポン・ホルスタインコンテスト」で、京都府立農芸高等学校の乳牛が「3歳前半の部」で日本一に輝きました。
全国の酪農家を抑えて高校生が育てた乳牛が1位になるのは、記録が残る中では初めての快挙です。
9月26日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、京都府立農芸高等学校でこの乳牛のお世話をしているひとりの中井蒼空さんから話を伺いました。
快挙!京都の高校生が育てた「乳牛」がコンテストで日本一を獲得
日本唯一の「写真」コンテスト
「オールニッポン・ホルスタインコンテスト」は、出品部門での首位入賞など、全国で活躍した乳牛がノミネートされる大会。
共進会認定審査員やホルスタイン登録協会、国内外の酪農家によって審査される、日本で唯一の「写真による」ホルスタインコンテストです。
年齢別に部門が設定されていて、今回は全国からおよそ565頭がノミネート。
「3歳前半の部」には、46頭がノミネートされていました。
牛は2歳で分娩をするため、3歳前半はすでに大人の牛。
ミルクの平均は約30キロぐらいと言われているそうですが、今回日本一に輝いた乳牛は約50キロ絞ることができるそうです。
12月の初旬に4回目の分娩をするので、現在はミルクを絞らずに放牧地でのんびり過ごしながら、次の乳生産に備えている状態なのだそう。
共進会認定審査員やホルスタイン登録協会、国内外の酪農家によって審査される、日本で唯一の「写真による」ホルスタインコンテストです。
年齢別に部門が設定されていて、今回は全国からおよそ565頭がノミネート。
「3歳前半の部」には、46頭がノミネートされていました。
牛は2歳で分娩をするため、3歳前半はすでに大人の牛。
ミルクの平均は約30キロぐらいと言われているそうですが、今回日本一に輝いた乳牛は約50キロ絞ることができるそうです。
12月の初旬に4回目の分娩をするので、現在はミルクを絞らずに放牧地でのんびり過ごしながら、次の乳生産に備えている状態なのだそう。
ポイントは乳牛の「機能美」
この乳牛の名前は「グロリーオーサ・クリーメル・クラツシヤブル・フイラ号」。普段は「フイラ」と呼んでいるそうです。
コンテストのポイントは「機能的な美しさ」。
横から見たときの乳房の長さと後ろから見たときの幅が乳房の容積を示していて、多くのミルクが絞れる証拠。
1日2回搾乳をするため、乳房の高さや位置で搾乳がしやすいかどうか(搾乳性に富んでいるか)。
さらに餌をたくさん食べることができればそれだけミルクを多く作れるので、大きなお腹も審査のポイントだといいます。
もちろん身体全体のバランスも大切。これらを総合して「機能美」と表現するそうです。
コンテストのポイントは「機能的な美しさ」。
横から見たときの乳房の長さと後ろから見たときの幅が乳房の容積を示していて、多くのミルクが絞れる証拠。
1日2回搾乳をするため、乳房の高さや位置で搾乳がしやすいかどうか(搾乳性に富んでいるか)。
さらに餌をたくさん食べることができればそれだけミルクを多く作れるので、大きなお腹も審査のポイントだといいます。
もちろん身体全体のバランスも大切。これらを総合して「機能美」と表現するそうです。
搾乳性に富む証
ホルスタインはミルクを生産する動物なので、フイラ号が今回最も評価されたポイントは、やはり乳房の形。
そして、ミルクを作るために必要な「乳静脈」という血管がネットの網目のように張り巡らされていることも「搾乳性に富んでいる証」として、評価されたポイントなのだそう。
これは育て方や環境で変わるもの。育てる人の愛が、美しい乳牛を作っています。
700キロもある体重を支える力強い足腰などの体型も重要で、全体の機能美としての美しさが最も大切。
もともと乳牛には縁がなかったという中井さんですが、高校に入学してから授業と畜産部でいろいろと学んだそうです。
そして、ミルクを作るために必要な「乳静脈」という血管がネットの網目のように張り巡らされていることも「搾乳性に富んでいる証」として、評価されたポイントなのだそう。
これは育て方や環境で変わるもの。育てる人の愛が、美しい乳牛を作っています。
700キロもある体重を支える力強い足腰などの体型も重要で、全体の機能美としての美しさが最も大切。
もともと乳牛には縁がなかったという中井さんですが、高校に入学してから授業と畜産部でいろいろと学んだそうです。
先輩から受け継いだ集大成
実はフイラ号は、何代も前から改良を重ねてきたたまもの。
フイラ号の高祖母にあたるアキホが、2000年に北海道・ニセコ町の牧場から農芸高校に導入されてから現在までの24年間に、アキホの子孫であるメス牛が56頭生まれています。
中井さん「さまざまな改良を進めてきて、毎日頑張ってこられた先輩たちから受け継いだのがフイラです」
先輩たちから受け継いできたものが、農芸高校の歴史だといいます。
フイラ号の高祖母にあたるアキホが、2000年に北海道・ニセコ町の牧場から農芸高校に導入されてから現在までの24年間に、アキホの子孫であるメス牛が56頭生まれています。
中井さん「さまざまな改良を進めてきて、毎日頑張ってこられた先輩たちから受け継いだのがフイラです」
先輩たちから受け継いできたものが、農芸高校の歴史だといいます。
誇りであり目標とする牛
中井さんにとってフイラ号は「日本中で評価された農芸高校の誇り」であり、「牛を育てていく上でのひとつの目標としている牛」。
中井さん「フイラがすごい牛だなと理解したので、こういう牛を将来自分も育ててみたいと思いました」
次なる目標は、来年の10月。
5年に一度開催される「第16回全日本ホルスタイン共進会」への「京都府代表」としての出場と、上位入賞を目指しているそうです。
大きな志を持つ中井さん、これからも夢に向かってまい進していってください!
(minto)
中井さん「フイラがすごい牛だなと理解したので、こういう牛を将来自分も育ててみたいと思いました」
次なる目標は、来年の10月。
5年に一度開催される「第16回全日本ホルスタイン共進会」への「京都府代表」としての出場と、上位入賞を目指しているそうです。
大きな志を持つ中井さん、これからも夢に向かってまい進していってください!
(minto)
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